Androidで動画を見ているときタブレットの画面を指で覆ってしまい細かい操作が難しく、そろそろマウスを使ってもっと快適に扱えないかと感じていませんか。
ここではUSB接続とBluetooth接続の両方をやさしく案内し、カーソルが動かないときの対処や電池もちを伸ばすコツまで、実体験をもとに手順を省かず詳しくまとめました。これを読むだけで接続から活用まで一気に見通しが立ち、パソコン同様の操作感をすぐに楽しめます。
さっそく手元のマウスを準備し、最初のステップから順に試してみてください。指先のストレスが減り作業効率が上がる気持ちよさを、今日から味わえます。
Androidタブレットにマウスをつなぐやさしい手順

慣れないAndroidタブレットにマウスをつなぐとき、不安を感じるかもしれません。ここではお手持ちの環境や好みに合わせた三つの方法を紹介します。
- OTGケーブルで有線マウスを接続:手軽に始められて遅延もほぼありません。
- Bluetoothでワイヤレスマウスを接続:ケーブル不要でデスクまわりがスッキリします。
- USBレシーバー対応マウスを差し込む:USB-C→USB-Aアダプタを使えば安定した通信を楽しめます。
どの方法も最新のAndroid 13以上に対応しているので、お手持ちのタブレットでサクッとマウス操作を始めましょう。
プログラマー視点では、Bluetooth Low Energy対応マウスを選ぶとバッテリー持ちが良くて長時間のカーソル移動も快適です。
USBケーブルでつなぐ

USBケーブルでつなぐと、マウスの動きがそのままタブレットに伝わるからカーソルの遅れをほとんど感じないよ。
USB-CやmicroUSBのOTGケーブルが使えるかチェックしておくと安心。バッテリー切れの心配もないから、長時間作業したいときにぴったりだよ。
①対応しているUSB規格を説明書で確かめる
まずは手元にタブレットの取扱説明書を用意します。
目次や仕様一覧からUSBポートの項目を探し、USB2.0/USB3.0やOTG(USB On-The-Go)対応の記載を確認してください。OTG対応なら外部マウスが使えます。
②タブレットのUSBポートにOTGアダプタを差し込む
タブレットの画面を点灯してロック解除しておくと、OTGアダプタを差し込んだあとにすぐマウスが認識されやすくなります。
OTGアダプタはUSB-CかmicroUSBかを確認して、差し込み口とコネクタの形状を合わせます。
向きを間違えずにゆっくり奥まで押し込むと、カチッとした感触があるはずです。
無理に押し込むと端子やポートが傷つくおそれがあるので、ゆっくり差し込んでください。
③マウスのUSBプラグをアダプタに差し込む
USB-C変換アダプタの差し口をまっすぐ見つけて、マウスのUSBプラグをゆっくり差し込みます。コネクタの向きを確認してから、奥までしっかり挿入してください。
コネクタを逆向きに差し込むと破損する恐れがあるので、向きを必ず合わせてから挿入してください。
④画面にカーソルが出るかゆっくり動かしてみる
マウスを接続したら、まず画面に白い点のようなカーソルが出るか確認します。背景と同系色で目立たないときは、アイコン付近や画面端で探すと見つけやすいです。
カーソルを見つけたら、マウスをゆっくり動かしてみましょう。小さく動かすと細かい場所まで正確に追従するかがわかります。動きがぎこちないと感じたら、設定→システム→ジェスチャー→ポインタ速度から好みのスピードに調整してみてください。
⑤動かなければタブレットを一度再起動する
画面がフリーズして操作できない場合は、電源ボタンを5秒ほど長押しして再起動メニューを呼び出します。
表示された「再起動」をタップすると、一度シャットダウンして数秒後に自動で立ち上がります。
メニューが出ないときは、電源ボタンと音量下ボタンを同時に約10秒長押しして強制再起動を試してみてください。
再起動中は編集中のデータが保存されていないと消える可能性があるため、事前に保存できる場合は手動で保存してください。
Bluetoothでつなぐ

