Androidの最新体験に胸が高鳴るものの、16のbetaを安心して迎える入手方法がはっきりせず二の足を踏んでいませんか?
ここでは、開発現場で磨いた実践手順をもとに、公式ベータ登録、手動フラッシュ、安全なバックアップまで、端末環境に合う最短ルートをやさしく案内します。トラブルを避けながら安定版へ戻すコツもまとめました。
段取りが見えると不安は薄れます。さあ一緒に準備を始めて、新機能に触れながら学びを深めましょう。
Android16betaの入手方法をゼロからやってみよう

Android16betaは難しそうに見えるかもしれませんが大丈夫です。はじめての方にも安心して試していただけるよう、実体験をもとに3つの方法をざっくり紹介します。
- Android Betaプログラム登録:Googleアカウントと対応端末があれば設定からワンクリックで完了します。
- ファクトリーイメージを手動で当てる:公式サイトからイメージをダウンロードしてFastbootで焼く方法です。
- Generic System Image(GSI)を使う:非Pixel端末でも動かせる汎用版イメージで試せます。
この3つを知っておけば、自分の状況に合わせた取り込み方がイメージしやすくなります。
ファクトリーイメージやGSIを使う場合はブートローダー解除が必要です。データが消えるので必ずバックアップを取ってから進めてください。
GoogleBetaプログラムでOTAを受け取る

PixelシリーズやAndroid One端末を使っているなら、GoogleBetaプログラムが一番手軽です。数クリックで参加登録が終わり、登録後は正式リリース前のAndroid16beta版がOTA通知で届きます。
- 手軽:登録だけで自動的にOTA通知が届くのでアップデート操作がシンプル
- 安全:Google公式のビルドだから一般公開前でも安定性が高い
- 迅速:最新機能を他の方法より早く試せる
①GoogleアカウントでBetaプログラムページにログインする
普段使っているブラウザでGoogleアカウントに紐づくアドレスを入力し、play.google.com/android/betaにアクセスします。
案内に沿ってGoogleアカウントを選び、パスワードと2段階認証コードを入力してログインを完了させます。
ログインしたアカウントが端末のアカウントと一致していないとベータ登録できないので気をつけてください。
②対象デバイスを選択して利用を開始ボタンを押す
Android Beta Programページに参加中のGoogleアカウントでログインすると、登録済みの端末が一覧で表示されます。
- 表示された端末一覧からBetaを適用したい端末を確認
- 該当端末の右側にある「利用を開始」ボタンをクリック
確認ダイアログが開くので、内容を読んで問題なければ「参加」を選んで進めます。
登録が完了するとメールが届き、数時間以内にAndroid16BetaのOTA通知が端末に配信されます。
③デバイスの設定アプリからシステムアップデートを確認する
まずは設定アプリからAndroid16Betaの配信状況をチェックしましょう。ここまで準備が整っていれば、さくっと最新版が見つかります。
ホーム画面またはアプリ一覧から歯車マークの設定アプリをタップします。
設定画面をスクロールして「システム」を探し、タップして開きます。
「システムアップデート」をタップしてアップデート画面を起動します。
「アップデートを確認」ボタンをタップすると最新バージョンの検出が始まります。
Android16Betaが見つかったら「ダウンロードしてインストール」をタップし、案内に従って進めます。
ダウンロードにはWi-Fi接続と十分な空き容量が必要です。
④Android16Betaのダウンロードを開始する
設定アプリを起動し、システム→システムアップデートをタップしてAndroidアップデート画面を表示します。
「更新をチェック」をタップし、一覧に表示されたAndroid16 Betaのダウンロードを選んで「ダウンロード」をタップします。
大容量データを取得するので、Wi-Fi接続と十分なバッテリー残量を確認してください。
⑤再起動して新しい世界へ飛び込む
登録したベータ版を端末に反映させるために、まずは再起動します。
電源ボタンを長押しして「再起動」をタップするか、PCと接続している場合は下記のコマンドでリブートするとスムーズです。
adb reboot
再起動が完了したら、ロック画面や設定アプリのデザインが変わっているはずです。Android16の新しい機能を思いっきり楽しんでください。
ファクトリーイメージをダウンロードして手動でフラッシュする

