Androidの設定を開くたび、タブレットを子どもが使いすぎていないか心配だけれど、うまく時間制限をかけられず困っていませんか?
ここで紹介するやり方なら、設定アプリに隠れた時計機能や保護者向けの無料ツールを実際に動かしながらまとめているため、難しい専門語を覚えなくても希望の利用時間をすぐに決められます。
手順をまねして数分操作するだけで、予定通りに画面がオフになり、家族全員が安心してタブレットを受け渡せますので、まずは最初のステップから一緒に始めましょう。
Androidタブレットで時間制限をつけるやさしい流れ

Androidタブレットで「遊びすぎちゃった…」を防ぐには、いくつか方法があります。それぞれ使いどころが違うので、自分の状況に合わせて選ぶといいですよ。
- Googleファミリーリンク:保護者が遠隔でアプリの利用時間を管理できます。キッズ用アカウントを作って、タブレット単体で完結するのが魅力です。
- デジタルウェルビーイング:「ダッシュボード」からアプリごとの利用時間を設定。大人も自分を戒めたいときに心強い味方です。
- サードパーティ製アプリ:「Screen Time」「FamilyTime」など。通知や警告を細かくカスタマイズしたいときにおすすめです。
- ADBコマンド+スクリプト:パソコンとつないでターミナルから制限を自動化。プログラマー視点で細かく制御できます。
選び方としては、まずはGoogleファミリーリンクを試してみるのが手軽です。慣れてきたらデジタルウェルビーイングで自分ルールを作ったり、技術志向ならADBスクリプトでガチ設定するのも楽しめます。
このあとで、それぞれの設定手順を楽しく丁寧に解説していきますので、続けてさくっと見ていってくださいね。
DigitalWellbeingでおおまかな利用時間をしばる

DigitalWellbeingはAndroid10以降で搭載された、スマホの使いすぎをやさしく見守ってくれる機能です。
この機能を使うと、アプリごとやカテゴリごとに「1日あたりの利用時間」を設定できます。たとえばSNSをまとめて2時間にしたり、ゲームは1時間に制限したりと、ざっくりした時間管理が可能です。
アプリ制限を超えると画面が淡い色になって操作を止めやすくなるので、「つい長く使いすぎてしまう…」という悩みに強い味方になります。
①設定アプリをひらく
ホーム画面やアプリ一覧から歯車マークの設定アイコンをタップします。
「設定」が開かないときは、検索バーに「設定」と入力してみましょう。機種によってはモデル名と一緒に表示される場合があります。
②DigitalWellbeingと保護者による使用制限をタップする
設定アプリのアイコン(歯車マーク)をタップして開きます。
表示されたメニューを下にスクロールしながら探して、「DigitalWellbeingと保護者による使用制限」をタップします。
端末によっては「DigitalWellbeing」とだけ表示されたり「保護者による使用制限」のみになる場合があります。
③ダッシュボードでアプリをえらぶ
ダッシュボードにはいま使っているアプリの利用時間がずらりと並んでいます。
リストの中から時間制限をつけたいアプリを探してタップします。使いすぎが気になるアプリがひと目でわかります。
④タイマーを決めて保存する
画面の「タイマーを追加」をタップすると時間を設定できるスライダーが表示されます。
左右にスワイプして制限したい時間を決めてください。初めてなら1時間から2時間あたりが様子を見やすくおすすめです。
設定が終わったら右上の「保存」をタップして完了です。これで指定した時間を過ぎるとアプリがロックされます。
FamilyLinkで子どものタブレットを見守る

