Android端末のタブレットが重くなり設定変更も効かず、思い切って初期化したいけれどデータ消失や手順の複雑さが心配ではありませんか?
バックアップに便利なクラウド活用から安全なリセット操作、再設定が数分で済む小技まで、現場で磨いた方法を順序立てて示します。これなら難しい操作を避けつつ大切な写真やアプリの状態を守りながら、購入直後の軽快さと安心感が戻ります。
手順を把握してしまえば迷いは消えます。今こそ一緒に準備を整え、軽やかに生まれ変わったタブレットを存分に楽しみましょう。
Androidタブレットを工場出荷状態に戻すやさしい手順

Androidタブレットを工場出荷状態に戻すには二つのやり方がある。片方は設定アプリから気軽に行う方法、もう片方は電源キーと音量キーでリカバリーモードを呼び出して行う方法だ。
- 設定アプリで初期化:画面だけの操作でデータを消せる基本のやり方
- リカバリーモードで初期化:電源+音量キー操作で起動トラブル時にも使える切り札の方法
どちらの方法を選ぶ場合も、まずはバッテリー残量を十分に確保しよう。写真や連絡先はクラウドやPCにバックアップしておくのがおすすめだ。
エンジニア目線のアドバイスとして、初期化前に端末からGoogleアカウントを削除しておくと、初期化後のサインイントラブルを防げる。SIMカードやMicroSDカードも取り外しておくと安心だ。
設定アプリからの初期化は失敗しにくく初めてでも安心、リカバリーモードは起動しない時やセーフモードに入りたい時の強い味方になる。それぞれのメリットを活かして選んでみよう。
設定アプリから行う標準リセット

設定アプリからのリセットは、Android端末に最初から用意された一番シンプルな方法です。端末を手にしたまま数回タップするだけで、不要になったアプリや設定、データをまとめて消去できます。特別な機材やパソコンは不要なので、ふだん使いの感覚でサクッと初期化できるのは心強いです。
ただしGoogleアカウントや写真、連絡先などはすべてリセット後に再設定が必要です。事前にクラウドやSDカードへバックアップを取っておくと万一のときも安心です。また実行前にはバッテリー残量が十分かどうか確認すると、途中で電源が落ちる心配が減らせます。
プログラマー視点のちょっとしたアドバイスとして、USBデバッグ(開発者向けオプション)をオフに戻しておくとセキュリティ面でより安心です。開発者モードを有効にしたままだと、再設定時に想定外の挙動を招くことがあります。
①設定アプリを開く
Android13以上のタブレットでは、ホーム画面下部を上にスワイプするとアプリ一覧が出てきます。その中から歯車マークの設定アプリを探してタップしましょう。
②システムをタップ
設定画面を下に向かってスワイプしながらスクロールし、「システム」という項目が見つかるまで探してください。歯車アイコンのそばに表示されている文字をタップします。
③リセットオプションを選ぶ
設定アプリを開いて「システム」→「リセットオプション」をタップしてください。
リセットオプション画面で一覧から消したい設定やデータを選んでください。
- ネットワーク設定をリセット:Wi-FiやBluetoothの接続情報だけを初期化できます。
- アプリの設定をリセット:インストール済みアプリのカスタム設定を元に戻します。
- すべてのデータを消去(工場出荷時):写真やアプリデータを含むすべての情報が消えます。
誤って必要なデータを消さないよう消去対象はよく確認してください。
④工場出荷状態にリセットを選ぶ
設定画面のリセットメニューを開いたら、画面下部にある工場出荷状態にリセットをタップします。
次の画面でデータ削除の警告が出るので、もう一度タブレットをリセットを押して確定してください。
リセット後は内部ストレージ内の写真やアプリも全て消えるため、事前にバックアップを必ず取っておきましょう。
⑤画面ロックを解除して確認する
初期化が終わるとタブレットが再起動します。電源ボタンで画面を点けたら上方向にスワイプしてロックを解除しましょう。
解除後にセットアップ画面やWi-Fi設定画面が出るかどうかを確かめてください。もし表示されないときは電源ボタンを長押しして再起動してみると安心です。
Googleアカウントのログイン画面が現れたら、前に使っていたアカウントを選んでメールアドレスを入力してください。
⑥すべて消去をタップして完了
最後に画面下部のすべて消去をタップします。これで本体のデータが完全に消え、初期設定状態に戻ります。タップ後は自動で再起動が始まるので、バッテリー残量は事前に十分に確保しておいてください。
ボタン操作でリカバリーモードから行う強制リセット

