スマホのホーム画面に自分だけのWiFiウィジェットを置きたいけれど、どこから手をつければいいかわからず戸惑っていることがあるはずです。
この記事を読むと、Androidウィジェットの基本構造を動くサンプルで理解でき、WiFi状態の表示更新や権限まわりの実務的な注意点まで身につけられます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 何が手に入るか | 動くサンプルコードとその読み解きで実践的に学べます。 |
| つまずきポイント | 権限やAndroidバージョン差の扱い方を実体験に基づいて丁寧に説明します。 |
| 応用例 | タップで設定画面を開く、状態アイコンを更新するなど実用的なアレンジ例を紹介します。 |
まずは小さなウィジェットを作って動かしてみましょう。手を動かしながら進めれば理解がぐっと深まります。
Android博士焦らなくて大丈夫です。小さな一歩を積み重ねれば必ず形になりますから、安心してゆっくり取り組んでいきましょう。
AndroidでWiFiウィジェットの基本構造を作る方法


ウィジェットは小さな画面パーツですが、ユーザーにとっては便利なショートカットになります。ここでは最初に押すだけでWiFiを切り替える単純なトグル型と、接続中のSSIDや電波強度を表示する情報型という二つのアプローチを紹介します。まずは構造を理解してから少しずつ機能を足していくと迷わず進められます。
- 単一トグル:押すだけでWiFiをON/OFFするシンプルな実装。
- 情報表示:SSIDとRSSIを受け取って表示する少し高度な実装。
必要になる主な要素は、レイアウトXML、AppWidgetProviderによるライフサイクル処理、タップ受け取り用のPendingIntent、ネットワーク変化を拾う仕組み、そしてRemoteViewsへの反映です。最新のAndroidでは直接WiFiを切り替えられない場合があるので、まずは表示とタップで設定画面を開く流れを押さえておくと安全です。



最初は小さく作って動く喜びを味わってください。動いたら少しずつ表示や更新の細部を磨いていくと楽しく学べますよ。
単一トグルボタンでWiFiをON/OFFするウィジェットの作り方


単一トグルのウィジェットは分かりやすく作業に向いています。レイアウトはボタンだけにしてAppWidgetProviderでタップを受け取り、WiFi切り替え処理を呼ぶ流れが基本です。
ただし最新のAndroidではアプリから直接WiFiをON/OFFするAPIが制限されています。そのためAPI制限のある端末では、設定画面を開くか、クイック設定タイルやネットワーク提案を併用する実装を検討してください。
res/layout/widget_layout.xmlでトグルボタンのレイアウトを作る
res/layout/widget_layout.xmlを用意して、RemoteViewsで使えるViewだけを使います。ImageViewやTextView、ButtonやImageButtonが安全な選択です。
各ViewにidとcontentDescriptionを設定しておきます。アクセシビリティとウィジェット更新での参照が楽になります。
複雑なカスタムビューは使えないため、アイコンの切替や色の変更で状態を表すデザインにします。
AppWidgetProviderでonUpdateを実装してウィジェットのライフサイクルを作る
AppWidgetProviderを継承してonUpdateやonReceiveをオーバーライドします。ここでRemoteViewsの更新処理を呼び出します。
onUpdateでは渡されたappWidgetIdsをループして個別にRemoteViewsを作成し、AppWidgetManager.updateAppWidgetで反映します。
必要ならAlarmManagerやWorkManagerで定期更新を入れるか、BroadcastやNetworkCallbackで即時更新を行います。
PendingIntentでタップを受け取りWifiManagerでON/OFFを切り替える処理を書く
ウィジェットのボタンに紐づけるIntentを作ります。Broadcastを受け取るようにしてAppWidgetProviderか専用のBroadcastReceiverに飛ばすと扱いやすいです。
PendingIntent.getBroadcastでPendingIntentを作り、RemoteViews.setOnClickPendingIntentでViewに登録します。
受け取ったらWifiManagerで切替処理を行います。ただしAPI 29以上では直接切替が制限されるため、その場合は設定画面を開くか別の仕組みで対処します。
接続SSIDと電波強度を表示するウィジェットの作り方