Bluetoothでつなぐときはケーブルを気にせず自由に操作できる点がうれしいです。タブレットとマウスの間に線がないぶん机の上がすっきりしますし、何度もケーブルを抜き差しする手間も省けます。
- ケーブルレスで作業スペースが広がる:マウスとタブレットをケーブルなしで配置できるので動きやすいです。
- 一度ペアリングしたら自動接続:最初の設定さえ済ませれば次回以降はワンタッチでつながります。
- 机の上がスッキリ:配線がないぶん見た目もすっきりまとまり、ミニマルな作業環境を作れます。
- 複数機器で共有しやすい:ペアリング機器を切り替えれば同じマウスを他の端末でも使えます。
①マウスをペアリングモードに切り替える
マウス背面または底面にあるペアリングボタンを探してください。電池カバーを外すタイプでは、カバー内側に隠れていることがあります。
ボタンを約5秒間じっくり長押ししたあと、LEDが青白く点滅したらペアリングモードへ切り替わっています。その点滅が確認できるとAndroid側で検出しやすくなります。
②設定アプリからBluetoothを開く
スマホのホーム画面で歯車マークの設定アプリを見つけてタップしてください。
一覧の中から接続済みデバイスまたは接続を選んで画面を開きます。
表示された画面でBluetoothのスイッチを右にスワイプしてオンにすると周辺の機器を探し始めます。
③新しいデバイスを検索してマウス名をタップする
Bluetooth設定が自動的に新しいデバイスを探し始めます。接続したいマウスがリストに表示されたら、マウスの名前をそっとタップしてください。
マウス名が見つからないときはマウスの電源を入れ直すか、ペアリングボタンを長押しして再度検索してください。
④接続完了の表示を待ってカーソルが出るか動かす
マウスが認識されると画面上部に「マウスが接続されました」の通知が表示されます。通知が消えたあと、画面上に細い矢印のカーソルが出ているか確かめましょう。
ゆっくりマウスを動かしてカーソルの動きをチェックします。クリック操作も試して、タップとの違いを感じると操作になじみやすくなります。
⑤反応が悪ければマウスの電池を交換する
マウスの反応が鈍くなる主な原因は電池の残量不足です。動きがカクつくときは新しい電池に交換しましょう。
電源スイッチを切るかUSBレシーバーを外してマウスを完全に停止させます。
底面の爪を軽く押しながら電池カバーをスライドして取り外します。
プラスマイナスの向きを合わせながら電池を交換します。
電源を入れたらタブレットでカーソルの動きをチェックしましょう。
電池の種類を間違えると故障や発火のおそれがあるので指定の型番を使ってください。
マウスが動いたらできる便利ワザ

マウスが動いたらクリックだけでなく、ドラッグやホイールまで活かしてタブレット作業をより快適にできます。
ワザ | 使いどころ |
---|---|
サイドボタン操作 | ブラウザの戻る/進むがワンクリックで完了 |
ホイールクリック | 開いたタブをすばやく閉じられる |
Shift+ドラッグ | 文章の範囲選択をスムーズに行う |
ホイール長押し | ページ内リンクを新規タブで開く |
この便利ワザを組み合わせると、画面タッチよりもずっと軽快に操作できます。
分割画面でアプリを並べてみる

試験的に分割画面にしてアプリを2つ並べると、コードを確認しながらドキュメントを参照したり、チャットツールとブラウザを同時に使ったりできて便利です。大きな画面のAndroidタブレットなら、マウスを使ってウィンドウの境界線をドラッグするだけで、アプリサイズを自由に調整できます。プログラミングしながら動作確認をしたり、資料を見返しつつメモを取るといった作業にぴったりの機能です。
最近ボタンをクリックして対象アプリを長押しする
画面下部のナビゲーションバーにある最近ボタンをタップします。起動中のアプリがカード形式で並びます。
目的のアプリを見つけたら、そのアプリアイコンを長押しします。
長押しが反応しない場合は、一度軽くタップしてから押し込み気味に長押しするとスムーズです。
分割画面を選んでもう一つのアプリをタップする
最近使ったアプリを表示して、画面上部にあるアプリアイコンをタップします。ポップアップメニューが開いたら「分割画面」を選んでください。
画面下半分に表示されたアプリ一覧から、表示したいもう一つのアプリをタップします。アプリ一覧にない場合はホーム画面やアプリドロワーから探しても大丈夫です。
右クリックでショートカットをサクッと呼ぶ

