Androidでアプリの実況動画を撮ったのに、内部音声だけがきれいに録音できず困っていませんか?
このガイドでは設定を変更するだけで音質を落とさずにゲームや動画の音を拾う方法を、スマホだけの場合からパソコンを使う高音質保存まで順を追って紹介します。録画済みファイルの整理術や音量バランスの整え方など、細かなコツも盛り込みました。
読み進めれば録り逃しに悩まされる時間がぐっと減ります。準備する物を確認しながら一緒に操作を試し、まずは気になるアプリのサウンドをクリアに残してみませんか。
Android内部音声を録音する基本ルート

Android端末だけでケーブルなしで内部音声を録るにはいくつかの方法があるよ。標準機能を利用する方法や自作アプリ、コマンドを使った裏ワザまで紹介するね。
- スクリーン録画アプリの内部音声キャプチャ機能:Android10以降が対象。画面録画時に内部音声だけを高音質で録れる公式機能を使う方法
- MediaProjection APIを活用した自作アプリ:プログラマー向けにAudioPlaybackCaptureを使い、好きな形式とビットレートで録音できる
- ADBのscreenrecordコマンド:USBデバッグを有効にすればコマンド一発で内部音声を取得。Wi-Fiデバッグにも対応してケーブル不要
選ぶときは使いやすさやカスタマイズ性を比べてね。どの方法もケーブル無しで高音質録音が狙えるから、自分の好みや開発環境に合わせて試してみよう。
スマホだけで完結!標準スクリーンレコーダー派

スマホの標準スクリーンレコーダーを使うと、コードも余計なアプリも不要でかんたんに内部音声を録れるのがうれしいポイントです。
機種によって名称は「画面録画」「スクリーンキャプチャ」などさまざまですが、最近のAndroidにはほとんど内蔵されていて、操作は通知パネルを引き下ろしてアイコンをタップするだけでスタートできます。スマホだけで完結する気軽さが魅力です。
録画精度もかなり高く、音ズレや途切れが起きにくいのも実体験で確認済みです。ちょっとしたゲームプレイやアプリの操作手順を高音質で残したいときにピッタリなので、まずは標準機能から試してみるのがおすすめです。
①通知シェードを下ろしてクイック設定を開く
画面上部を指で軽くタッチして押し下げるようにスワイプします。
通知シェードが半分まで降りたら、もう一度同じ動作で全画面表示のクイック設定パネルを出します。
ここにはWi-FiやBluetoothのアイコンが並んでいるので、内部音声を録る前の準備として必要な機能をすぐに確認できます。
端末によっては2本指でスワイプすると一度でクイック設定まで開けて便利です
②録画アイコンを長押しして音声を内部音声に切り替える
画面右上の録画アイコンを約2秒間長押しします。ポップアップで表示される「音声を録音」の項目から内部音声のみを選ぶと、アプリやゲームの音をクリアにキャプチャできます。
③解像度とフレームレートを選んで録画を開始する
録画設定画面が開いたら、まず「解像度」をタップして希望するサイズを選びます。端末の性能や用途に合わせて1080pや720pなどから選ぶといいでしょう。
次に「フレームレート」を選択します。動きが滑らかな映像が欲しければ60fps、ファイル容量を抑えたいなら30fpsがおすすめです。
設定が完了したら下部の「録画開始」ボタンをタップすると、内部音声と映像の録画がスタートします。
高い解像度やfpsはファイルサイズが大きくなるので、端末の空き容量を確認してから録画を始めましょう。
④通知から停止ボタンをタップする
画面上部から通知パネルをゆっくり下に引き出してください。録音中を示す通知が表示されます。
通知内の停止ボタンをタップすると録音が止まります。
録音データは自動でアプリのフォルダに保存されますので、後で確認してみてください。
⑤ギャラリーで録音付き動画を確認する
ホーム画面から標準のギャラリー(またはGoogleフォト)を開いてください。
録画した動画は「動画」フォルダやDCIM/Cameraフォルダに保存されています。
該当する動画のサムネイルをタップして再生画面を表示します。