Googleが無料で提供しているFamilyLinkを使うと、子どものタブレット利用を手軽に見守れます。親のスマホからアプリの利用状況やスクリーンタイムをサクッと確認できて、子どもの生活リズムを守るサポートにぴったりです。
- アプリごとの使用時間をグラフでチェックできる
- デバイスの利用可能時間帯を自由にスケジュール設定
- 子どもの位置情報を確認して安心度アップ
- 年齢制限に応じたアプリのダウンロード管理
設定は親のGoogleアカウントと子どものアカウントをリンクするだけなので、初めての方でもサクッと始められます。日々の利用時間が気になるときに、FamilyLinkならスマホからすぐにチェックできるので、いちいちタブレットを手に取る必要がありません。
①親のスマホにFamilyLinkアプリを入れる
親のスマホでPlayストアのアイコンをタップします。初めて使うときはGoogleアカウントでロック解除を求められる場合がありますが、そのまま進めてください。
検索バーに「Family Link for parents」と入力し、公式アプリを見つけたらインストールをタップします。似た名前のアプリもあるので、提供元がGoogle LLCになっていることを確認しましょう。
インストール完了後に開くをタップし、普段から使っている親のGoogleアカウントでサインインします。二段階認証を設定している場合は、届いたコードを入力してください。
同じGoogleアカウントを子どもの端末にも登録すると連携がうまくいかないので、必ず別のアカウントを使い分けましょう。
②子どものGoogleアカウントを作る
Googleの家族管理アプリ「ファミリーリンク」を使うと、画面の案内に沿って子ども用のGoogleアカウントをサクッと作れます。まずは保護者側のスマホかタブレットに「Googleファミリーリンク」アプリを入れてください。
- アプリを開いて「子どものアカウントを作成」を選ぶ
- 子どもの名前と生年月日を入力し、保護者の同意を進める
- 使いたいGmailアドレスとパスワードを設定する
- 保護者のGoogleアカウントで同意を完了しアカウントをリンク
- 作成後、そのアカウントでタブレットにログインし確認する
子どもの生年月日は正確に入れないと年齢制限機能がうまく動かないことがあります。
③タブレットに子どもアカウントでログインする
ここではタブレットにあらかじめ用意した子ども用Googleアカウントを追加してログインする手順を紹介します。
ホーム画面から設定アイコンをタップし、「アカウントと同期」もしくは「アカウント」を探して開きます。
リスト下部の「アカウントを追加」を押し、アカウント種別から「Google」を選びます。
Family Linkで作成した子ども用のGoogleアドレスを入力し、案内に従ってパスワードを入れて完了させます。
保護者のスマホでFamily Linkアプリを開き、タブレットの追加を承認するとログインが完了します。
ネットワークが不安定だとログインでエラーが出やすいので、Wi-Fiがしっかりつながっている場所で作業しましょう。
④利用時間のルールを設定する
ここでは毎日の利用時間をアプリごとに決めておくことで、集中力を保ちやすくなります。
ホーム画面から設定アイコンをタップし、「デジタルウェルビーイングとペアレンタルコントロール」を選びます。
「ダッシュボード」画面で制限を設けたいアプリを見つけて、右側の⏱アイコンをタップします。
1日の使用上限を入力し、「設定」をタップします。以降は上限に達すると自動でアプリが休止します。
複数のアプリをまとめて制限したい場合は「デバイスタイマー」から端末全体の使用時間を設定できます。
メーカーのキッズモードを使う

メーカー製のタブレットには本体独自のキッズモードが標準で備わっていることが多いです。
システム設定からワンタッチで切り替えられて、アプリや閲覧サイトをピンポイントで制限できますし、利用時間をタイマーで管理できるので、とても手軽に時間制限を始められます。
- 簡単起動:ホーム画面アイコンからすぐ入れるので子どもが迷いにくいです。
- スライダーで時間設定:1日あたりや1回の制限時間を直感的に調整可能です。
- アプリ制限:使わせたいアプリだけを表示できるので安心です。
- 通知オフ:学習中や動画視聴中の通知をまとめてオフにできます。
- 利用レポート:親アカウントで子どもの使用状況を確認して、次の制限設定に役立てられます。
①クイック設定パネルを開く
画面上部の端から下へサッと指を滑らせます。通知パネルが半分だけ開いたら、もう一度同じ場所をスワイプすれば、クイック設定パネルが全画面に広がります。
②キッズモードアイコンをタップする
ホーム画面かアプリ一覧にあるキッズモードアイコンを見つけてタップします。カラフルな動物やおもちゃの絵柄で表示されることが多いので、直感的にわかりやすいはずです。
アイコンがホーム画面になければ、アプリ一覧を左右にスワイプして確認してください。どうしても見つからないときは検索バーで「キッズ」と入力するとスムーズです。
③利用できるアプリを選択する
Digital Wellbeing画面で「アプリタイマー」をタップすると、インストール済みアプリの一覧が出てきます。頻度順やカテゴリから選ぶか、画面上部の虫眼鏡アイコンを使って名前を検索しましょう。必要なアプリをタップすると、タイマー設定画面へスムーズに進むことができます。
④解除用暗証番号を決める
まずは保護者と相談して4桁から6桁の暗証番号を決めましょう。覚えやすくて他人に推測されにくい数字がおすすめです。
パスワード管理アプリなどにメモしておくと、番号を忘れずに安心ですよ。
時間制限を使ってもっと快適になるプチ応用

