Androidで説明責任を残すため通話録音が必要なのに最適なアプリが見つからず戸惑っていませんか。
長年Androidを仕事道具にしてきたプログラマーの実体験を整理し、権限の設定から録音ファイルのスマートな保管術まで段階的に説明します。機種やOSの違いでつまずきやすい場面もスクリーンショットと具体的操作で補い、具体例も交えながら、しっかり安心して一歩を踏み出せます。
面倒な設定に後回し癖がある場合でも、次の章で紹介するチェックリストに沿って手を動かせば十分な音質での録音が今日から始められます。
Android通話録音アプリをインストールして設定まで済ませる方法

Androidスマホで通話録音を始めるには、アプリ選びから権限設定、保存場所の指定までを順番に進めればスムーズです。ひとつずつ落ち着いて進めていきましょう。
- 信頼できる通話録音アプリを選ぶ:Google Playで評価が高く、最新OS対応をうたっているものから選びましょう。
- Google Playからインストール:公式ストアを使うことで安全にインストールできます。
- 必要な権限を許可:電話、マイク、ストレージへのアクセスをすべて「許可」にしておくと録音ミスが減ります。
- 自動録音設定をオン:アプリ内の設定画面で「発着信を自動録音」を有効にします。
- 保存形式と保存先を設定:CAFやMP3など好みの形式を選び、内部ストレージかクラウドを指定します。
一部のAndroid 13以降端末では、通話録音権限の仕様が変わる場合があります。アプリごとの「使用状況へのアクセス」設定と「デフォルト電話アプリ」切り替えを確認してください。
CubeACRを使う場合

CubeACRはスマホだけじゃなくLINEやSkypeなどのネット通話も録音できる心強いアプリです。録音したやり取りをクラウドやSDカードにバックアップできるので、大切な会話が飛んじゃう心配もありません。
- 多彩な録音対応:通常電話もLINEやSkypeも自動で保存
- バックアップ自由:クラウドやSDカードへまとめて退避
- 細かな設定:録音対象を絞ったり広告非表示も選べる
①Playストアを開く
ホーム画面かアプリ一覧からPlayストアのアイコンを探してタップします。アイコンはカラフルな三角形で分かりやすいですよ。
②検索窓にCubeACRと入力する
Playストアのトップ画面で虫眼鏡アイコンをタップしてください。検索窓が開いたらCubeACRと入力して、キーボードの検索ボタンを押します。表示された結果からアイコンと開発元「Cube Apps」を確認すると安心です。
③インストールをタップする
Google Playの画面に表示される緑色のインストールボタンを押します。端末によっては許可を求められることがありますが、そのまま進めて問題ありません。
タップ後は自動でダウンロードとインストールが始まります。ステータスバーに進捗が出るので、完了するまで数秒から数十秒ほど待ちましょう。
通信量を節約したいときはWi-Fi環境でインストールすると安心です。
④初回起動でマイクと通話の権限を許可する
アプリを開くと最初にマイクと通話録音に必要なアクセス権を求められます。ここではマイクの使用を許可と電話の発着信履歴へのアクセスを許可の両方をタップして承認してください。もし「拒否」してしまった場合は、設定アプリのアプリと通知>アプリ権限から該当アプリを選び、マイクと電話の権限を手動でオンに戻してください。
⑤設定画面で自動録音をオンにする
アプリの右上にある歯車アイコンをタップして設定画面を開き、下にスクロールして「自動録音」項目を探します。
「自動録音」の横にあるスイッチをタップします。色が濃く変わったら有効です。Android13以降はマイクと通話権限を求められるので必ず許可してください。
この設定がオフだと通話が録音されないので、最初にここを確認しましょう。
スマホ標準の通話録音機能を使う場合

