外出先でAndroid端末のデータ通信をタブレットに分けたいのにテザリングの設定がうまく決まらず、接続できずに困っていませんか?
ここでは長年の開発経験で培った設定のコツを盛り込み、スムーズに接続できる具体的手順と、通信量を抑えながら複数機器を安定して使う応用例まで丁寧にまとめています。
接続トラブルや速度低下を気にせず自由な作業環境を手に入れる一歩として、次の章で手順を確認しテザリングを快適に活用できるようになりましょう。
Androidタブレットでテザリングを今すぐ始める手順

外出先でノートPCや友だちのスマホをネットにつなぎたいとき、Androidタブレットのテザリング機能がとても頼りになります。
テザリングには大きく分けて次の3つの方法があるので、自分の環境に合わせて選んでみましょう。
- Wi-Fiホットスポット:タブレットをアクセスポイント化して最大10台まで同時接続できます。
- USBテザリング:ケーブルを使うので安定した通信が可能です。ラグや途切れが気になる場面でおすすめ。
- Bluetoothテザリング:消費電力を抑えられます。通信速度は抑えめですが、少しだけつなぎたいときに便利です。
それぞれ、設定アプリから数タップでオンにできます。最新のAndroid14では「ネットワークとインターネット」→「アクセスポイントとテザリング」の順でシンプルにアクセスできるようになりました。
テザリング中はモバイルデータ通信量が増えるため、契約プランや速度制限に注意してください。
設定アプリからWiFiテザリングをオンにする方法

Androidの設定アプリを使ってWiFiテザリングをオンにする方法は、余計なアプリを入れずにすむから安心感があります。OS標準の機能なのでAndroid14にも対応していて、メニュー名が変わっている場合もありますが、基本的には「ネットワークとインターネット」→「テザリング」の流れでたどれるのがポイントです。
このやり方なら、テザリングSSIDやパスワードを自分好みにカスタマイズできたり、接続中の端末数やデータ使用量が設定画面でサクッと確認できたりします。特別な準備も不要なので、スマホの通信をすぐにシェアしたいときにおすすめです。
①ホーム画面で設定を開く
ホーム画面の上部から指をゆっくり下へスワイプしてステータスバーを引き下ろします。
クイック設定パネルに表示された歯車アイコンをタップすると設定アプリが立ち上がります。
ランチャーによって使い方が変わる場合は、アプリ一覧から設定を選ぶのがおすすめです。
歯車アイコンが見当たらないときは、もう一度下へスワイプしてパネルを広げましょう。
②ネットワークとインターネットをタップ
設定アプリを開いたら、画面上部にあるネットワークとインターネットを探してタップします。
もしリストが長くて見つけにくいときは、画面上部の虫眼鏡アイコンをタップし、「ネットワーク」と入力するとすぐに絞り込めます。
③ホットスポットとテザリングを選ぶ
設定アプリを開いて「ネットワークとインターネット」を探します。
続いて表示される項目の中から「ホットスポットとテザリング」をタップします。
ここでWi-FiホットスポットやUSBテザリングなどの一覧が現れるので、接続したい方法を選べます。
機種によっては「テザリングとポータブルホットスポット」「その他の接続方法」といった名称になっているケースもあります。
④WiFiホットスポットをオンにする
ステータスバーを画面上から下にスワイプしてクイック設定パネルを開きます。WiFiホットスポットのアイコンを見つけてタップするとオンになります。アイコンが色付きで点灯すれば接続準備完了です。
長時間オンにしているとバッテリーの減りが早まることがあるので注意してください。
⑤ネットワーク名とパスワードを確認する
設定アプリを開いて「ネットワークとインターネット」→「テザリングとポータブルホットスポット」→「ポータブルWi-Fiホットスポット」をタップします。
ここに表示されるネットワーク名(SSID)とパスワードをそのままメモするか、コピーアイコンをタップして端末に保存します。
必要に応じてSSIDやパスワードをタップして任意の文字列に変更できます。英数字だけでなく記号も使えるので、わかりやすくて安全な組み合わせを選ぶと安心です。
パスワードを長めに設定すると誤入力ミスが増えるので、QRコード共有やコピー機能を活用しましょう。
⑥接続する端末でネットワークを選びパスワードを入力する
スマホやノートPCの設定画面を開き、Wi-Fi一覧に表示されているテザリング用SSIDをタップします。
パスワード欄に、タブレットのテザリング設定画面に表示されたパスワードをそのまま入力します。英数字の大文字と小文字は区別されるので注意してください。
入力ミスを防ぐには、Android13以降ならQRコード読み取りで自動入力できる機能も活用するとスムーズです。
SSIDとパスワードは端末ごとに表示が変わる場合があります。接続先を間違えないようにSSIDの末尾番号まで確認してください。
クイック設定パネルからサクッとオンにする方法