再生ボタンを押して音声がクリアに録れているか、スピーカーアイコンで音量を調整しながら確認してください。
アプリで快適操作!AZスクリーンレコーダー派

AZスクリーンレコーダーはアプリひとつで内部音声を録画できる便利ツールです。インストールしたらすぐに使えて、ケーブルやPC不要で手軽に高音質な録画が楽しめます。
- 内部音声とマイク音声を同時録音できるから実況配信にも安心
- Android11以降はシステム音声を自動検出して高音質キャプチャ
- 録画中の一時停止やフローティングウィンドウで操作もスムーズ
①GooglePlayストアでAZScreenRecorderをインストールする
ホーム画面やアプリ一覧からGooglePlayストアのアイコンを探してタップします。
画面上部の検索バーをタップして「AZScreenRecorder」と入力し、虫眼鏡アイコンをタップして検索結果を表示します。
アプリ詳細画面で「インストール」をタップし、ダウンロードとセットアップが終わるまで待ちます。完了後は「開く」をタップして起動します。
②アプリを起動してフローティングメニューを表示する
ホーム画面やアプリ一覧から録音アプリのアイコンをタップして起動します。
アプリが開いたら画面右下に浮かぶ丸いフローティングボタンを見つけます。
丸いボタンを長押しすると、録音開始や設定切り替えなどのサブメニューがポップアップ表示されます。
フローティングメニューから録音開始アイコンをタップして、内部音声のキャプチャ準備を整えましょう。
フローティングボタンが見当たらない場合は、設定の「他のアプリの上に重ねて表示」をONにしてから再度試してください。
③設定で音声ソースを内部音声にする
録音アプリの画面右上にある歯車アイコンをタップします。
「音声ソース設定」を選び、リストから内部音声をタップして設定完了です。
④録画ボタンをタップしてカウントダウンを待つ
録画ボタンをタップすると画面右上に数字が表示され、3秒のカウントダウンが始まります。この間に録画したい画面をしっかり整えてください。
カウントダウン中に通知が映り込むと後で編集が大変になります。事前に通知をオフにするかおやすみモードに切り替えておくと安心です。
⑤停止ボタンを引き出して録画を終了する
画面上部から通知パネルを下に引き出し録画中の通知を探します。表示されている「停止」をタップすると録画が完了し音声ファイルが保存されます。
⑥ファイル一覧で音声をチェックする
ホーム画面から「ファイル」や「マイファイル」と呼ばれるアプリを探してタップしてください。
内部共有ストレージ(内部ストレージ)を開き、Android > data > com.example.app > files > Recordingsフォルダを探してください。
Recordingsフォルダ内にある拡張子が「.m4a」や「.wav」のファイルをタップして、ちゃんと録音できているか再生してみましょう。
Android 11以上では標準のファイルアプリでAndroid/dataフォルダが表示されないことがあります。その場合は「X-plore File Manager」など権限の強いサードパーティ製アプリを利用するとスムーズに確認できます。
パソコンで無劣化保存!USBサウンド派

パソコンにUSBサウンドアダプタをつなぎ、Android端末とケーブルで接続すると、内部音声をそのままパソコン側でキャプチャーできる方法です。Audacityなどの録音ソフトでWAV形式にすれば、一切の劣化なく保存できるのがうれしいポイントです。
- 高ビットレートで録音できるからクリアな音質がほしいときに最適
- 録音中のレイテンシーを低く抑えられるので演奏や実況にもぴったり
- ソフト側でゲイン調整やノイズ除去をかけやすく、後編集の自由度が高い
- 複数チャンネルの録音も狙えるから、音源ミックスにも応用できる
①WindowsPCにScrcpyをインストールする
まず公式GitHubリポジトリのリリースページにアクセスして、Windows用のzipをダウンロードします。
ダウンロードしたzipを右クリックして「すべて展開」を選び、例として「C:\scrcpy」フォルダに展開しましょう。