ファクトリーイメージをダウンロードして手動でフラッシュする方法は、Android OSの最新バージョンを確実に入手したい方にぴったりの選択肢です。PCとAndroid SDKの基本操作に慣れていると、スムーズに進められます。
- 公開直後のビルドを即体験:Factory Imageを使うのでアップデート待ちなしで最新機能を楽しめる
- クリーンインストール:残されたシステムデータがなくなり端末をリフレッシュできる
- 復旧スキルが身に付く:ブートローダーアンロックやフラッシュ操作の経験がトラブル対策に役立つ
①PCにADBとFastbootをセットアップする

ADBとFastbootが手元にあるとAndroid16Betaの書き込みやデバッグがスムーズになります。まずはPCにこの二つを用意しましょう。
公式サイトから最新のPlatform-Toolsをダウンロードします。Windows・macOS・Linuxそれぞれのパッケージが用意されています。
https://developer.android.com/studio/releases/platform-tools
ダウンロードしたZIPを任意のフォルダに解凍します。解凍先のパスを環境変数に追加すると、どこからでもadbコマンドが使えます。
【Windowsの場合】
システム環境変数 → PATH に解凍フォルダ\platform-tools を追加
【macOS/Linuxの場合】
echo 'export PATH=$PATH:~/path/to/platform-tools' >> ~/.bash_profile
環境変数を更新したあとはターミナルやコマンドプロンプトを再起動してください。
②公式サイトからAndroid16ファクトリーイメージを取得する
まずブラウザで公式Android開発者サイトのファクトリーイメージページに移動します。URLは次のとおりです。
https://developer.android.com/drive/images
ページが表示されたら、Android16のセクションまでスクロールして使用中の端末(Pixelシリーズなど)のコードネームを探します。
端末名の右側にある「Download」リンクをクリックするとZIPファイルのダウンロードが始まります。完了まで待ちましょう。
ダウンロード前に端末コードネームが正しいか必ず確認してください。
③USBデバッグを有効にしてデバイスをPCへ接続する
スマホの設定画面を開き開発者向けオプションへ進みます。
「USBデバッグ」をタップしてオンにしてください。表示される確認ダイアログはOKを押します。
パソコンに高品質なUSBケーブルでつなぎます。接続後に「このPCからのUSBデバッグを許可しますか?」と出たら常に許可をチェックして「許可」を押しましょう。
もし接続が不安定に感じたら別のケーブルやUSBポートを試すとスムーズに動きます。
④ブートローダーをアンロックする
まず端末の設定から「端末情報」に進み、「ビルド番号」を連続で7回タップして開発者向けオプションを表示します。
設定画面に戻り「システム」→「開発者向けオプション」を開いて「OEMアンロック」をオンにします。
PCに端末をUSB接続し、端末をブートローダーモードで起動します。
ターミナルで以下のコマンドを入力して端末が認識されるか確認します。
fastboot devices
認識されたら、アンロック実行コマンドを入力します。
fastboot flashing unlock
端末側に確認画面が表示されたらボリュームキーで「Yes」を選んで電源キーで確定します。
ブートローダーをアンロックすると内部データがすべて消えます。事前にバックアップを必ず取ってから進めてください。
⑤flash-allスクリプトを実行して書き込む
まずダウンロードしたイメージがあるフォルダに移動します。
cd path/to/your-image-folder
Windowsならflash-all.batを、Mac/Linuxならflash-all.shを実行しましょう。Mac/Linuxでは実行権限が必要です。
chmod +x flash-all.sh
sudo ./flash-all.sh
書き込み処理が数分続きます。ケーブルを抜いたり電源を切ったりしないでください。
進捗が一時停止しても完了ログが出るまでは待ってみてください。
⑥初回起動のセットアップを終える
バックグラウンドでAndroid16が読み込まれたら、画面に「ようこそ」が表示されます。言語や地域の選択は画面の案内に従ってタップしてください。
Wi-Fi接続設定では自宅や職場のネットワークを選ぶか、一時的にモバイルネットワークを使っても大丈夫です。接続が完了すると、最新のセキュリティーレベルで動作します。
Googleアカウントのサインイン画面が出たら、既存のアカウント情報を入力してください。アプリの同期設定はあとからでも変更できるので、まずはサインインだけ済ませましょう。
プライバシー設定では、位置情報やバックアップのオンオフを楽しく選べます。気になる設定はあとで「設定」アプリから調整できるので、ここでは大まかに許可するとスムーズです。
画面ロックの設定ではPINやパターン、指紋認証などを試してください。筆者は指紋認証の速さに驚いたのでおすすめです。
最後にGoogleサービス利用規約をタップして完了です。ホーム画面が表示されたらバージョン情報でAndroid16にアップデートされていることを確認してください。
AndroidStudioのエミュレータでサクッと試す