右クリックを押すとポップアップメニューがパッと表示され、長押しと同じ操作感でショートカットを呼び出せます。Android14から対応アプリが増えて、コピーや検索、シェアなどよく使う機能にすぐアクセスできます。
この方法のいいところは手を画面から離さずに高頻度で使う操作をサクサク呼べる点です。例えば文章編集アプリでは貼り付けや整形、ブラウザではリンクを新規タブで開くのをすぐに実行できて、作業効率がグッとアップします。
もし対応アプリで右クリックが効かない時は、設定の「開発者向けオプション」でポインタ速度を調整すると安定しやすいです。タブレット操作が初めてでもマウスを使いこなすキー技のひとつなので、ぜひ試してみてください。
アプリの空白部分で右クリックを押す
マウスのポインタをアプリ画面の何もない空白部分に合わせて、マウスの右ボタンをクリックします。スマホで長押ししたときと同じようにコンテキストメニューがパッと表示されるので、設定やショートカットをすばやく呼び出せます。
アプリによっては右クリックが効かないことがあります。その場合は「設定>アクセシビリティ>ポインスデバイス>マウス」でボタン割り当てを「長押し」に変更してください。
表示されたメニューから目的の操作を選ぶ
マウス名をタップすると小さなメニューが出てきます。初めてつなぐときはペア設定を押すとタブレットとつながります。すでにペア済みのマウスを使うときは接続を選ぶだけでカーソルが現れます。マウスの名前を変更して判別しやすくしたいときは名前の変更を活用すると便利です。
エクセル編集をパソコン感覚で行う

マウスをつなぐと、AndroidタブレットのExcelがパソコン感覚で使えるようになります。セルをクリックして範囲選択したり、ドラッグで列幅や行高さをサクッと調整したりできるので、見た目の微調整もストレスフリーです。
セル上で右クリックするとメニューが表示され、コピー&ペーストやセルの挿入・削除も一発。タッチ操作よりも正確に編集できるので、大量のデータを扱うときも安心です。
Android14以降では外付けキーボードのショートカットにも対応していて、Ctrl+CやCtrl+Vがバッチリ使えます。プログラマー視点だと関数の入力やコピペが高速化できるのがうれしいポイントです。
セルをクリックしてドラッグで範囲選択する
マウスを使うとセルの範囲選択がスムーズになります。まずは始点となるセルにポインターを移動させてみましょう。
選びたい範囲の左上か右上にあるセルにカーソルを移動させ、マウスの左ボタンをクリックします。
左ボタンを押しっぱなしにしながら、選びたいセルの反対側までポインターを動かして放します。
右クリックメニューからコピーを選ぶ
コピーしたい文字列が選択された状態でマウスの右ボタンをクリックします。表示されたメニューからコピーを選ぶとテキストがクリップボードに保存されます。
ブラウザでタブをドラッグして整理する

タブが散らかりやすいブラウジングも、マウスならタブをクリックしたままドラッグするだけでスムーズに並べ替えられます。ChromeやFirefoxなど主要なブラウザに対応しているので、タブをまとめたい順番に移動させるだけで、画面上のわちゃわちゃを一瞬でスッキリ整理できます。
たくさんのタブを開いて資料を比較したり、作業ごとにウィンドウを分けたいときに特に便利です。タブ同士を隣同士に移動すれば、マルチタスクもストレスなくこなせるので、スマホ感覚のタップ操作よりも効率的に作業を進められます。
タブバーでタブをドラッグ&ドロップする
ブラウザのタブバーで移動させたいタブ上にマウスのポインターを合わせます。
タブをクリックしたままマウスボタンを押し続けます。軽く待つとドラッグ状態になります。
そのままカーソルを左右に動かしてタブの順番を調整します。端まで移動させると自動でスクロールします。
新しい位置でボタンを離してドロップ完了です。自由に並び替えできます。
ドラッグ中に他のUIを誤ってクリックしないようタブの部分だけを狙って動かしましょう。
並べ替えたら離して位置を確定する
マウスボタンを押し続けながらアイコンを移動し、希望の場所でボタンを離すとその位置に確定されます。ドラッグ先のグリッドにぴったり合うように狙うとズレが少なく仕上がります。
よくある質問

