ヘルスコネクトで集めた歩数や睡眠をfitにうまく連携できず、設定画面を前に手が止まっているのではありませんか?
ここでは実際に動かしながら確認した手順をもとに、更新の確認から権限設定、データの重複を防ぐコツまで丁寧に整理しています。読んでから手を動かせば、だれでも数分で歩数や体重を一つにまとめられ、健康管理の画面がすっきりします。バックアップの設定も網羅したので途中でやり直す心配もありません。
準備するのはスマートフォンだけですので、肩の力を抜いて順番に読み進め、今日から快適なヘルスデータ管理を始めてみませんか。
ヘルスコネクトとFitをつなぐやり方をまるっと紹介

ヘルスコネクトとGoogle Fitはそれぞれ健康データをまとめて管理してくれる強い味方ですが、最初の紐付けはちょっとややこしく感じるかもしれません。ここでは初めてでも迷わずつなげられるように、大きく3つの方法を紹介します。
- Android13のシステム設定からヘルスコネクト権限を開き、Google Fitへの読み書きを許可する
- Google Fitアプリの設定画面でヘルスコネクト連携を有効にし、必要なデータ種別(歩数や睡眠)を個別にオンにする
- どうしても同期がうまくいかないときはADBコマンドでヘルスコネクトの状態をチェックしてリセットする(開発者向け)
両アプリとも最新バージョンを使い、同じGoogleアカウントでログインしておくとスムーズに繋がります。
- 読み書き権限は必要最低限のデータ種別だけオンにしておくと不要な重複を防げます
- 同期トラブル時は一度ヘルスコネクトのキャッシュクリアが効くことがあります
GoogleFitアプリから連携する

GoogleFitアプリからの連携は、Android端末で既にGoogleFitを使っている場合にぴったりの方法です。アプリ内でHealth Connectへのアクセス許可を切り替えるだけで、歩数や睡眠データをまとめて管理できるようになります。
この方法なら毎回手動でデータを輸入する手間がなく、GoogleFitで集めた情報がバックグラウンドで自動同期されます。日々のヘルスケア管理をシームレスに繋げたいときにおすすめです。
①GoogleFitを最新バージョンに更新する
ホーム画面かアプリ一覧からPlayストアを選びます。Android端末ではおなじみの青いバッグアイコンです。
左上のメニューアイコンをタップし「マイアプリ&ゲーム」を開きます。一覧に「GoogleFit」があれば「更新」を押して最新版に切り替えます。
Androidシステムが自動更新を優先する場合があるので、手動更新が反映されないときは一度端末を再起動してください。
②GoogleFitを開いてプロフィールを作成する
ホーム画面かアプリ一覧からGoogleFitを探してタップします。もしインストールしていなければ、Playストアで「GoogleFit」を検索してインストールしてください。
画面下のプロフィールアイコンをタップし、年齢や身長、体重を入力します。体重は体調や測定日をメモしておくと健康管理に役立ちます。
目標歩数などの項目も設定できます。初期値は5000歩ですが、無理のない範囲で増やすと継続しやすくなります。
プロフィール設定後はGoogleアカウントの同期をオンにしておくと、別端末からもデータを見られて安心です。
③画面右上の設定アイコンをタップする
ヘルスコネクトのトップ画面が開いたら、画面右上にある歯車のマークを探します。見つけたらやさしくタップしてください。もしアイコンが隠れている場合は、画面を少しだけ下から上にスワイプすると再表示されることがあります。
④接続済みアプリとデバイスを選ぶ
設定画面を開いたら下へスクロールして「接続済みアプリとデバイス」を探します。
リストにあるGoogle Fitをタップすると、同期できるデータ項目が一覧表示されます。
歩数や睡眠など、ほしいデータのスイッチをオンにすると同期が始まります。
⑤HealthConnectを選び許可画面へ進む
アプリの一覧からHealthConnectをタップします。見当たらないときは画面を上下にスワイプしてリストを探しましょう。すると、データ共有の許可画面が表示されます。
この画面でどの情報を読み書きできるか確認できます。プログラマーならではのポイントとして、歩数と睡眠の項目を特にチェックしておくと安心です。
初めてHealthConnectにアクセスするときは、表示されるアプリ名とアイコンをよく確かめて、誤って他のアプリを許可しないように注意しましょう。
⑥共有したいデータタイプをオンにする
Health Connectのアクセス設定画面が開いたら、Google Fitへ送信したい項目のスイッチをオンにします。歩数、睡眠データ、心拍数など用途に合わせて切り替えが可能です。
たとえば歩数だけオンにすると、Fitアプリで歩数の同期状況をすぐに確認できて便利です。
Google Fitが対応していないデータはリストに表示されないことがあります。
⑦許可をタップして連携を完了する
アプリ間のデータ共有を許可するダイアログが表示されたら許可をタップしてください。これでヘルスコネクトとGoogle Fitの連携が完了し、歩数や睡眠データが自動的に同期されるようになります。
ヘルスコネクトの設定から連携する