電話をかけるときに画面上に「録音」ボタンが出ていれば、それがAndroid標準の通話録音機能です。余計なアプリを入れなくても通話中にワンタップで録音を始められるので、手軽に使い始められます。
利用前に電話アプリの設定から通話録音を有効にしておきましょう。録音ファイルは通話記録フォルダに保存されるので、あとでファイルマネージャーを使って確認できます。ただし地域やキャリアの制限で機能がオフになっている場合もあるので、最初に短い通話で動作チェックをしておくと安心です。
①電話アプリを開く
まずはスマホのホーム画面にある緑色の受話器アイコンを探します。見つかったらゆっくりタップしてください。
ホーム画面にない場合は、画面下部の◯ボタン(アプリ一覧)をタップして「電話」アプリを探します。アプリ一覧の上部にある検索バーに「電話」と入力するとすばやく見つかるのでおすすめです。
②右上のメニューから設定を選ぶ
画面右上にある三点アイコンをタップするとメニューが開きます。その中から設定を選んでください。アイコンが見当たらない場合は画面を少し下にスクロールすると表示されることがあります。
③通話録音をタップする
アプリのメイン画面で通話録音と書かれたボタンを探します。電 話の受話器とマイクのアイコンが目印です。
見つかったらボタンを軽くタップしてください。タップするとボタンの色が変わり、通話中の録音がすぐに始まります。
初めて使うときはマイクや通話履歴へのアクセス許可を求められます。「許可」をタップしないと録音が動かないので必ず承認してください。
④自動録音を有効にする
アプリのメイン画面下部にある歯車アイコンをタップして設定画面を開きます。
設定一覧から通話録音設定を選んでください。
「自動録音」の項目を見つけたら、スイッチを右にスライドしてオンに切り替えます。
初めて有効にするとアクセス許可を求めるポップアップが出るのでマイクと通話ログの許可を与えてください。
これで着信や発信のたびに自動で録音が始まります。
マイクや通話ログの許可を拒否すると録音できないので、必ずすべて許可してください。
⑤録音保存先を確認する
通話録音アプリを開いて右上の歯車アイコンをタップしてください。
設定画面の「保存先フォルダ」を選ぶと、現在の保存パスが表示されます。
ファイル管理アプリで同じフォルダを開き、録音ファイルがあるか確かめましょう。
保存先フォルダにアクセスできないと録音データが見つからないので、ストレージ権限を許可しているかも合わせて確認してください。
録音した通話を便利に使いこなすアイデア

録音した通話にはあとから見返す以外にもさまざまな使い道があります。
応用アイデア | 活用シーン |
---|---|
文字起こし | 会議や面談の議事録作成やメモ整理に役立つ |
クラウド共有 | チームメンバーと録音データを瞬時に共有して情報連携 |
タグ管理 | プロジェクトや顧客ごとに通話を分類して探しやすく保管 |
キーワード検索 | 録音内容にキーワードを付けて必要な箇所をすばやく検索 |
暗号化保管 | 個人情報や機密性の高い会話を安全に保存 |
それぞれのアイデアを組み合わせると通話録音がもっと活きてきます。
Googleドライブに自動でバックアップする

スマホのストレージを気にせず通話録音を残したいときにピッタリなのがGoogleドライブへの自動バックアップです。設定しておけば通話終了のたびに録音ファイルがクラウドにアップロードされ、万一端末を紛失してもデータが守られます。
ファイルは日付や相手名を含む名前で整理できるので、あとから探しやすいのも助かります。しかもWi-Fi接続時だけアップロードするよう制限すれば、モバイル通信量の節約にもつながります。
プログラマー目線のコツですが、Googleドライブの指定フォルダを通話相手ごとに分けると、あとで自動でフォルダ毎に処理を走らせられて録音を別サービスに転送したり、まとめて解析したりがスムーズになります。
①CubeACRの設定でクラウド同期を選ぶ
アプリを起動したら、右上にある歯車アイコンをタップして設定画面を表示します。
設定一覧から「クラウド同期」を探してタップし、Google DriveやDropboxを選択してアカウント認証を完了させます。
②Googleアカウントを選択する
Android端末に設定してあるGoogleアカウント一覧が表示されます。録音データのバックアップ先にも使うアカウントなので、普段メールやドライブで利用しているメインのアカウントをタップしてください。
もしリストに目的のアカウントがない場合は「別のアカウントを追加」を選び、画面の指示に沿ってログイン情報を入力してください。
選択を誤ると録音データが別のアカウントに同期されてしまうので、タップ直後に画面上部のアカウント名を確認してください。
③Wi-Fi接続時のみアップロードにチェックする
通話録音アプリを開いて設定アイコンをタップし、「バックアップと同期」または「アップロード設定」までスクロールしてください。
「Wi-Fi接続時のみアップロード」というスイッチを見つけたらオンに切り替えます。
これでモバイルデータを使わず、Wi-Fiに接続しているときだけ録音ファイルがクラウドに保存されます。
Wi-Fiが不安定だとアップロードが遅れやすいので、できるだけ安定したネットワークを選んでください。
録音ファイルをテキスト化してメモ代わりにする