AndroidStudioのエミュレータなら手元のパソコンだけでAndroid16betaを気軽に動かせます。実機をアップデートするのが不安なときや、複数の画面サイズで動作確認したいときにとても頼りになります。
起動後はスナップショット機能で再起動を素早く行えますし、ネットワークやGPSの挙動もエミュレータ上でシミュレート可能です。新しいAPIやUIの動きをじっくり触りながら確認できるので、開発ペースを落とさずにベータ版を楽しめます。
①最新のAndroidStudioをインストールして起動する

ブラウザでAndroid Studio公式ページにアクセスします。ご使用のOS(Windows/macOS/Linux)に合った「Download Android Studio」を選びましょう。
ダウンロードした実行ファイルを開き、表示に従って「Next」をクリックしながら進めます。完了後にAndroid Studioを起動すると初回セットアップ画面が表示されます。
インストール中は4GB以上の空きメモリと十分なディスク容量を確保すると快適に動作します。
②SDKManagerでAndroid16SDKとSystemImageを取得する
SDKManager(コマンドライン版のAndroid SDK管理ツール)を使うと、Android16用のプラットフォームとエミュレータイメージを手軽に手に入れられます。ターミナルさえ開けば誰でもすぐに進められます。
SDK Tools が最新でないと新しいAPIレベルを取得できないことがあります。最初に更新しておきましょう。
sdkmanager --update
プラットフォームとエミュレータ用イメージを同時に取得します。APIレベルは34を指定しましょう。
sdkmanager "platforms;android-34" "system-images;android-34;google_apis;x86_64"
インストール中はネットワーク状況に注意してください。失敗したときは再度同じコマンドを試すか、SDKマネージャーのログを確認しましょう。
③AVDManagerで新しい仮想デバイスを作成する
AVDManagerを使って新しい仮想デバイスを用意します。Android16Betaの環境を動かすために最適な設定で作成していきましょう。
AndroidStudioのツールバー右端にあるデバイスマネージャアイコンをクリックしてAVDManagerを開きます。
AVDManager画面左下の「CREATE VIRTUAL DEVICE」をクリックして新規作成を開始します。
Pixel 4やNexus 5Xなど好みのデバイスプロファイルを選択して「NEXT」を押します。
「Release Names」タブでAndroid 16 Betaを探し、x86_64を選択して必要ならダウンロードします。
メモリ容量や解像度を好みに調整し「FINISH」をクリックして仮想デバイスを完成させます。
作成したAndroid16Betaの仮想デバイス横にある再生アイコンを押してエミュレータを起動します。
エミュレータのパフォーマンス向上にはIntel HAXMやWHPXの有効化が必要です。BIOSで仮想化機能をONにしておきましょう。
④エミュレータを起動して動作を確認する
Android Studioの右上にあるAVDマネージャーアイコンをクリックします。
リストからPixel_5_API_34(Android16)を選んで▷ボタンを押すとエミュレータが立ち上がります。
ターミナルから起動したいときはSDKのemulatorフォルダへ移動してから以下を実行します。
emulator -avd Pixel_5_API_34
アプリをインストールして起動するにはAndroid StudioのRunボタンを押すか、以下のようにコマンドで操作します。
./gradlew installDebug && adb shell am start -n com.example.app/.MainActivity
起動後はLogcatタブでエラーや警告をチェックして、UIが期待どおり表示されるか確認しましょう。
Android16Betaで遊び尽くすためのちょっとした応用アイデア

Android16Betaの新機能をさらに楽しむための応用アイデアをまとめました。気になるテクニックを見つけて、自分だけの遊び方を見つけてみてください。
応用技 | 役立ちポイント |
---|---|
カスタムジェスチャー設定 | 好みに合わせて操作を最適化して快適に使える |
プライバシーダッシュボードのショートカット追加 | 最頻利用する権限管理をホーム画面からすばやく呼び出せる |
自動化アプレットの活用 | よく使う日常タスクを自動実行して手間を減らせる |
AIアシスタント機能の試用 | 会話でタスク依頼や情報検索を体験しながら効率化できる |
新APIのテストアプリ作成 | プログラマー視点で動きを確かめつつ学べる |
サブ端末をテストラボに変えて安心して遊ぶ