クイック設定パネルを使うと、画面上からスワイプだけでテザリングを有効にできるんだ。アプリや設定画面を探さなくても、指先ひとつですぐにネット共有の準備が整うよ。
タイルの配置はドラッグ&ドロップで自由に変えられるから、よく使う人は最上段に置いとくと便利。電池残量や回線混雑度もひと目でチェックできるから、急いでいるときに助かるはず。
プログラマーならではの小ワザとして、カスタムタイル追加アプリでアイコンや名称を整えておくと判別しやすいよ。
①画面上端から下へ二度スワイプしてクイック設定を開く
画面上端ぎりぎりからゆっくり指を下へスワイプします。いったん離さずにもう一度同じ位置から下にスワイプするとクイック設定パネルが開きます。
Wi-FiやBluetooth、テザリングのトグルアイコンが並んでいるので、タップですぐに切り替えられます。
厚手の画面保護フィルムはスワイプを感知しにくくなるので、うまく開かない場合はフィルムの厚さを確認してみましょう。
②テザリングアイコンを長押し
画面上部から指を下にスワイプしてクイック設定パネルを表示します。
アンテナやホットスポットの形をしたテザリングアイコンを探し、アイコンをぎゅっと長押しします。すぐに設定画面が開きます。
アイコンが見つからないときはクイック設定の編集画面から追加できます。
③名前とパスワードを設定してスイッチをオンにする
SSID(名前)欄に見つけやすい名前を入力します。普段使いの端末名+HSなど、ひと目で分かる工夫が便利です。
パスワード欄に英数字を交えた8文字以上の文字列を入力します。余計な記号は控え、英数字だけにすると入力ミスが減ります。
「Wi-Fiホットスポットをオンにする」のトグルをタップして有効にします。青く点灯したら準備完了です。
パスワードは忘れると再入力が必要になります。メモ帳などに記録しておきましょう。
テザリングを使いこなしてAndroidタブレットをさらに便利に

テザリングを基本だけでなく、ちょっと工夫して使いこなすと、Androidタブレットがもっと頼もしい相棒になります。
応用テクニック | どんな時に役立つ |
---|---|
USBテザリング | 電波が弱い場所でもケーブル接続で安定したネット環境を確保 |
Bluetoothテザリング | バッテリー節約しつつスマホと手軽に共有 |
Wi-Fi中継モード | 遠くのルーター電波をタブレット経由で取り込む |
自動オンオフ設定 | 時間指定でテザリングを自動開始/停止して無駄な通信を防止 |
これらのテクニックを組み合わせれば、出先でも自宅でもAndroidタブレットが頼れるネットハブになります。
パソコンとUSBで安定接続を楽しむ

USBケーブルでタブレットとパソコンをつなぐと、無線より安定的にインターネットを楽しめます。回線速度も安定しているので、オンライン会議や大きなファイルの送受信も安心です。
- 通信がぶれにくく速度が安定
- ケーブル1本で充電しながら使える
- 無線干渉の影響を受けにくい
- 開発作業ではADB接続としても活用可能
USBケーブルでタブレットとパソコンを接続する
まずはお手持ちのUSBケーブルを使ってタブレットとパソコンをつなぎます。ケーブルは純正品か充電対応の太めのものを選ぶと安心です。
USBポートにケーブルをしっかり差し込みます。充電専用ケーブルだと通信できないのでデータ転送対応品を使いましょう。
タブレットの設定を開き、「ネットワークとインターネット」→「ホットスポットとテザリング」→「USBテザリング」をスイッチONにします。
Windowsならタスクバーのネットワークアイコンをクリックして「イーサネット」と表示されていればOKです。Macはシステム環境設定の「ネットワーク」で「USB」を選びます。
パソコンがデバイスを認識しない場合は、タブレット画面に「この端末を信頼しますか?」と出ていないか確かめてください。
設定のホットスポットとテザリングでUSBテザリングをオンにする
USBケーブルで端末とパソコンをつないだら、設定画面からUSBテザリングをオンにします。
画面上部を下にスワイプして通知パネルを開き、USB接続のモードが「充電のみ」になっているときは「ファイル転送」に切り替えます。
設定アプリを開いて「ネットワークとインターネット」をタップし、「ホットスポットとテザリング」を選びます。
「USBテザリング」のスイッチをタップしてオンに切り替えます。数秒待つとパソコン側でネットワークが認識されます。
USBケーブルは純正品やデータ転送対応のものを使うと、切り替えがスムーズで安心です。
Bluetoothテザリングでバッテリー節約