通話録音を文字に起こしておくと、あとから大事なやりとりをサクッと検索できるので、議事録作りや要点チェックがとても楽になります。
Android 13以降なら標準のGoogle レコーダーで自動文字起こしが利用可能です。アプリを起動して録音ファイルを選ぶだけでテキストに変換されるので、専門用語や早口の会話も後から編集しながら整えていけます。
さらにクラウド型の文字起こしサービスを併用すれば、複数端末でメモ共有もスムーズです。電話内容をチームで分担して確認できるので、会議やインタビューの記録にぴったりです。
①録音一覧から共有をタップする
アプリを開くと録音リストが表示されます。共有したい通話を録音日時や相手の名前で探し出したら、タイトルの横に小さく並んでいるシェアアイコンを軽くタップしてください。すぐに共有メニューがポンと現れます。
②文字起こしアプリを選ぶ
通話録音がバッチリできたら、次は自動で文字にしてくれるアプリを選びましょう。録音データを読み込んでくれるか、認識の精度はどうか、使い勝手は自分に合っているかをチェックするのがポイントです。
- 対応形式:録音ファイルを読み込めるか確かめましょう。MP3やWAV以外だと変換が必要になる場合があります。
- 認識精度:無料版やトライアルで短い音声を文字起こししてみて、聞き取りづらい部分がどれだけ正しく変換されるか試しましょう。
- オフライン機能:ネット接続が不安定な場所でも使いたいなら、端末内で処理できるアプリがおすすめです。
- 編集・共有の便利さ:文字起こし後に修正しやすいか、箇条書きや書き出し形式が豊富かも確認しておくと後がラクになります。
- プライバシー:録音データを外部サーバーに送るか端末内だけで処理するか、個人情報の扱いをチェックしましょう。
いくつか候補をインストールして、実際に通話の一部を文字起こししてみると、自分の声質や会話スタイルに合うアプリが見つかります。迷ったときは認識精度を最重視すると失敗が少なくなります。
③テキストを保存してタグを付ける
録音一覧から目的の通話をタップし、画面下部の「テキスト」タブを選んでトランスクリプトを表示します。
右上にあるディスクアイコンをタップし、保存先フォルダを選んで「保存」を押します。
保存完了後に表示される「タグを追加」ボタンをタップして、タグ入力画面を呼び出します。
検索しやすいキーワードを入力し「追加」をタップ。たとえば仕事なら「work」、重要なら「important」など英数字で登録すると管理が楽になります。
タグは英数字だけで入力し、大文字小文字を区別するので入力ミスに注意してください。
不要な通話を自動削除でスッキリ保管する

自動削除機能を使うと、設定した日数を過ぎた古い通話録音を自動で消してくれます。手動で一つずつチェックしなくてもいいので、録音ファイルがどんどん溜まっても安心です。
「○日以上前の通話は消す」「お気に入りだけ残す」など、自分の使い方に合わせて条件を細かく決められます。通話が多くてストレージが心配な人や、大事なものだけ残したい人にぴったりの機能です。
プログラマー視点のワンポイント:重要な通話はお気に入りマークをつけておけば、誤って消される心配がありません。設定後は一度テスト通話を録音して、自動削除がきちんと動くか確認してみてください。
①アプリ設定で自動削除を開く
録音ファイルが増えても慌てずに済む自動削除機能を設定するために、まずはアプリ内の該当画面を開いていきます。
ホーム画面にある録音アプリを起動し、画面右上にある︙(三点アイコン)をタップします。
表示されたメニューから設定をタップし、次に自動削除(または「保存管理」「ストレージ設定」)を選んでください。
②保存期間を30日に設定する
ホーム画面から通話録音アプリを開き、画面右上のメニューアイコンをタップします。
表示された設定画面で「録音ファイルの保存期間」を選び、プルダウンから「30日」をタップしてください。
これで30日を過ぎた通話録音は自動的に消去され、ストレージの空き容量を保てます。
③重要フラグを付けた録音は除外にする
アプリを起動して「録音一覧」タブへ移動します。ここで全ての通話録音が見える状態にしてください。
画面右上の「フィルタ」アイコンをタップし、「重要フラグ付きを除外」にチェックを入れます。これで重要マークの付いた録音だけ非表示になります。
よくある質問