展開が終わったら、コマンドプロンプトを管理者権限で起動して、以下のコマンドでscrcpy.exeが正しく動くか確かめます。
cd C:\scrcpy
scrcpy
「ERROR: no device(s) connected」と表示されたら、インストールは成功です。
②スマホのUSBデバッグをオンにする
スマホの設定アプリを開き、端末情報またはシステムをタップします。
「ビルド番号」または「ビルドバージョン」を連続で7回タップすると、画面に「開発者向けオプションが有効になりました」と表示されます。
設定アプリのシステムまたは追加設定から「開発者向けオプション」を開きます。
「USBデバッグ」のスイッチをタップしてオンにします。
③USBケーブルでスマホとPCをつなぐ
PCのUSBポートに付属ケーブルの片方を差し込みます。Type-C端末ならType-Cケーブルを、Micro USB端末ならMicro USBケーブルを使ってください。
もう片方をスマホの充電端子にゆっくり挿し込みます。端子の向きを確認し、力任せに差し込まないよう気をつけてください。
ケーブルが奥までしっかり入っているか確認しましょう。浅い接続だとデータ転送が不安定になることがあります。
④コマンドプロンプトでscrcpy–recordfileを実行する
USBケーブルでAndroidをつないだら、Windowsキー+Rを押して「cmd」と入力し、コマンドプロンプトを起動します。
scrcpyがPATHに通っていれば、そのまま録画付きミラーを開始できます。
scrcpy --record myscreen.mp4
コマンドを実行すると端末画面が映りながら自動で録画が始まります。終了したいときはウィンドウを閉じるか、Ctrl+Cを押してください。
録画品質を上げたいときは、--bit-rate 8M
のようにビットレートを追加設定するといいですよ。
⑤録音が終わったらCtrl+Cで停止する
録音が完了したらターミナル画面でCtrl+Cを押してください。これで録音プロセスがきちんと止まります。
録音が長時間になるとバッファが溜まって一瞬停止することがあるので、なるべくこまめに短いセッションで試してみましょう。
⑥PC上のファイルをVLCで再生して音声を確認する
PCに保存した録音ファイルを再生してみましょう。まずはVLCを起動してください。
画面上部のメディアメニューからファイルを開くを選び、録音した音声ファイルを指定します。ドラッグ&ドロップでも簡単です。
選択が終わったら再生ボタンをクリックすると音声が流れます。音の途切れやノイズがないか落ち着いてチェックしましょう。
Android内部音声が録音できたあとのワクワク応用ワザ

Android内部音声がちゃんと録れるようになったら、その先はちょっと遊びを効かせた応用ワザでさらに楽しみたくなりますよね。
応用ワザ | 期待できる効果 |
---|---|
Audacityでノイズ軽減&イコライザ調整 | 背景のざわつきを抑えて声の輪郭をはっきりさせることで聞きやすさがアップ |
AI文字起こし用に音声整形 | 無駄な間や余計な音をカットしてWhisperなどの認識精度をグンと高める |
動画編集で音声シンクロコメント付加 | プレゼン動画やチュートリアルに音声と字幕をぴったり合わせてプロ感を演出 |
このくらい手を加えるだけで、ただ録るだけだった音声がグッと活き活きしてくるはずです。
ゲーム実況をクリアな音でライブ配信

Android10以上を使っているなら、ゲームの内部音声をそのままライブ配信に乗せられます。この仕組みは「AudioPlaybackCapture API」と呼ばれるもので、ケーブルをつながなくても高音質なゲーム音だけを取り込めるのが魅力です。
専用アプリ(たとえばOBS MobileやStreamlabs)でキャプチャ設定をAudioPlaybackCaptureに切り替えるだけで、遅延の少ないクリアなゲームサウンドをリスナーに届けられます。マイク音と内部音声をバランスよくミックスできるので、実況の聞きやすさもアップしますよ。
YouTubeLiveでライブ配信を作成する
YouTubeアプリを開いたら、画面下部の中央にある「+」ボタンを押してください。