Health Connectの設定から進めると、アプリを新たにインストールせずにGoogle Fitとつなげられます。Androidの標準機能として用意されているので、最初から権限管理画面でポンポンと設定を進められるのがうれしいポイントです。
この方法を選ぶと、歩数や睡眠などの健康データがHealth Connect一か所にまとまるので、あとからデータをチェックしたり、別アプリへ連携したりするときに迷わずにすみます。設定はシンプルなので、初めての人でもサクッと連携完了できます。
①PlayストアでHealthConnectをインストールまたは更新する
Android端末でPlayストアを開き、検索欄にHealthConnectと入力して検索します。すでにインストール済みの場合は更新ボタンが、未導入の場合はインストールボタンが表示されるのでタップしてください。ダウンロードとインストールが完了すれば最新バージョンに更新されます。
アプリの更新にはネットワーク通信が必要です。Wi-Fi環境で行うと通信量を節約できます。
②HealthConnectを開きオンボーディングを進める
HealthConnectを起動すると、まずオンボーディングが始まります。ここではアクセス許可を求める画面が順番に表示されるので、歩数や睡眠など連携したいデータを全て「許可」していきます。
途中で権限が不安になったら、あとからAndroidの設定アプリ>「アプリと通知」>「HealthConnect」>「権限」から調整できます。
位置情報や身体センサーなどの権限は、連携するヘルスアプリによって必要になる場合があります。
③アプリ一覧からGoogleFitを探してタップする
許可を求めるアプリの一覧が表示されたら、画面を上下に動かしてGoogleFitを見つけてください。
アイコンとアプリ名が表示されているので、タップすると連携用の設定画面に進みます。
④Fitに許可したいデータタイプを選ぶ
ここではGoogleFitに渡すデータを選びます。健康管理に必要な情報だけをオンにしておくと、無駄な同期が減ってバッテリーへの負担も抑えられます。
- 歩数:毎日のアクティビティを自動で記録
- 移動距離:ランニングや散歩の距離をチェック
- 睡眠:寝不足チェックに役立つ
- 心拍数:運動強度の目安に
不要なデータをオフにしておくと、端末の動きが軽くなるよ。
⑤許可をタップして設定を保存する
表示されたダイアログで許可をタップします。そのまま設定が端末に保存されるので、アプリに戻って動作を確認しましょう。
連携できたら広がる楽しい使い方

連携が済んだら歩数データや睡眠記録をいろんな形で楽しめます。例えば友だちと歩数バトルして盛り上がったり1週間の睡眠パターンをグラフで見比べたり。小さな工夫でヘルスデータの楽しみが広がる活用例を紹介します。
活用例 | 楽しみ方 |
---|---|
歩数バトルで盛り上がる | GoogleFitのチャレンジ機能を使って友だちと競い合い毎日のモチベーションアップ |
睡眠データの見える化 | HealthConnectから睡眠情報を取り出して自作グラフで1週間のパターンを一目でチェック |
食事管理アプリ連携 | MyFitnessPalと組み合わせてカロリー消費と摂取量を同時に確認しやすく |
自動通知で習慣化 | Taskerを使って設定した歩数や睡眠時間を超えたら通知でお知らせ |
睡眠トラッカーのデータをFitにまとめる