接続中のSSIDや電波強度を表示するウィジェットは便利ですが、取得に必要な権限やOS制限に注意が必要です。SSIDを得るには位置情報権限と位置サービスの有効化が必要なケースがあるので、ユーザーに丁寧に案内する実装が求められます。
実装の流れは、ネットワーク変化を拾ってSSIDとRSSIを取得し、RemoteViewsに反映してupdateAppWidgetで更新するシンプルなものです。まずは表示だけを安定させてから権限まわりを整えるとスムーズです。
BroadcastReceiverでネットワーク変化を受けてSSIDとRSSIを取得する
CONNECTIVITY_ACTIONは制限があるため、最新OSではConnectivityManagerのNetworkCallbackを使うのが適切です。これで接続・切断を確実に拾えます。
接続時にWifiManagerやNetworkCapabilitiesを通してSSIDを取り、WifiManager.getConnectionInfo().getRssi()でRSSIを得ます。位置権限と位置サービスの要件に注意してください。
取得した値をAppWidgetManager経由でRemoteViewsに渡してupdateAppWidgetを呼び出します。変化は速いので過剰な更新を避ける工夫を入れます。
取得したSSIDとRSSIをウィジェットのRemoteViewsに反映して表示する
SSIDはそのままTextViewに入れますが、未接続時や非公開SSIDはプレースホルダを用意しておきます。長いSSIDは切り詰め表示にします。
RSSIから信号レベルを算出し、バー画像や色で段階表示します。WifiManager.calculateSignalLevelなどを使うと扱いやすいです。
RemoteViews.setTextViewTextやsetImageViewResourceで値を設定し、AppWidgetManager.updateAppWidgetで画面を更新します。不要な頻繁更新は控えてください。
ウィジェットのタップでWiFi設定画面を開くIntentを設定する
IntentにSettings.ACTION_WIFI_SETTINGSを指定してWiFi設定画面を開けます。最新OSではネットワークパネルを開くIntentも選べます。
PendingIntent.getActivityでPendingIntentを作り、RemoteViews.setOnClickPendingIntentでウィジェットのタップに割り当てます。
直接切替ができない端末では設定画面へ誘導するだけでもスムーズです。タップ後に簡潔な説明を表示すると親切です。
AndroidでWiFiウィジェットの更新と省電力設計をする方法


ウィジェットの更新はやり方次第でバッテリー消費が大きく変わります。ここではユーザー操作で即時反映する方法と、ネットワーク変化や定期処理で必要なときだけ更新する方法をやさしく紹介します。
現場でよく役に立つ組み合わせは、短時間の連続タップを抑えるデバウンスと、変更があったときだけ更新する検知の合わせ技です。WorkManagerやConnectivityManagerをうまく使うと端末の負荷を抑えられます。
- ユーザー操作で即時更新する方法を用意する
- デバウンスで連続タップを抑える
- NetworkCallbackで変化を検知して必要時のみ更新する
- WorkManagerで節電に配慮した定期更新を行う
- 更新条件を最小限にして無駄な処理をしない



焦らず着実に作れば大丈夫です、まずは小さな更新から試して動きを確認すると安心ですよ。
ユーザー操作で即時にウィジェットを更新する方法


ユーザー操作で即時にウィジェットを更新するには、クリックイベントからIntentを飛ばしてAppWidgetManagerにupdateを依頼します。RemoteViewsを作って該当ウィジェットIDだけ更新すると無駄な処理を避けられます。
ユーザーの体感をよくするために、更新が始まったことをトーストやアイコンの変化でフィードバックしてください。短時間の連続タップにはデバウンスを入れて余分な更新を防ぎましょう。
短時間の連続タップを抑えるデバウンス処理をAppWidgetProviderで実装する
onReceiveでクリックIntentを受け取り、最後に処理した時刻をSharedPreferencesに保存します。
現在時刻と保存時刻を比較して閾値未満なら処理を無視します。閾値は300msや500msが目安です。
許可された場合のみAppWidgetManagerでupdateAppWidgetを呼んでUIを更新します。
操作後にAppWidgetManagerに即時更新をリクエストしてUIを反映する
RemoteViewsで更新する部分だけを作り、不要な再描画を避けます。
updateAppWidgetにウィジェットIDを渡して即時更新を呼び出します。notifyAppWidgetViewDataChangedが必要なら同時に呼んでください。
ネットワーク変化や定期更新で省電力に更新する方法


ネットワーク変化や定期更新で省電力にするには、イベント駆動で必要なときだけ処理を起こすことが肝心です。ConnectivityManagerで接続の変化を監視して、実際に通信可能な場合のみ更新を行うと無駄が減ります。
定期更新はWorkManagerで行うとOSの節電ポリシーに沿って動けます。更新にはネットワークやバッテリ状態の制約を付けて、短すぎる頻度を避けると良い結果になります。
ConnectivityManagerのNetworkCallbackで変化を検知して必要時のみ更新する
ConnectivityManagerにNetworkCallbackを登録して接続状態の変化を受け取ります。
接続種別や実際の到達性を確認して、本当に通信可能かを判断します。
通信可能と判断した場合にのみAppWidgetManagerで更新処理を実行して無駄な起動を防ぎます。
WorkManagerを使って省電力な定期更新をスケジュールする
Workerでウィジェットの更新処理を軽く実装します。重い処理は避けて短時間で終わるようにします。
setRequiredNetworkTypeやsetRequiresBatteryNotLowでネットワークやバッテリの制約を付けて無駄な起動を防ぎます。
PeriodicWorkRequestを短すぎない間隔で設定してバッテリ負荷を抑えます。OSの最適化に任せる設計が望ましいです。
AndroidでウィジェットからWiFiネットワークを選んで接続する方法