電源ボタンと音量ボタンを同時に長押ししてリカバリーモードを呼び出し、メニューから工場出荷状態に戻す方法です。
タブレットが起動しない/画面が固まった時でも使えるので、システム自体をリセットしたい時に役立ちます。Android14以降では音量+電源キーの長押しで安定して入りやすく、画面タッチが効かなくても進められるのが大きな魅力です。
①電源を切る
タブレット側面の電源ボタンを3秒ほど押し続けます。画面に電源メニューが表示されたら指を離してください。
表示されたメニューの中から「電源を切る」をタップします。確認ダイアログが出たら再度「電源を切る」を選んで終了を待ちます。
②電源ボタンと音量上ボタンを長押し
端末の画面が消えた状態で、電源ボタンと音量上ボタンを同時に長押しします。
およそ5秒ほど押し続けると、メーカーのロゴが表示されます。ロゴが出たらすぐに指を離すと、リカバリーモードに入ります。
注意:ロゴが出るまでしっかり押し続けるのがポイントです。
③リカバリーモードでFactoryresetを選ぶ
Recoveryモードに入ると英語のメニューが並んでいます。ここからは音量キーと電源キーだけで操作します。
音量ダウンキーを押して“Wipe data/factory reset”までカーソルを移動します。
電源キーを押して確定します。続けて“Yes delete all user data”を音量キーで選び、電源キーで決定してください。
端末によって英語表記が微妙に異なりますが、“Factory reset”や“Wipe data”を含む項目を探せば間違いありません。
④Yesを選んで実行する
リカバリーメニューから音量ボタンでYesを選び、電源ボタンで確定してください。これでユーザーデータの削除が承認され、初期化処理が始まります。
処理中はデータ消去中の表示が出るので、そのまましばらく待ちます。
ボタン操作に戸惑ったら画面上のカーソルでどのボタンが反応しているか確認してください。
⑤Rebootsystemnowで再起動する
音量ボタンの下キーを軽く押してReboot system nowにカーソルを合わせます。
電源ボタンを押すと項目が決定され、本体が自動で再起動を始めます。画面が消えてから数十秒ほど待つと、ホーム画面が表示されます。
パソコンとADBを使って行うリセット

タブレットの設定画面が起動しないときや、電源ボタンまわりにトラブルがあるときでも、パソコンとADB(Android Debug Bridge)を使えばUSB接続だけでスムーズに初期化できます。画面タッチに頼らずにデータをしっかり消去できるので、トラブル対応にも安心です。
- 設定画面が開けない端末でもOK:起動障害時でもUSB接続だけで操作できる
- コマンド一発で確実なリセット:ソフト内部から完全クリアできる
- プログラマーらしい効率作業:スクリプト活用で複数台まとめて初期化しやすい
①パソコンにADBをインストールする
まずAndroid公式サイトから「SDKプラットフォームツール」をダウンロードしてください。
WindowsならZIPを展開後、フォルダを好きな場所に置いて環境変数PATHに追加します。PowerShellでadb version
と打てば準備完了が確認できます。
Macならターミナルでbrew install android-platform-tools
を実行するだけでインストールが進みます。同じくadb version
でバージョン表示が出れば成功です。
Linuxの場合はパッケージマネージャーで「android-tools-adb」を選ぶと簡単に入ります。
②USBデバッグをオンにする
ホーム画面から設定アイコンをタップして設定アプリを開きます。
「端末情報」→「ビルド番号」を7回連続でタップすると「開発者向けオプション」が有効になります。
設定の最上位に戻り「システム」→「開発者向けオプション」を開き「USBデバッグ」をタップしてオンに切り替えます。
PC接続時に表示されるダイアログで「このコンピューターを許可」をタップしておくと、次回から同じPCでは確認なしに接続できるようになります。
③adbdevicesで接続確認
タブレットがPCにしっかりつながっているか、ターミナルを開いて確認します。
adb devices
シリアル番号が表示されれば接続成功です。unauthorizedと出たらタブレット側に承認ダイアログがないか見てみましょう。
何もリストに出なかったりofflineのままなら、ケーブル交換やUSBデバッグ設定を再チェックしてください。
④adbrebootrecoveryを実行
PCとタブレットがUSB接続され、adb devicesでシリアル番号が確認できたら、ターミナル(コマンドプロンプト)を開いて次のコマンドを入力します。リカバリーモードに自動で再起動します。
adb reboot recovery
ケーブルの接続がゆるいとコマンドが通らないことがあります。刺さり具合をしっかり確認してください。
⑤wipe_dataコマンドで初期化
Fastbootでデバイス内のデータをまっさらにしたいときは、wipe_data相当のコマンドを使います。ここでは手順を追って迷わず実行できるように説明します。
USBケーブルでPCとつないだあと、adb reboot bootloader
を打って起動します。電源オフ状態からは機種固有のボタン長押しでもOKです。
fastboot erase userdata
を打ってユーザーデータを消します。続けてfastboot erase cache
でキャッシュもキレイにしましょう。
fastboot reboot
を実行すればリセット後のクリーンな状態で立ち上がります。
ブートローダーがロックされたままだとエラーになります。先にアンロックが必要です。
初期化を活用してもっと快適!KenS流便利ワザ