メニューから「ライブ配信」を選ぶと画面収録やマイクの許可を求められるので、すべて「許可」してください。
タイトルを入力し、プライバシーを「限定公開(自分のみ表示)」にすると他人に通知されない状態で配信できます。
配信開始前の画面で「画面共有」をタップし、「画面+デバイスの音声」を選ぶと内部音声が配信に乗ります。
画面下部のオーディオ設定でマイクをオフにし、システム音声だけを配信するよう切り替えてください。
準備が整ったら「ライブ配信を開始」を押せば、内部音声のみのストリーム録音が始まります。
初回配信にはYouTubeアカウントの電話番号認証が必要です。
AZスクリーンレコーダーのライブ機能を選ぶ
AZスクリーンレコーダーを起動したら、画面下部の録画ボタンのとなりにあるライブアイコンをタップしてください。
表示された配信先リストからYouTubeやFacebookなどを選ぶと、ライブ配信の設定画面へ移動します。
マイクと内部音声をミックスして視聴者に届ける
AZ Screen Recorderを起動して設定アイコンをタップします。
「録音ソース」を選んで内部音声+マイクに切り替えます。
続いて「内部音声録音の音量」と「マイク録音の音量」をスライダーでバランス調整します。
オンライン会議をあとで聞き返すメモ代わり

オンライン会議中の大事なやり取りをその場で書き留めるのはけっこう大変ですよね。手がふさがっているとチャット入力もままならないし、聞き逃しが心配になったりします。
そこでおすすめなのが、Android 13以降に対応した内部音声録音アプリを使う方法です。高音質で会議の声をまるごとキャプチャできるので、あとから再生して気になったポイントだけピックアップできます。音声がクリアに残せるぶん、議事録作りや細かいメモ取りがとてもスムーズになります。
GoogleMeetで会議を開始する
Android端末でGoogleMeetアプリを開いて、録音に使いたいGoogleアカウントでログインしてください。
画面下の「新しい会議」をタップして、会議名を入力し「続行」を押します。
表示された招待リンクをタップでコピーしたり、他の参加者に送信して参加を促しましょう。
会議が始まったら、録音中に通知で音が割れないように、あらかじめ通知をサイレントモードに設定しておくと安心です。
標準スクリーンレコーダーで内部音声をオンにする
スマホに元から入っているスクリーンレコーダーを使うと、内部で流れる音声もしっかり録れます。ボタン操作だけなので、初めてでも順番にやれば大丈夫です。
画面の上端から下に向かってスワイプし、クイック設定パネルを表示します。
「スクリーンレコーダー」のアイコンを探し、アイコンを長押しして設定画面を開きます。
「音声の録音」から内部の音声をタップして選択します。
「開始」をタップすると、内部音声付きで画面録画が始まります。
機種によっては通知パネルにスクリーンレコーダーがない場合があります。そのときはパネル右上の編集ボタンからアイコンを追加してください。
終了後にファイルを共有アプリでチームに送る
端末の「ファイル」アプリを開いて「内部録音」フォルダをタップします。
送信したい音声ファイルを長押しして表示されるメニューから「共有」を選びます。
一覧からSlackやTeamsなどチームで使うアプリをタップして宛先を指定します。
内容を確認して「送信」をタップすればチームにファイルが届きます。
語学アプリのネイティブ音声を耳トレに保存

語学アプリで流れるネイティブの発音を、そのままスマホに残して耳トレ素材にできる方法です。録音用ケーブルを用意しなくても、Android 10以降の内部音声キャプチャ機能を使って高音質で取り込めます。
- ケーブル不要でスマホひとつで録音
- 元の音声そのままのクリアな音質
- アプリ内で簡単にループ再生が可能
この方法は、毎日好きなフレーズを繰り返し聞きながら発音練習したいときや、ネイティブのイントネーションをじっくり覚えたいときにぴったりです。
次のステップでは、Android標準の録音アプリやサードパーティ製ツールを使って、実際に内部音声をキャプチャする具体的な手順をご紹介します。