Bluetoothテザリングはスマホとタブレットを直接結んでインターネット共有できる方法で、低消費電力だからバッテリーを長持ちさせたいときにぴったりです。
接続はスマホのBluetooth設定画面でタブレットを選ぶだけとシンプルなので、初めての人でも迷わず使えます。通信速度はWi-Fiほど速くありませんが、メッセージやメール、軽いブラウジングには十分なので、電池残量を気にしながらネットを使いたい場面でおすすめです。
エンジニア目線のコツとしては、一度ペアリングが完了すれば次回からワンタッチでつながるので、最初の設定に少し時間をかけておくと手間が省けます。また、距離はおおむね10m以内に保つと接続が安定しやすいです。
設定のホットスポットとテザリングでBluetoothテザリングをオンにする
ホーム画面から歯車アイコンをタップして設定アプリを起動してください。
「ネットワークとインターネット」をタップしてから「ホットスポットとテザリング」を選んでください。
「Bluetoothテザリング」のスイッチをタップして青色に変わればオンです。
接続したい端末とBluetoothペアリング済みでないとデータ通信が共有されません。事前にペアリングを確認しましょう。
接続先機器のBluetooth設定からタブレットをペアリングする
スマホやパソコンの設定アプリを起動してBluetoothメニューを探します。
Bluetoothを有効に切り替えて、周辺のデバイス検索をスタートします。
表示されたタブレット名(例:MyTablet)を選んで接続要求を送ります。
画面に表示された確認コードが両端末で一致しているかチェックしてから承認してください。
接続がうまくいかないときはタブレット側のBluetoothを一度オフにしてから再度オンにしてみてください。
家族とデータシェアして通信費を節約

タブレットのテザリング機能を使えば、自分だけでなくご家族のスマホやノートパソコンもまとめてネットに繋げられます。個々にモバイル通信プランを契約せずに、ひとつのデータ容量をシェアできるので、通信費の大幅な節約につながります。
- ひとつの回線でまとめて契約できるから月々のコストダウン
- テザリング側の設定だけで接続できるから手間いらず
- 接続デバイス数や利用時間を制限して通信量の過剰使用を防止
家族旅行やリモートワークのときにも、タブレットを中心にデータをまとめて管理すると安心です。管理者権限を持つ人が接続状況をチェックすれば、使いすぎの心配も減ります。
WiFiテザリングのパスワードを家族と共有する
ホーム画面で設定アプリをタップし、ネットワークとインターネットを開きます。
テザリングを選び、WiFiテザリングの項目をタップするとパスワードが表示されます。
パスワード横の共有アイコンをタップし、表示されたQRコードを家族に見せます。
QRコードを読み取れない場合はコピーしてLINEやメールで送信してください。
共有するときは表示画面を一緒に見て、パスワードの打ち間違いを防ぎましょう。
必要に応じて接続制限を設定する
テザリングを使い始めたあと、見知らぬ端末がつながってデータ容量をムダに消費したり通信が遅くなったりするかもしれません。
設定アプリを開いて「ネットワークとインターネット」→「ホットスポットとテザリング」をタップします。
「Wi-Fiアクセスポイント」の設定内にある「接続可能な端末数」をタップしてスイッチをオンにします。
最大同時接続数を「1~8台」から選んで保存します。必要に応じて少なめに抑えると安心です。
設定を変えたあと、つながっている端末が表示されるので、不審なものはタップして切断できます。
よくある質問