初期化したてのさっぱり状態だからこそ、ちょっとした工夫をプラスするとタブレットの魅力がさらに輝きます。KenS流の便利ワザを活用すれば、操作の快適さやバッテリー持ちがぐっと向上しますよ。
KenS流便利ワザ | できること |
---|---|
DeveloperOptionsでアニメ速度調整 | アニメーションを半分スピードにして操作レスポンスを体感で速く感じられる |
QuickSettingsのカスタムタイル追加 | よく使う機能を通知パネルに並べ替えてワンタップ起動を実現 |
ユーザープロファイル分け | 仕事用とプライベート用でアプリや設定を切り替え、集中モードをサポート |
バックグラウンドデータ制御 | 不要な通信を抑えることでバッテリー消費とパケット使用量を節約 |
家族や友だちに譲る前にデータを残さない設定

タブレットに残った大切な写真やメッセージが、次に使う人に見られるのはちょっと心配ですよね。家族や友だちに譲る前に、Android標準の「暗号化+初期化」を使うと、内部に保存されたデータを残さず消せます。
この方法なら特別なアプリもパソコンも不要で、端末だけでサクッと完了します。はじめに本体を丸ごと暗号化してから工場出荷状態に戻すと、ファイルが読めない状態に書き換わるので、復元はほぼ不可能になります。
Googleアカウントを削除する
初期化の前にGoogleアカウントを消しておくと、リセット後のログイン画面で戸惑わなくてすみます。
ホーム画面から歯車アイコンの「設定」をタップします。
「アカウントと同期」または「アカウント」をタップして一覧を表示します。
削除したいGoogleアカウントを選んで右上の︙メニューをタップし、「アカウントを削除」を選びます。
手順2の項目名はOSや端末によって「アカウント」だけの表示になる場合があります。
microSDカードをフォーマットする
まず本体の側面にあるカードスロットカバーを開けてmicroSDカードを差し込みます。カードがカチッと収まるまでやさしく押し込んでください。
ホーム画面から設定アイコンをタップし、「ストレージとUSB」または「ストレージ」を選びます。新しく認識されたmicroSDカードが一覧に表示されます。
microSDカードの設定画面で「フォーマット」ボタンをタップします。警告画面が出たら内容を確認し、「消去してフォーマット」を押して進めてください。
進行バーが満タンになったらフォーマット完了です。ストレージ画面で空き容量が増えていれば正しく消去できています。
フォーマットを実行するとmicroSD内のデータは全て消えます。大切な写真やファイルがある場合はあらかじめバックアップを忘れずに取ってください。
初期化後にセットアップ画面で電源を切る
セットアップ画面でサイドの電源ボタンを長押しして、電源メニューが表示されるまで待ちます。
表示されたメニューから電源を切るをタップし、確認画面が出たらもう一度電源を切るを選びます。
電源メニューが出ないときは、電源ボタンを10秒以上長押しすると強制的にシャットダウンできます。
動きが重いときに初期化してスッキリ高速化