語学アプリを起動してレッスンを再生する
スマホのロックを解除してホーム画面を表示します。
語学アプリのアイコンをタップして起動します。
起動後、録音したいレッスンを選んでタップします。
再生ボタンを押してレッスンを流し始めます。内蔵録音アプリ側で音声が入力されているか、小さな波形表示などでチェックすると安心です。
再生直後は音量が小さく感じることがあるので、録音アプリのマイク感度設定を微調整するとクリアな音声が得られます。
内部音声録音をスタートする
MediaProjectionの準備が整ったら、AudioPlaybackCaptureConfigurationを作成します。
val config = AudioPlaybackCaptureConfiguration.Builder(mediaProjection).addMatchingUsage(AudioAttributes.USAGE_MEDIA).build()
次に、録音設定を指定してAudioRecordインスタンスを生成します。
val recorder = AudioRecord.Builder().setAudioPlaybackCaptureConfig(config).setAudioFormat(audioFormat).build()
最後に録音を開始します。バックグラウンドスレッドで実行すると安定して動作します。
recorder.startRecording()
聞き取り練習にポッドキャストアプリへ取り込む
ホーム画面から「ファイル」アプリを開いてください。
「内部共有ストレージ」をタップし、録音アプリの保存先フォルダを探します。
録音ファイルを長押しして「コピー」を選び、「Podcasts」フォルダに移動させます。
Podcast Addictアプリを起動して、画面左上のメニューアイコンをタップします。
「設定」→「ローカルマネージャー」を選択し、「フォルダを追加」をタップします。
先ほどコピーした「Podcasts」フォルダを選ぶと、ライブラリに録音ファイルが表示されます。
注意点:Podcast Addict以外のアプリではフォルダ読み込みの手順が異なる場合があります。
よくある質問

- Android内部音声録音を試しても音が録れません
Android10以降の機能で内部音声をキャプチャーしますが、対応アプリでないと動きません。設定画面からマイク権限と画面収録の許可をしっかり与えてください。そのうえで、内部音声キャプチャーに対応するアプリを使えば、すんなり録れるようになります。
- ルート権限なしで高音質な録音は可能ですか
はい、Android10以降の公式APIを使えばルート不要で高音質録音ができます。サンプリングレートやエンコーダー設定をアプリ側で調整できるので、設定で「44100Hz」「PCM」などにすればクリアな音質が楽しめます。
- 端末によってアプリが使えないことはありますか
機種やメーカーのカスタムで内部キャプチャーを制限している場合があります。そういうときは、公式API対応の別アプリを探すか、USB-C→オーディオジャックのループバックケーブルを使う方法が実体験的に有効でした。
- 録音したファイルの保存場所がわかりません
多くの録音アプリは「内部ストレージ/Recordings」など専用フォルダに保存します。アプリの設定画面で保存先パスが表示されるので、最初に確認しておくと迷わずアクセスできます。
録音したのに音が入っていないのはなぜ?
- 録音したのに音が入っていないのはなぜ?
-
録音したはずなのに何も入っていないときは、録音アプリがスマホのスピーカーから出る音ではなくマイクからの音しか拾っていないことがほとんどです。
Android10以降は「オーディオ再生キャプチャ」という仕組みで内部音声を録れるようになりましたが、使うアプリ側で対応していないとマイク録音に戻されてしまいます。
まずアプリ設定で「内部音声」を選択できるかチェックして、設定があればオンにしてください。それでも無理な場合はMediaProjection APIに対応した録音アプリを使うときれいに音が入ります。
自分の声を同時に入れる方法は?