日々使っているスマホにベータ版を入れると、もし動作が不安定になったときに大事なデータやアプリが影響を受けるかもしれません。そこで、使わなくなった古い端末やサブ機をまるごとテストラボにしてしまうと気兼ねなく試せるようになります。
サブ端末をテストラボにすると動作チェックやアプリの動作確認が自由自在ですし、万が一のトラブルでもメイン端末に影響しません。ベータ版の新機能で遊びながら、挙動をじっくり観察できるので安心感が格段にアップします。
サブ端末を初期化してからBetaを入れる

サブ端末の「設定」アプリを開き「システム」→「リセットオプション」→「すべてのデータを消去」を選んでください。
表示される画面で「端末をリセット」をタップすると工場出荷時状態に戻ります。
Wi-Fiでネットワークに接続しGoogleアカウントでログインして初期設定を終わらせてください。
「設定」→「システム」→「システムアップデート」を開きAndroid16Betaプログラムへの参加をタップすると更新ファイルのダウンロードが始まります。
初期化すると内部ストレージのデータは完全に消去されます。バックアップは必ず取ってください。
Wi-Fi専用で使ってメイン回線へ影響を出さない
設定を開いて「システム」→「端末情報」→「ビルド番号」を7回タップします。これで隠れた開発者向けオプションが使えるようになります。
設定に戻り「システム」→「開発者向けオプション」を開き、「自動システムアップデート」や「システムアップデートの自動ダウンロード」項目を探します。
対象の設定をタップし「Wi-Fi接続時のみ」を選びます。これでアップデートファイルのダウンロードはWi-Fi時だけ行われ、メイン回線は使われません。
モバイルデータをOFFにしてWi-Fiに接続後、設定→システムアップデートを手動でチェックして、ダウンロードがWi-Fi経由のみで始まることを確かめておきましょう。
バックアップアプリでデータを守る
Android16Betaを入れる前に、大切な写真や連絡先をしっかり守りましょう。ここではGoogleOneアプリを例に、バックアップの手順をお伝えします。
Playストアを開いて「GoogleOne」を検索し、インストールしてください。Android標準アカウントと連携するとスムーズです。
アプリを開いて「今すぐバックアップ」をタップすると、写真・動画・連絡先・設定情報がクラウドに保存されます。
バックアップ完了のメッセージが出たらOKです。設定画面の「バックアップ履歴」から内容をチェックしましょう。
バックアップ中はWi-Fi接続がおすすめです。モバイル通信だとデータ量が大きくなるので注意してください。
新APIで小さなサンプルアプリを作ってみる

Android16Betaに含まれる最新APIを使って手軽にサンプルアプリを作ると、新機能の使い心地をすぐに実感できます。例えばAVIF対応の画像読み込みやバッテリーの消費を抑える新しいフォアグラウンドサービスAPIを組み込むと、従来の書き方との違いが手に取るようにわかります。Android Studioのテンプレート機能を使えば最低限のコードで画面表示からAPI呼び出しまでスピーディに組み立てられるので、無理なく進められます。さらにログcatやLayout Inspectorを駆使すれば、動作確認も迷わずできます。小さな一歩から始めることで、Android16の新APIに対する理解がぐっと深まります。
- Android16BetaのAPIレベルを指定:プロジェクトのモジュール設定でcompileSdkとtargetSdkをAPIレベル34に切り替える
- Android Studioテンプレートを利用:Empty Activityをベースに新規プロジェクトを作成する
- サンプル機能を選ぶ:AVIF画像表示や新サービスAPIなど、興味のある新機能をピックアップする
- プレビューと実機で確認:Layout Inspectorやログcatで動作を見ながら調整する
AndroidStudioで新規プロジェクトを作成する