動きが遅くてイライラすることが増えたら、初期化で一気にリセットしてしまうのがおすすめです。不要なキャッシュや隠れたバックグラウンド処理をぜんぶ消せて、まるで新品のようにサクサク動くようになります。
特にアプリの入れ替えやキャッシュ削除を試しても変わらないときに頼れる手段です。初期化後は画面アニメーションをオフにしておくと、さらに軽快さがアップして快適に使えます。
バックアップをGoogleドライブに取る
Googleドライブにバックアップをとると端末を初期化しても写真や連絡先をあとから戻せます。
ホーム画面から歯車マークの「設定」をタップします。
画面を下にスクロールして「システム」をタップし、「バックアップ」をタップします。
「Googleドライブにバックアップ」をオンにして、バックアップ用のGoogleアカウントを選択します。
「今すぐバックアップ」をタップして最新のデータをGoogleドライブにアップロードします。
Wi-Fi接続中に実行すると通信量を節約できます。
初期化後に不要アプリを入れない
初期化してすっきりした状態を長く楽しむには、必要なアプリだけを厳選することがいちばん大事です。あれもこれもと入れていると、また動きが重くなってしまうので、シンプルをキープしましょう。
- 日常的に使うものだけ:ブラウザやメール、地図など、本当に毎日開くアプリを優先する
- 権限と自動起動をチェック:カメラや位置情報の権限が多いアプリは増やしすぎない
- 公式ストアからのみインストール:信頼できる提供元だけに絞るとリスクを減らせる
プログラマーの視点だと、アプリが増えるほど裏で動くサービスやキャッシュも増えるため、不要になったらこまめにアンインストールしておくと動作が軽く保たれます。
パフォーマンスを確認する
設定アプリを開いて「バッテリー」を選びます。ここで直近24時間の消費グラフを見て、リセット後に異常なピークがないか確認してください。
設定→「端末情報」→「ビルド番号」を7回タップして開発者向けオプションを有効化します。戻って「開発者向けオプション」を開き、「CPU使用状況を画面上に表示」をオンにすると、リアルタイムの負荷が見えます。
CPU使用状況モニタを常時表示するとバッテリー消費が増えるので、確認後はオフに戻すと安心です。
カスタムROM導入前にクリーンな状態を作る

カスタムROMを導入する前は、前のシステムの残り物が悪さをしないようにまっさらな状態を整えることが大切です。TWRPなどのカスタムリカバリを使い、データ・キャッシュ・システムの各パーティションをしっかりワイプしておくと、古いファイルの干渉を避けてトラブルをグッと減らせます。
エンジニア的な視点をプラスすると、ワイプ前にブートイメージやEFS(IMEI情報など端末固有データ)をバックアップしておくと安心です。予期せぬトラブルで起動不能になっても、先に退避しておけば復旧の幅が広がります。
Bootloaderをアンロックする
設定アプリを開き「端末情報」を連続タップして開発者向けオプションを表示します。続いて「OEMロック解除」をオンにしてください。
電源オフの状態からボリューム下キーと電源キーを同時に長押ししてFastbootモードに入ります。画面にFastbootと表示されれば準備完了です。
PCとタブレットをUSBケーブルで接続し、ターミナルで fastboot oem unlock
を実行してください。確認画面が出たら音量キーで選択し、電源キーで決定します。
Bootloaderを解除すると内部データが全て消去されます。事前にバックアップを忘れずに行ってください。
TWRPを起動する
電源OFFの状態から音量下ボタンを押しながら電源ボタンを長押ししてください。Android 13以降でも同じ操作で開発者オプションで有効化したUSBデバッグ経由でブートローダーに入ります。
USBケーブルで端末をPCに接続し、端末側でUSBデバッグ許可をタップしてください。その後PCの作業フォルダにTWRPイメージを用意します。
fastboot boot twrp-3.5.2-xxx.img
このコマンドを実行すると一時的にTWRPが起動します。
ブートローダーがロックされたままだとfastbootコマンドはエラーになります。事前にアンロックを確認してください。
初期化してROMをフラッシュする
ここではPCのFastbootを使ってタブレットを初期化し、新しいROMを上書きする方法をやさしく紹介します。
まずは設定→システム→端末情報を開いてビルド番号を連打し、開発者オプションを表示します。続いてUSBデバッグをオンにしてUSBケーブルでPCに接続します。念のため大事なファイルはPCにコピーしておきましょう。
ターミナル(コマンドプロンプト)を開いて、次のコマンドでブートローダー画面に切り替えます。
adb reboot bootloader
ダウンロードしておいたROMイメージ(system.imgやboot.img)が入ったフォルダに移動して、次のコマンドを順番に実行します。
fastboot flash system system.img
fastboot flash boot boot.img
fastboot flash userdata userdata.img
フラッシュが終わったら次のコマンドで端末を再起動します。初回起動には少し時間がかかるのでお茶でもどうぞ。
fastboot reboot
純正ケーブルを使うと接続トラブルが減ります。
よくある質問