睡眠トラッカーアプリで記録した入眠・覚醒データをHealth Connectを仲介にしてFitへ自動で送ることができます。
これを使うと睡眠時間や深い睡眠の傾向がFitに集約され、歩数や心拍数など他のログと一緒に見やすく管理できるようになります。
- 睡眠トラッカーアプリ側でHealth Connect連携を許可することでデータの受け渡し設定が簡単にできる
- Fitアプリの設定で睡眠データの読み込みを有効にすると自動でグラフに反映される
- 他社製の睡眠アプリと組み合わせても、すべての結果をFitにまとめられる
対応アプリをインストールしてHealthConnect連携を許可する
GooglePlayを開いて、HealthConnect対応アプリを探します。例えば、Sleep as AndroidやGoogleFitなどをキーワードに検索してください。
アプリが見つかったらインストールをタップしてダウンロード完了まで待ちます。Wi-Fiやモバイルデータ通信が安定している環境がおすすめです。
初回起動時には権限設定画面が表示されます。ヘルスデータへのアクセスを許可する際にHealthConnectとの連携もオンにしてください。
アプリによっては設定メニュー内に連携オプションが別途ある場合があります。そのときはアプリ内の「連携設定」からHealthConnectを探して有効にしてください。
Fitアプリで睡眠カードを追加して確認する
Android端末でGoogleFitアプリを起動してください。まだインストールしていない場合はPlayストアからダウンロードするとすぐに始められます。
画面下の「ホーム」タブをタップし、右上の+
アイコンから「カードを追加」を選んでください。
リストから「睡眠」を探してタップし、カード一覧に追加します。
カード追加後に表示されるダイアログで、Health Connectを選んで睡眠データの読み取り権限をオンにしてください。
ホーム画面に戻ると「睡眠」カードが追加されているので、タップして過去の睡眠時間グラフをチェックできます。
Health Connectの権限設定がオフだとデータが表示されないので、必ず許可を確認してください。
スマート体重計アプリで体重を自動記録

スマート体重計を使うと、体重を量るたびにBluetooth経由で専用アプリにデータが送られます。対応アプリをHealth Connectに連携しておくと、乗った瞬間の数値が自動で記録されるから、毎回手入力しなくてもOKになります。
日々の入力が面倒で続かない人や、家族みんなの体重を自動でまとめたいときにぴったりです。Google Fitにも同期できるアプリを選べば、歩数や睡眠データと一緒に体重の推移をひと目で確認できます。
体重計アプリのHealthConnectアクセスをオンにする
体重計アプリからHealth Connectへアクセスを許可すると、測定した体重データがまとめて管理できるようになります。
ホーム画面やアプリ一覧から体重計アプリを見つけてタップします。
アプリ内の設定アイコン(歯車マークなど)をタップし、Health Connect連携を選びます。
Health Connectの権限画面で「体重」や「測定日時」をオンにして許可をタップします。
機種によってはアプリ内設定の呼び名が異なることがあります。
Fitの体重グラフで変化をチェックする
GoogleFitアプリで登録した体重データを、わかりやすいグラフで確認する手順を紹介します。
ホーム画面やアプリ一覧からFitアイコンを探してタップします。
画面下部の「プロフィール」をタップし、リストから「体重」を選びます。
画面上部の期間ボタンをタップして日・週・月ごとの体重推移を見比べます。
バッテリーを長持ちさせたいときの同期調整

ヘルスコネクトとGoogle Fitは自動でデータをやり取りしてくれるから便利だけど、ときどき同期が頻繁すぎてバッテリーがグッと減ってしまうこともあります。そんなときは同期タイミングや許可をちょっと見直して、必要なときだけデータを受け取るようにしてみましょう。
- Google Fitのバックグラウンド同期をオフにして必要なときだけ手動同期
- ヘルスコネクトの自動同期頻度を低く設定してバッテリー消費を抑制
- 充電中にまとめて同期するようにタイミングを限定
さらにAndroidのバッテリー最適化設定でヘルスコネクトやFitを省電力リストに入れておけば、バックグラウンド動作自体を抑えてもっと長持ちさせられますよ。
Fit設定でバックグラウンド更新をオフにする
ホーム画面でFitアプリを探してタップします。
右上のプロフィールアイコンをタップして「設定」を選びます。
「データへのアクセスとデバイス」→Health Connectを選び、「バックグラウンドでの同期」をオフにします。
Fitのバックグラウンド更新をオフにすると、Fit単体の歩数集計は止まりますが、Health Connect経由でのデータ連携はそのまま続きます。
必要なときだけ手動同期を実行する
ホーム画面やアプリ一覧からHealth Connectを選んで開きます。
画面右上の三点メニューをタップして「同期」を選びます。
歩数や睡眠など、手動で同期したいデータにチェックを入れます。
画面下部の「今すぐ同期」を押して完了です。同期後はGoogle Fitにも最新データが反映されます。
よくある質問