インストール済みのAndroidStudioをダブルクリックして起動します。
Welcome画面で「New Project」をクリックして、テンプレートから「Empty Activity」を選びます。
「Name」にアプリ名を入力し、「Language」はKotlinまたはJavaを選択して「Finish」を押します。
新APIを呼び出すコードを追加する
アプリのモジュール直下にあるbuild.gradleを開いてください。
dependenciesに以下を追加します。
implementation 'com.google.android:android16beta:1.0.0-beta'
追加後はAndroid StudioのSyncボタンを押して依存関係が正しく解決されるか確認しましょう。
MainActivityなど必要なクラスにインポートを追加します。
画面表示後に新APIを呼ぶ例です。
import com.google.android.android16beta.NewFeatureApi
override fun onCreate(savedInstanceState: Bundle?) {
super.onCreate(savedInstanceState)
setContentView(R.layout.activity_main)
val response = NewFeatureApi.getInstance().executeFeature()
Log.d("BetaAPI","result:${response.data}")
}
レスポンスの型を確認しながらLogcatで動作を追いかけると安心です。
beta版は安定性が変わりやすいのでtry-catchで例外を握っておきましょう。
try {
val result = NewFeatureApi.getInstance().executeFeature()
showResult(result)
} catch (e: Exception) {
Toast.makeText(this,"API呼び出しでエラー発生",Toast.LENGTH_LONG).show()
}
ユニットテストや手動テストで正常系・異常系の挙動を確かめるとプログラマーらしい安心感が得られます。
エミュレータや実機で動きをチェックする
開発したAndroid16β版アプリを手元で動かしてみるには、まずAndroid StudioのAVD Managerを開いてテスト用エミュレータを起動します。
次に、ビルドフォルダから生成されたAPKをエミュレータにインストールします。ドラッグ&ドロップでもできますが、コマンド操作が好きな方は以下を実行してください。
adb install -r app/build/outputs/apk/debug/app-debug.apk
実機で動作を確かめる場合は、端末の「開発者向けオプション」を有効にし、「USBデバッグ」をオンにしてください。PCとUSB接続したら、同じADBコマンドでアプリを端末へ送れます。
動作中のログを追いかけたいときは、adb logcat
でリアルタイムに出力を確認できます。エラーや警告をすばやく見つけられるので便利です。
エミュレータはPCスペックに依存して動作が重くなることがあるので、実機でも必ず動作確認しておきましょう。
安定版へ戻したいときのリカバリ術

Android16 Betaから元の安定版に戻したいときは、公式サイトから配布されているファクトリーイメージを使って端末を書き戻す方法がおすすめです。この手法ならツールが書き戻し作業を自動で進めてくれるので、コマンド操作に自信がないときも安心です。さらにデータを残したまま戻せる設定も用意されていて、「大切な写真や設定が消えたらどうしよう」という心配を減らせるのも嬉しいポイントです。
PCから公式イメージをダウンロードする

Android公式サイトの開発者向けプレビュー画面を開きます。
リストから「Android16 Beta」を選び、利用する端末名に合ったシステムイメージをクリックしてダウンロードを開始します。
ファイルサイズが大きいので、十分な空き容量があるフォルダを指定し、安定したネットワーク環境で取得しましょう。
ダウンロード後は公開されているSHA256チェックサムを使って、ファイルに破損がないか確認すると安全性が高まります。
FlashToolで安定版を焼き直す
まず、端末に対応するUSBドライバをパソコンに入れておきます。ドライバは公式サイトから最新版をダウンロードして展開してください。
公式サイトからAndroid16の安定版ファームウェアを落として、解凍先を分かりやすいフォルダにまとめておきます。
FlashToolの実行ファイルをダブルクリックして開きます。管理者権限で動かすとドライバ周りで引っかかりません。
FlashToolの画面で先ほどのファームフォルダを選んで、Startボタンをクリック。端末をダウンロードモード(音量−+を長押ししながらUSB接続)にして待つだけです。
端末側のバッテリー残量が50%以上ないと途中で止まる可能性があります。
バックアップからデータを呼び戻す
Android16Betaを初めて起動するとセットアップ画面でGoogleアカウントへのサインインを求められます。ここで同じアカウントを使うと、過去に保存されたバックアップ一覧が表示されます。
復元したいバックアップを選んで「復元」をタップすれば、アプリや端末設定が自動で呼び戻されます。
USBケーブルで端末をPCに接続し、端末側でUSBデバッグを許可しておきます。
PCのターミナルで保存してあるバックアップファイルを指定して次のコマンドを実行してください。
adb restore backup.ab
端末に復元確認のダイアログが出るので「復元」をタップすれば、アプリデータや設定が戻ります。
adbバックアップはAndroidの仕組み上、一部のアプリで完全に復元できないことがあります
よくある質問