- 初期化すると本体内のデータは完全に消えますか?
内部ストレージにある写真やアプリの設定はすべて削除されます。ただし、microSDカードに保存したファイルは残るので、必要なら事前にバックアップや取り出しをしてください。
- 初期化後にGoogleアカウントの認証が求められますか?
工場出荷状態に戻すと、初回起動時に「スタートアップ保護」で以前登録したGoogleアカウントの確認が入ります。事前にアカウント情報をメモしておくとスムーズに進められます。
- 初期化後に効率よくアプリを戻す方法はありますか?
Googleアカウントの同期をオンにしておくと、以前インストールしたアプリ一覧が自動で表示されます。プレイストアから「ライブラリ」→「インストール済み」へアクセスするとまとめて復元できます。
初期化するとOSは最新版になる?
初期化すると内蔵ストレージが出荷時状態に戻るだけで、OSが新しくなるわけではありません。これまで使っていたOSバージョンのままスタートするイメージです。
工場出荷状態へのリセット後にOSを最新版にしたいときは、設定メニューのシステムアップデートから手動で更新しましょう。Wi-Fi環境と十分なバッテリー残量があればサクッとダウンロードできます。
プログラマー目線のワンポイントアドバイスとして、アップデート中は充電ケーブルをつなぎっぱなしにしておくと途中で電源が落ちる心配が減ります。安全第一で進めてくださいね。
写真を残したまま初期化できる?
Androidタブレットを初期化すると内部ストレージのデータはすべて消えます。写真だけを残しておきたい場合は、あらかじめバックアップを取る必要があります。
- Googleフォトでクラウド同期:Wi-Fi接続中に自動アップロードを有効にしておくと簡単に保存できます。
- 外部SDカードへ移動:ファイルアプリで写真フォルダをまるごとSDカードにコピーしておくと手軽です。
- パソコンへUSB転送:USBケーブルで接続し、写真フォルダをデスクトップにドラッグ&ドロップしてバックアップします。
バックアップ後は必ず写真が正しく保存されているか確認しましょう。フォルダの中身を開いてサムネイルが表示されればOKです。
初期化前にバックアップが漏れていると元に戻せません。消去前の確認は必ず行ってください。
こうしておけば初期化後に写真を再度取り戻せます。Googleフォトなら同じアカウントでログインすれば自動で復元できるので、最もおすすめの方法です。
Googleアカウントがわからないときは?
まず設定アプリから端末に登録済みのGoogleアカウントを確認しましょう。ログインに必要なメールアドレスを把握できます。
- 設定アプリを起動してアカウントをタップ
- Googleを選んで登録済みメールを確認
- 表示されたメールアドレスをスマホのメモアプリなどに控える
- パスワードを忘れた場合はブラウザでGoogleアカウント復旧ページを開き新しいパスワードを設定
Googleアカウントを削除せずに初期化すると再起動後に前回登録情報の入力が求められます。FactoryResetProtectionに引っかからないよう事前に必ず削除しましょう。
再起動ループで設定メニューに入れないときは?
再起動ループで設定画面にたどり着けないときは、リカバリーモードを使った初期化が役立ちます。
リカバリーモードなら、電源ボタンと音量ボタンの組み合わせで起動し、システムが正常に立ち上がらなくても本体のメニュー操作が可能です。キャッシュの削除だけで再起動ループが解除される場合もあるので、データを残したままトラブルを解決したいときにも便利です。
また、PCに接続せずに本体だけで対処できるうえ、メーカー提供の純正リカバリーモードなら安心して使えます。どうしてもループが続く場合は、同じ画面から「データの初期化」を選ぶと、手間なくまっさらに戻せます。
バッテリー残量が少なくても初期化していい?
リセット中にバッテリー残量が少ないままだと、途中で電源が落ちて内部データが壊れるおそれがあります。実際、20%以下の状態で初期化を始めたら途中で止まって再起動がうまくいかず、復旧に苦労したことがあります。
安心して初期化を進めるには、残量50%以上を目安にするか、作業中は充電ケーブルをつないだままにしておくのがおすすめです。特に最新OSでは大きなアップデートや最適化処理が走るので、予備電力をしっかり確保しておきましょう。
プログラマー視点では、PCにUSB接続してコマンドラインで初期化する場合も同様に電源切れに注意が必要です。ケーブルが抜けたり給電が途切れたりしないよう、安定した環境でリセット作業を行うとトラブルを未然に防げます。
まとめ

ここまでの流れで、Androidタブレットのバックアップから本体リセットまでを迷わず進められます。大切な写真やドキュメントはクラウドやPCに必ず保存し、Googleアカウントのサインアウトを済ませておきましょう。
設定アプリを開いてシステム>リセットオプション>すべてのデータを消去(工場出荷時リセット)をタップするだけで、最新のAndroid 13以降でもサクッと初期化できます。数分待てば、きれいな状態に戻ります。
リセット後は、OSのセットアップからアプリやデータの復元を行い、お好みのホーム画面にカスタマイズしましょう。いざというときのために、リカバリーモードの起動方法も覚えておくと安心です。
これでタブレットはまっさらな状態に変身しました。気持ちも新たに、快適な操作環境を楽しんでくださいね。