マウスを接続する前に確認すべきポイントは?
- マウスを接続する前に確認すべきポイントは?
最新のAndroid12以上を想定しておけば安心です。Bluetoothマウスならバッテリー残量、USB接続ならOTG(On-The-Go)対応かどうかをチェックしておきましょう。
Bluetoothマウスが認識されない場合どうすればいい?
- Bluetoothマウスが認識されない場合どうすればいい?
設定>接続済みデバイス>新しいデバイスのペア設定を開いてください。マウスをペアリングモードにしたあと、表示されたマウス名を選ぶとひらすらスムーズに繋がるはずです。
ケーブルタイプのマウスを使うときの注意点は?
- ケーブルタイプのマウスを使うときの注意点は?
USB-A to USB-Cアダプタを使うときは、信頼できるメーカー品を選ぶと接触不良が減ります。タブレットの側面に無理な力がかからないようにケーブルを優しく引き回すのがコツです。
マウスカーソルが出てこないときは?
あれ?マウスをつないだけどカーソルが見つからなくてドキッとした経験はありませんか。ほんのちょっとした設定や接続のクセを押さえるだけで、スムーズに表示できるようになりますよ。
Bluetoothマウスなら設定→接続済みデバイスにマウス名が表示されているかを確認します。USBマウスならOTG対応ケーブルがしっかり刺さっているか確かめてください。
設定→システム→開発者向けオプション(ない場合はビルド番号連打で有効化)→マウスポインタの位置を表示をオンにすると常にカーソルの座標が可視化されます。
設定変更後に画面が反映されない場合があるので、さっと再起動して動きをリセットしましょう。
注意点:一部のマウスは独自ドライバを必要とする場合があります。Android標準のHIDプロファイル非対応なら別のモデルを試してみてください。
右クリックが効かないのはどうして?
Androidでは右クリックはパソコンのようにコンテキストメニューを呼び出す動きではなく、戻るボタンの役割として扱われることがほとんどです。そのため何も起きないように感じる場合があります。
メニューを開きたいときは右クリックではなく長押し操作が一般的です。例えばファイル管理アプリやテキスト選択画面では、項目を長押しするとオプションが表示されます。
アプリやAndroidのバージョンによっては右クリックに別の動作を割り当てられることもありますが、基本的には長押しがコンテキストメニューの呼び出し方法です。
バッテリー消費は増える?
タブレットにマウスをつなぐと、確かにほんの少しだけ電力を使うようになります。特にBluetoothマウスを常時接続すると、通信のためにチップが動き続けるぶんバッテリー消費は増えます。ただし日常的な作業で感じるほどドカンと減るわけではなく、たとえば動画視聴やWebブラウジングと比べれば誤差に近いレベルです。
実際にUSB-C接続の有線マウスに切り替えたところ、バッテリー減少のスピードはわずかに抑えられました。有線だとBluetoothの電波通信が不要になるぶん、さらに省エネになります。あまり電池残量が気になるときは有線タイプや、Bluetoothマウスの設定でポーリングレート(通信頻度)を下げる方法が役立ちます。
ゲームでマウスは使える?
AndroidタブレットでもBluetoothマウスやUSB Type-C→USB変換ケーブルを使えば、そのままゲームでマウス操作が楽しめます。精密なエイムや広い視点移動が求められるFPSやRTSでは、指先だけより細かい操作ができて心強いですよ。
ただし、すべてのゲームが外部マウスに対応しているわけではありません。遊び始める前にいちどマウスをつないで動作確認をしてみましょう。もしマウス入力を認識しない場合は、タッチ操作をマウスボタンに割り当てるマッピングアプリ(たとえばOctopusやPanda Mouse)を活用すると快適さがグンとアップします。
おすすめのBluetoothマウスは?
軽量で接続も簡単なBluetoothマウスは、タブレット作業を快適にしてくれます。プログラマーとして長時間のコーディングで試して良かった3機種をご紹介します。
モデル | 主な特徴 | バッテリー持ち |
---|---|---|
Logicool MX Anywhere 3 | コンパクトながら高精度センサー搭載で小さなマウスパッドでも快適操作 | 最大70日 |
Microsoft Surface Mobile Mouse | 薄型で持ち運びしやすくUSB-C充電対応 | 最大12ヶ月 |
Microsoft Sculpt Ergonomic Mouse | 手にフィットするエルゴデザインで長時間使用しても疲れにくい | 最大9ヶ月 |
- 持ち歩くなら軽量&コンパクトなモデルを
- 長時間作業するならバッテリー持ちや充電方式をチェック
- 手首の負担を減らしたいときはエルゴノミクス設計を優先
まとめ

USBアダプタやBluetooth設定でマウスをタブレットに接続し、設定画面でポインター速度やボタン割り当てを調整すれば、快適な操作環境が完成します。
有線接続なら遅延が抑えられ、Bluetoothならケーブルなしの自由さを手に入れられます。用途や好みに合わせて、どちらの方法でもサクサク操作が楽しめます。
本記事で紹介した手順と応用テクニックを試せば、Web閲覧や文書作成、画像編集など、さまざまな作業がスムーズに進みます。タブレット操作がもっとラクになったら、次はショートカットキーの活用にもチャレンジしてみてください。