- 自分の声を同時に入れる方法は?
Android10以降ならMediaProjectionとAudioPlaybackCaptureAPIでアプリの音(内部音声)をキャプチャできます。同時にマイク音声を入れたいときは、別のAudioRecordでマイク入力を取得してPCMデータを合成する方法がおすすめです。
- 内部音声キャプチャの設定:MediaProjectionでAudioPlaybackCaptureConfigurationを作成
- マイク入力の用意:AudioRecordをAudioSource.MICで初期化
- リアルタイムミキシング:両方のPCMを取得してバッファミックス
端末や権限の制限で同時キャプチャできない場合があります
Android9以前でも内部音声は録音できる?
Android9以前だと、ゲームや動画の音声をそのまま録る機能はOSに入ってなくて、ちょっと工夫がいるんだ。
ひとつめはroot(管理者権限)を使う方法。root化してから内部音声キャプチャ対応のアプリやパッチを入れると、システムの出力をそのまま取り込めるよ。ただしroot化にはスマホの保証がなくなるリスクや操作ミスで動かなくなる心配があるから、慣れてから試すのがおすすめ。
ふたつめはループバックケーブルを使う方法。イヤホンジャックやUSB-Cの音声出力をマイク入力に戻すケーブルを用意すれば、外部マイクとして内部音を録れるよ。配線を自分で作る手間はあるけど、OSのまま使える安心感があるね。
新しいAndroidならアプリだけで簡単に録れるけど、Android9以前ではrootかちょっとしたケーブル工作が必要になる点を覚えておくとスムーズだよ。
録音したファイルが大きすぎるときのコツは?
長時間録音するとファイルサイズが大きくなりがちでスマホの空き容量や共有時の待ち時間が気になりますよね。
- ビットレートを調整:あまり高すぎるとファイルが膨らむので128kbps前後にするとサイズと音質のバランスが取れます
- 不要部分をトリミング:無音や前後の余分な部分をカットすると本体に残すデータ量を減らせます
- 別形式に変換:WAVより圧縮効率が高いMP3やAACに変換するとコンパクトになります
- クラウド連携を活用:Googleドライブなどにアップしてデバイスから削除すると本体の空き容量を確保できます
スクリーンレコーダーが見当たらないときは?
クイック設定パネルを開いてもスクリーンレコーダーが見当たらないこと、ありますよね。端末メーカーやAndroidのバージョンによっては、あらかじめ表示されていないケースも少なくありません。
まずはクイック設定パネルの「編集」ボタンをタップしてみましょう。タイル一覧の中にスクリーンレコーダーが隠れていることがありますので、見つかったらドラッグして表示領域に追加してください。
それでも見当たらないときは、設定アプリの「便利機能」や「付加機能」からスクリーンレコーダーの項目がないかチェックしてみてください。公式機能が使えない場合は、Android13以上で内部音声録音に対応したサードパーティアプリを導入すると手軽に画面録画と高音質録音が可能になります。
まとめ

Android内部音声をケーブルなしで録音するなら、Android10以上の標準機能を活用するとスッキリ進みます。AudioPlaybackCaptureを使えば画面収録と同時にアプリの音までしっかりキャッチできるので、追加ケーブルや特別なハードは必要ありません。
はじめはパーミッション設定やキャプチャ対象アプリの指定に手間取るかもしれませんが、一度動作を確認すれば次回からはボタン一つで高音質録音が可能になります。ゲーム実況や音楽録音など、好きな使い方で楽しんでみてください。
これでAndroid内部音声録音の基本はクリアです。あとは実際に録ってみて、自分好みの音質に調整したり、編集アプリで仕上げたりしながら、音声コンテンツづくりをどんどん広げていきましょう。