ちょっとひと工夫するだけで、時間制限がもっと便利になります。いつもの使い方にプラスαして、ストレスなく知りたい情報をすぐ手に入れましょう。
応用テクニック | 役立ちポイント |
---|---|
ホーム画面に時間制限ウィジェット配置 | 残り時間がひと目でわかり、急ぎの調整にもサクッと対応できます。 |
家族グループで設定を共有 | 同じグループの端末に一括反映すると、お子さんの使いすぎ対策が手間なく完了します。 |
休止時間モードと連携 | 就寝中は通知もオフになるので、深夜のだらだらチェックを自然に防げます。 |
アプリカテゴリごとにまとめ設定 | SNSやゲームをグループ化し、ワンタップで一気に時間制限を切り替えられます。 |
上のプチ応用を取り入れれば、いつでもスムーズに時間管理できるようになります。気づいたら時間オーバー…なんてことが減って、もっとタブレットライフを楽しめます。
夜は自動でおやすみモードに切り替える

寝る前にいちいち設定を変えるのは面倒だよね。Androidには時間帯を決めておやすみモードに自動で切り替えられる機能があるよ。
設定した開始時刻になると通知や着信が静かになるから、真夜中のアラートに飛び起きる心配がなくなるよ。プログラマー視点では無駄なバックグラウンド処理も抑えられて、わずかだけどバッテリーが長持ちするのも助かった経験があるよ。
DigitalWellbeingで就寝時刻をセットする
ホーム画面で歯車アイコンの設定アプリをタップし、「DigitalWellbeingと保護者による使用制限」を選択します。
「就寝時刻モード」をタップして「スケジュールを設定」を押し、開始と終了の時間をスライダーで調整します。
適用したい曜日をチェックして「保存」をタップすると、指定した時間に就寝モードが自動でオンオフします。
設定した時間の通知制限をカスタマイズしたいときは、就寝時刻モード画面の「例外設定」からアプリを選んでください。
学習アプリだけ自由に使えるようにする

お子さんが学習アプリだけは思いきり使えるようにするには、Android標準のDigitalWellbeingと保護者による使用制限機能を活用します。あらかじめ学習アプリだけを除外リストに登録しておくと、画面時間が制限されている時間帯でも指定アプリはブロックされず、集中して勉強を続けられます。動画やゲームだけをサクッと止めつつ、算数ドリルや電子辞書アプリはいつでも起動できる状態にできるので、勉強ペースを崩さずに習慣づくりをサポートしたいときにぴったりです。
FamilyLinkで例外アプリを許可する
親のスマホでFamilyLinkアプリを開いて、画面上部の子どもアイコンをタップして管理したいアカウントを選んでください。
画面下部の「管理」をタップし、「アプリとゲーム」を選ぶと、子どもの端末に入っているアプリ一覧が表示されます。
リストから例外にしたいアプリ名を見つけてタップし、アプリの詳細ページを開いてください。
アプリ詳細の中にある「常に許可」のスイッチをオンにすると、そのアプリは時間制限の対象外になります。
注意点:設定が反映されるまでに数分かかることがあるので、そのまま待ってから子ども端末を確認してください。
家族みんなで同じタブレットを気持ちよくシェアする

家族みんなで1台のAndroidタブレットを使うとき、子供用のアプリや大人用の設定が混ざるとちょっと困りますよね。このときはユーザープロファイル機能を使うと、それぞれに専用スペースを用意できるので安心です。
それぞれのプロフィールごとにアプリや壁紙が独立して管理されます。子供には利用時間や使えるアプリを制限して、大人はフルアクセスで楽しめるように設定できます。
家族でシェアするタブレットの利用シーンにぴったりです。個人のデータが混ざらないので、設定をいちいち戻す手間が減ってスムーズに切り替えられます。
プログラマーならではのコツとして、通知パネルにユーザーアイコンを追加するとタップひとつでプロフィール切り替えができて便利です。
ユーザー追加機能で家族ごとに時間ルールをわける
設定アプリを開き、ユーザーとアカウントをタップします。
「ユーザーを追加」を選び、「ユーザー」または「家族の子供」を指定して画面の指示に沿って進めます。
追加したアカウントでログインし、デジタルウェルビーイングを開きます。
「画面タイム」→「共有家族のダッシュボード」から各ユーザーの使用時間を好きなルールに調整できます。
ユーザーを切り替えるたびに制限が個別適用されるので、家族全員の利用時間管理がシンプルになります。
よくある質問