ウィジェットから近くのWiFiにさっとつなげる仕組みを作ると、ユーザーの手間がぐっと減ります。Androidのウィジェットは直接UIを動かせる箇所が限られるので、スキャンと接続の役割を分けて設計するのが扱いやすいです。
実際にはバックグラウンドでスキャンを行い、結果をウィジェットに表示してタップで接続処理を起動します。Androidのバージョンによって使うAPIが変わるので、WifiNetworkSpecifierやNetworkRequestなどを適切に選ぶことが重要です。



最初は小さな画面で動くことを想定して気軽に作ってみてください。必要な許可やOS差分を先に整理しておくと後が楽になりますよ。
ウィジェットからスキャン結果を表示して選んで接続するパターン


ウィジェットからスキャン結果を見せて選ばせるパターンは、スキャン処理と選択UIを分離するのがコツです。定期的にスキャンして最新のSSID一覧をRemoteViewsで更新し、タップでPendingIntentを投げて接続処理を呼び出します。
ウィジェットは直接フル機能のUIが使えないので、一覧の詳細やパスワード入力はアクティビティで行う設計にすると手間が減ります。更新頻度やバッテリー負荷も考えてスキャン間隔を調整してください。
WiFiスキャン結果を取得してウィジェット経由で選択肢を表示する実装手順
WorkManagerやForegroundServiceで定期スキャンを実行して最新の周辺SSIDを取得します。
取得したリストをAppWidgetManager経由でRemoteViewsに反映してタップ可能なリストを作ります。
ウィジェットのタップでPendingIntentを送って接続処理を開始するアクティビティやサービスを起動します。
WifiNetworkSpecifierやNetworkRequestを使って選択したネットワークへ接続する(API別手順)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| WifiNetworkSpecifier | Android10以上向けで一時的な接続に最適です。ユーザー確認が必要なのでアクティビティで接続フローを組みます。 |
| NetworkRequest+ConnectivityManager | 細かい制御が欲しい場合に使います。ネットワークバインドや優先度設定が可能です。 |
| 従来のWifiManager | Android9以下や既存ネットワークの管理で使います。SSIDとパスワードを指定して接続を試みます。 |
スキャンと接続で必要な権限と設定画面への誘導を実装する
- 位置情報権限とアクセス許可を確認する。スキャンには位置権限が必須になることがあるので動的に求めてください。
- 位置情報の設定や位置精度がオフだとスキャン結果が得られない旨を設定画面へ誘導して説明してください。
- ネットワーク接続の確認やWiFiの有効化が必要な場合は、適切なインテントで設定画面を開く案内を用意してください。
よくある質問


- ウィジェットでWiFiのオンオフを切り替えられますか
Android10以降はアプリから直接WiFiを切り替えられません。設定画面を開くインテントやショートカット誘導が現実的です。システムアプリでないと直接操作できない点に注意してください。
- 必要な権限は何ですか
ACCESS_WIFI_STATEは必要です。スキャン結果を見るには位置情報の権限が必要です。実行時にユーザーへ許可を求める処理を忘れないでください。
- ウィジェットの状態更新はどう管理すればいいですか
更新は控えめにしてバッテリー負荷を下げます。AlarmManagerやWorkManagerで定期更新しタップで即時更新できるトリガーを用意すると使いやすくなります。
- WiFiの接続状態はどう取得するの
ConnectivityManagerとNetworkCapabilitiesで接続の有無を確認します。古いAPIのNetworkInfoは非推奨なので新しいAPIを使うと安定します。
- レイアウトで気をつけることはありますか
RemoteViewsは使える部品が限られるのでシンプルにします。ウィジェットサイズごとにアイコンとテキストを用意すると見やすくなります。
- ユーザー操作で設定パネルを開く方法はありますか
Settings.PanelやACTION_WIFI_SETTINGSでWiFi設定パネルを開けます。ユーザーがワンタップで設定を変更できるのでオンオフできない場合はこちらを案内すると親切です。
まとめ


ここまででAndroidのWiFiウィジェットの基本構造と動作の流れが一通りつかめるはずです。Widgetの配置、更新、クリック処理と権限まわりのポイントを順を追って触れたので、迷いがぐっと減るはずです。
実際に動かすためには小さな確認とテストを繰り返すのが近道です。まずはシンプルな表示とトグル動作を作ってから、段階的にアニメや状態表示を追加すると楽に進められます。
開発中に遭遇しやすい落とし穴はログで確認すると発見が早いです。エミュレータだけでなく実機でも動作確認すると、思わぬ挙動に気づけます。



焦らなくて大丈夫です。小さな成功を積み重ねればウィジェットは必ず形になります。困ったらログとシンプルな実装に戻してみてください。