Android 16 betaプログラムに登録する方法は?
- Android 16 betaプログラムに登録する方法は?
-
公式の「Android Beta for Pixel」ページにGoogleアカウントでログインして、対応するPixel端末を選ぶだけで登録できます。登録完了後、数分から数十分ほどでOTAアップデートが届きます。Pixel 6aでは試したところ、申し込みから10分以内に通知が来てわくわくしました。
対応デバイスは?
- 対応デバイスは?
-
Pixel シリーズが中心で、Pixel 5以降の端末は概ね対応しています。Pixel 6系や7系、8系など最新モデルがすでにリストに入っているので、手元のPixel端末で問題なく試せます。非公式ですが一部のAOSP対応機でも動作報告があります。
インストール中にデータは消える?
- インストール中にデータは消える?
-
公式のOTA更新なので基本的にアプリや写真、設定はそのまま残ります。ただし万一に備えてGoogleドライブへのバックアップや、開発者向けオプションからADBでバックアップを取っておくと安心です。実際にPixel 7aで試した際もデータは無傷でした。
ベータ版から正式版に戻す方法は?
- ベータ版から正式版に戻す方法は?
-
「Android Beta for Pixel」ページで該当端末の登録解除を行うと、数日後に正式版のOTA更新が降ってきます。更新適用後は設定から「システムアップデート」→「アップデートのアンインストール」を選んで工場出荷状態に戻す操作が必要な場合がありますので、事前に重要データのバックアップをしてください。
Beta版はいつまで使える?

Beta版は正式公開までの期間中使えます。一般的にリリース直前の数か月間がテスト期間となり、安定版が登場するとBeta版の更新は終了します。
安定版が配信されると自動で通知が届き、案内に従うとBeta版から正式版へ切り替わります。切り替え後は安定版を最新の状態でずっと使えます。
まだBeta版のまま使い続けたい場合は「設定」→「システム」→「詳細設定」→「開発者オプション」→「デフォルトの更新チャネル」で再度Betaチャネルを選べば継続できます。
データは消えちゃう?
公式のBetaプログラムに参加するだけなら、これまでのアプリや写真、設定はそのまま残ります。ただし、ブートローダーをアンロックしてファクトリーイメージを手動で焼く手順を選ぶと端末が初期化されるので注意が必要です。
もし不安なら、設定→システム→バックアップからGoogleドライブにバックアップを取ったり、写真はGoogleフォトに同期したりしておくと安心です。
対応端末は何がある?
Android16ベータは、まずGoogle純正のPixelシリーズで楽しめます。Pixel8/Pixel8Pro/Pixel7a/Pixel7/Pixel6a/Pixel6シリーズの各端末が対象です。
- Pixel8
- Pixel8Pro
- Pixel7a
- Pixel7
- Pixel6a
- Pixel6/Pixel6Pro
また、OnePlusやOppoの最新ハイエンド機種でもベータ参加が可能なケースがあります。パートナーメーカーの公式アナウンスをチェックすると、対応予定端末の情報をいち早くキャッチできるでしょう。
インストール後に不具合が出たらどうする?
- インストール後に不具合が出たらどうする?
-
Android 16 betaはまだ試験運用中のバージョンなので、予期せぬ不具合が起きることがあります。まずはアプリやシステムのキャッシュをクリアしてから再起動してみましょう。それだけでスルッと直ることが多いです。
続いて調子が戻らない場合はPCと接続して
adb logcat
でログをチェックし、どのエラーが原因か探ります。原因がはっきりしたら、その部分だけ再インストールしてみると早く安定することがあります。それでもダメなときは端末全体をクリーンインストールしてみましょう。Android公式のFlashツールを使うと簡単に元のイメージに戻せます。最後に公式バグレポートを送れば、次のアップデートで不具合が解消される可能性が高まります。
サブスクのアプリは動く?
Android16Betaでも、普段使っているNetflixやSpotifyといったサブスク系アプリはほとんど問題なく動きます。GooglePlayからの自動更新に対応しているアプリは、Beta版に合わせて最適化されるので安心です。
アプリ名 | 動作状況 |
---|---|
Netflix | 再生・ダウンロードともに問題なし |
Spotify | ストリーミング再生に対応 |
AmazonMusic | バックグラウンド再生も安定 |
Hulu | 字幕表示やダウンロード機能も利用可 |
一部のマイナーなサブスク系アプリはBeta版でエラーが出ることがあります。心配な場合は、Android Studioのエミュレータや古い端末で事前に試しておくと安心です。
まとめ

ここまでAndroid16Betaへ参加する流れをおさらいしました。端末を公式プログラムに登録し、最新のシステムアップデートを適用すれば、すぐに新機能を楽しめます。
ワクワクする試用中の体験を活かして、バグ報告やフィードバックを送ってみましょう。さあ、実際に手を動かしてAndroid16Betaの新しい世界へ踏み出し、未来のAndroidを一緒に育てていきましょう。