- 通話録音アプリが録音を開始しないときはどうすればいいですか?
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マイクの許可設定がオフになっていないか確認してください。設定>アプリ>該当アプリ>権限からマイクを許可します。それでも改善しない場合は、他の通話関連アプリと競合している可能性があります。一度端末を再起動してから、録音アプリだけを起動して通話テストを試してみてください。
- 最新のAndroidで標準機能だけで通話録音はできますか?
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Android12以降はプライバシー強化で標準の通話録音機能が制限されています。そのためGoogle Playの録音アプリを利用するのがおすすめです。アプリごとに動作条件が違うため、自分の端末で動くものを試してみるのが早道です。
- 録音ファイルのバックアップ方法はどうすればいいですか?
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SDカードやクラウドストレージへのバックアップが安心です。録音アプリ側で自動アップロード設定があれば有効にしましょう。手動で移す場合はファイル管理アプリを使い、録音保存フォルダを長押し>共有>クラウドを選べば手軽にバックアップできます。
録音したことは相手に通知されますか?
Android本体には通話録音を始めたときに相手にお知らせする仕組みはありません。そのため一般的なアプリはこっそり録音できます。ただアプリによってはステータスバーに「録音中」アイコンを出したり、通話相手にビープ音を流したりする機能がついていることもあります。
ほとんどの通話録音アプリは相手に自動で通知しないので、録音していることを隠したまま会話を残せます。ですがもし通話相手に録音をお知らせしたいときは、ビープ音を鳴らすオプションをもつアプリを選ぶと安心です。
プログラマー目線のコツとして、Android10以降は通話音声を拾う権限が厳しくなった点もチェックしてください。最新バージョンに対応しているアプリを選ぶことで録音の失敗を減らせます。
相手の声が小さいときはどうすればいい?
通話録音で相手の声が小さくて聞き取りにくいときは、いくつかの工夫で録音品質をアップできます。
- スピーカーモードに切り替える:スピーカー経由で音を拾うとマイクへの入力が強化されることがあります。
- 録音アプリのゲイン調整:アプリに音量増幅の設定があれば+3~6dBほど上げてみてください。
- 外部マイクを活用:Bluetoothや有線のマイクを接続するとクリアな音質で録れます。
- マイク位置を意識:スマホのマイク位置に口元を近づけると小さい声も逃さずキャッチします。
- マイク権限の再確認:設定→アプリ権限でマイクアクセスが許可されているかチェックしましょう。
無料でずっと使えますか?
- 無料でずっと使えますか?
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無料でしばらく使えるアプリはありますが、Android 11以降はOS側で通話録音の制限が厳しくなっていて、無料版だと片方の声しか記録できなかったり、まったく録れなくなることがあります。安定して両声道を残したいときは、必要な機能だけを選べる有料プランの利用をおすすめします。
法律的に問題はないですか?
日本では、自分が会話の当事者であれば通話を録音しても法律違反にはなりません。ただし、録音した内容をほかの人に聞かせたりネットへアップしたりする場合は、個人情報保護やプライバシーの観点でトラブルになることがあります。
録音した音声を共有するときは、相手に了承を得てからにしましょう。プログラマー経験からいうと、アプリ内に「録音前のワンタップ承諾」ボタンを用意しておくと安心です。
VoIP通話も録音できますか?
LINEやSkypeといったVoIP通話も、対応アプリなら録音できます。たとえばCube ACRならAndroidのアクセシビリティ機能を活用して、通話アプリの音声をキャッチしてくれます。ただしAndroid 10以降はシステム音声の録音を制限しているので、設定画面から「通話録音」の許可をしっかりオンにしてください。
もし音声が小さかったり片側しか入らない場合は、アプリ内の「録音ソース」をマイク/システム両方に切り替えてみると改善します。試してみてくださいね。
まとめ

これまで通話録音アプリの選び方から、必要な権限の設定、音声ソースの調整、実際のテスト通話まで、ステップごとに丁寧に解説してきました。
まずは自分に合ったアプリをインストールし、マイクとストレージの許可を忘れず与えましょう。次に音声ソースを適切に切り替えてテスト録音を行い、問題なければ本番の通話でも安心して録音を開始できます。
最後に、クラウドやSDカードへのバックアップ設定を済ませておくと、録音した大切な会話を安全に保存できます。これで通話録音はバッチリです。さっそく試して、いつでもどこでも会話をしっかり残していきましょう。