テザリング中のバッテリー持ちが心配です
- テザリング中のバッテリー持ちが心配です
-
テザリングはWi-Fi電波を飛ばし続けるのでバッテリー消費が早くなります。画面オフ設定を短めにしたり、使わないアプリはバックグラウンドで止めると良いです。さらにUSBケーブルでノートPCとつなぐUSBテザリングに切り替えると、タブレットが充電されつつ通信できて安心です。
セキュリティ対策はどうすればいいですか
- セキュリティ対策はどうすればいいですか
-
初期設定のままだとパスワードが弱い場合があります。WPA3対応があるなら選ぶと強固になります。また、SSIDを非表示にしておくとスキャンに引っかかりにくくなります。さらに見知らぬ機器は許可リストに追加せずに接続をブロックすると安心です。
何台まで同時接続できますか
- 何台まで同時接続できますか
-
最新のAndroidタブレットでは標準で最大8台のWi-Fiテザリングに対応していることが多いですが、実際に快適なのは3~4台までです。接続が増えるほど速度低下や通信の途切れが起こりやすくなるので、複数人で使う場合は必要な端末に絞るのがプログラマー目線のコツです。
通信速度が遅いと感じたときはどうすればいいですか
- 通信速度が遅いと感じたときはどうすればいいですか
-
屋内の電波干渉が原因になることがあります。5GHz帯に切り替えると混雑を避けられます。また、タブレットの位置を窓辺に移動すると基地局からの電波を受けやすくなって改善することもあります。必要なら一度テザリングをオフにして再起動すると通信がリセットできます。
データ通信量はどれくらい増える?
テザリングを使うとスマホの回線をタブレットでも使えるようになるので、自分ひとりで使うときより通信量が増えます。
目安として、ウェブブラウジングは1時間で50MB程度、音楽ストリーミングは1時間で100MB程度、動画を480pで見ると1時間あたり300~400MB程度、720pだと700MB前後使うことが多いです。
プログラマー目線のコツとして、Androidの設定>ネットワークとインターネット>データ使用量からリアルタイムで確認し、警告や上限値を設定すると安心です。
テザリングがオンにならないときはどうする?
テザリングが急にオンにできなくなると不安になりますよね。小さな設定のズレや通信モジュールの一時的なつまずきが原因の場合が多いので、慌てずにひとつずつ試してみましょう。
僕が実際に現場で何度も助かった方法をまとめました。試しやすい順に並べているので、順番に確認してみてください。
- 機内モード切り替え:通信モジュールをリフレッシュして再接続を促します。
- タブレット再起動:バックグラウンドのもやもやしたプロセスを一掃できます。
- APN設定のチェック:契約先のプロファイルがずれているとテザリングが有効になりません。
- ADBコマンドでAPNリセット:エンジニア視点の裏ワザで、プロファイルのキャッシュを一気にクリアできます。
これらを順に試すことで、テザリングがオンにならないトラブルをスムーズに解決できます。
テザリング中に着信したら通信は切れる?
Androidでテザリング中に電話がかかってくると、使っている通信方式によってデータが一時停止することがあります。
LTEでVoLTE対応の端末なら電話とデータを同時に扱えるので通信が途切れませんが、3GやVoLTEオフだと着信時にデータがストップしてしまう仕組みです。
追加料金が発生しないか心配?
Android標準のテザリング機能を使っても、契約しているデータ通信量の範囲内なら追加料金は発生しません。
設定→ネットワークとインターネット→データ使用から、テザリングも含めた通信量を確認できるので、月途中でも残り容量を把握できます。
キャリアのマイページや専用アプリで、リアルタイムにデータ残量をチェックしておくと安心です。
注意:格安SIM(MVNO)ではテザリングがオプション扱いになる場合があるので、別料金の有無を事前に確認してください。
まとめ

以上でモバイルホットスポットの設定から接続までが完了しました。スマホ側でSSIDやパスワードを登録しておけば、タブレットを開いた瞬間からインターネットを使えます。
さらにUSBやBluetoothテザリングも試すと、ケーブル一本で電源供給しながら通信したり、バッテリー消費を抑えたりできます。端末ごとの接続数制限や周波数帯の切り替えなど、プログラマー目線のちょっとしたコツもぜひ活用してください。
これで外出先でも快適に作業できますね。あとは目的に合わせてテザリング方法を選ぶだけです。お気に入りの方法でタブレットライフをますます楽しんでください。