- タイムリミット機能でタブレット全体がロックされますか?
-
システム標準のタイムリミットはユーザーごとに有効なため、アカウントを切り替えれば他のユーザーは引き続き使えます。家族共有アカウントで子どもだけに制限をかけたいときは、各アカウントで設定しておくと安心です。
- 制限時間を過ぎると自動で通知を出せますか?
-
はい、Android13以降ではタイマー終了前に「残り5分」の通知が届きます。通知の音量や表示スタイルはシステム設定→通知→アプリごと→「デジタルウェルビーイング」から調整できます。
- 子どもが簡単に設定を解除しないようにするには?
-
設定変更にはPINやパターンロックが必須です。Digital Wellbeingの設定画面で「保護者によるロックを有効にする」をオンにすると、制限設定の解除に保護者PINが必要になります。
時間制限を解除されたら通知でわかる?
Androidの標準機能だけでは、時間制限がリセットされたことを端末側から自動で保護者に通知する仕組みはありません。
ただし、Googleファミリーリンクを使うと、子どもが「もっと時間がほしい」とリクエストを送信したときに、保護者のスマホにプッシュ通知が届きます。そのまま承認すれば制限が延長され、拒否すれば引き続き制限中のままです。

以前、子どものゲーム制限をちょっとだけ延ばそうとしたら、リクエスト通知をすぐに見落としてしまって「あれ?まだ遊べない」と困ったことがあります。それ以来、通知音をオンにしてうっかりを防いでいます。
Digital Wellbeing単体やサードパーティ製アプリでは、保護者側への通知機能はほぼ見当たりません。通知が必要なら、ファミリーリンクの利用をおすすめします。
パスコードを忘れたときはどうする?
- パスコードを忘れたときはどうする?
Androidには「パスコードを忘れたとき専用」の解除画面がないため、Googleアカウントを使ったリモート操作か、本体の初期化で対応します。
まずパソコンやほかの端末からGoogleの「Find My Device」にアクセスし、同じアカウントでログインしてください。端末を選んで「ロック」を使えば新しいパスワードを遠隔設定でき、「消去」を実行すれば工場出荷時の状態にリセットして再設定できます。
メーカー独自のリモート解除サービス(たとえばSamsungの「Find My Mobile」)がある場合は、データを残したまま解除できることもあります。うまくいかないときは電源オフ→音量上+電源長押しでリカバリーモードを呼び出し、「wipe data/factory reset」を選んで初期化する方法が確実です。
ただし初期化すると内部ストレージのデータは消えてしまうので、日ごろからGoogleドライブやSDカードへのバックアップを習慣にしておくと安心です。
FamilyLinkが入らない古い機種は?
古いAndroidタブレットではFamilyLinkがそもそも対応外になることがあるよね。FamilyLinkはAndroid6.0以上でしかGooglePlayから入手できない仕様だから、Android5.1やそれ以前のままだとストアに候補すら出てこないんだ。公式アップデートがもう来ない機種なら、別の管理アプリを使うか、思い切ってカスタムROMでAndroid7.1以上を入れてみる方法もあるよ。ただしカスタムROMは手順を間違えると動かなくなることがあるから、実行前に必ずバックアップを取っておくのがおすすめだよ。
アプリのタイマーを毎日リセットし直す必要はある?
時間制限のタイマーは毎日0時に自動でリセットされます。特別な操作はいりません。
サードパーティ製アプリを使っている場合は、手動でリセットが必要になることがあります。おすすめはAndroid標準のDigital Wellbeing(デジタルウェルビーイング)です。一度曜日ごとのスケジュールを組んでおけば、ずっと自動で時間制限が切り替わります。
深夜0時前に端末を再起動するとリセットがずれることがあります。夜は電源を入れっぱなしにしておくと安心です。
まとめ


ここまでの手順を実際に進めていただくことで、Androidタブレットにしっかり時間制限をかけられます。
- デジタルウェルビーイングでアプリタイマー設定:利用時間を画面ごとに簡単に制限できます。
- ファミリーリンクで子どもプロフィール管理:アカウント単位で細かく時間帯をコントロールできます。
- サードパーティアプリでさらに柔軟に:曜日別やアプリの起動制限など、プログラマー視点の細かいルールを追加できます。
これらを組み合わせて使うことで、日々のお子さんや自分のタブレット利用を健康的にコントロールできます。今日からさっそく試して、画面時間を賢く管理してみてください。