- 連携したのに歩数や睡眠データがGoogle Fitに反映されません。どうすれば良いでしょう?
-
まずHealth ConnectとGoogle Fit両方でデータ権限が許可されているかを確認してください。権限画面はAndroidの設定→アプリ→Health Connect→権限、Google Fitも同様です。それでも変わらない場合は、両方のアプリを最新版にアップデートしてから再起動すると同期がスムーズです。
- 歩数だけでなく睡眠データも連携できますか?
-
はい。Health Connect側で「睡眠データを共有」を選ぶとGoogle Fitにも送られます。ただし使っている睡眠記録アプリがHealth Connectに対応している必要があります。実際に手元で試したところ、Sleep as Androidなどの対応アプリなら問題なく同期できました。
- スマホを機種変更したら再連携は必要ですか?
-
機種変更後はHealth ConnectとGoogle Fitの連携情報がリセットされるので、改めて許可設定が必要です。アプリをインストール後、Health Connectの共有設定からGoogle Fitを選び直すだけで再接続できます。
- データが消えるのが心配です。バックアップはどうなりますか?
-
Health Connect自体にはバックアップ機能がないので、端末のバックアップツールやGoogle アカウントのバックアップを使うのがおすすめです。Google ドライブにアプリデータを保存する設定にしておくと、万一の機種変更時にも復元しやすくなります。
ヘルスコネクトとGoogleFitは何がちがう?
ヘルスコネクトはAndroid12以降に標準搭載されたヘルスデータの共通貯蔵庫として、歩数や睡眠、体重などを複数アプリ間でシームレスにやり取りできるところが魅力です。対してGoogleFitはGoogle純正の健康管理アプリで、クラウド連携を前提に自分の活動記録を一元管理してくれます。ヘルスコネクトはアプリごとの権限をきめ細かく設定できるので、プライバシーを守りつつデータを共有するのに向いています。
一方GoogleFitはシンプルな操作性で記録がしやすく、クラウドにバックアップされるから機種変更後のデータ移行も安心です。ただし複数の健康系アプリと連携しようとすると対応アプリに偏りがあるケースもあるので、幅広くデータをまとめたいときはヘルスコネクトを経由するのが最近のトレンドですね。
歩数が二重に計上されるのはどうして?
- 歩数が二重に計上されるのはどうして?
-
スマホとウェアラブルがそれぞれ同じ時間帯の歩数データをヘルスコネクトに送って、さらにGoogleFitと連携すると両方のデータが合算されてしまうためです。
端末の設定画面でヘルスコネクトに許可するデータソースをひとつに絞ると、重複した歩数を防げますよ。
連携が完了しないときはどうすればいい?
連携が完了しないときは、原因がいくつか考えられます。焦らずにひとつずつチェックしてみましょう。
- アプリの権限を見直す:設定→アプリ→HealthConnectとGoogleFitで歩数や体活動データへのアクセス権を許可してください。
- 最新バージョンに更新:PlayStoreで両アプリが最新か確認しましょう。古いと連携できないことがあります。
- 端末を再起動:ちょっとした不具合なら再起動でサクッと直ることもあります。
- キャッシュをクリア:アプリ設定からキャッシュ消去を試すと、うまく動くようになる場合があります。
- 再度連携フローを実行:HealthConnectの設定からGoogleFitとの連携を一度解除して、あらためてつなぎ直してみましょう。
もしそれでも連携できないときは、AndroidのOSバージョンやデータ共有の制限設定も確認してみてください。
一部のデータ共有だけ止めたいときは?
ヘルスコネクトのアプリ設定画面から、GoogleFitへのアクセスをデータ項目ごとにオフにできます。共有したくない情報だけをパッと止められるので、歩数だけ止めたい・心拍数は共有したいといった細かいニーズにぴったりですね。
- 必要なデータはキープ:歩数以外をそのままGoogleFitに送り続けられる
- 設定の切り替えがかんたん:数タップでオンオフを切り替えられる
- 連携解除しなくてOK:アプリを外さずに特定データだけ制限できる
オフにしたデータはGoogleFit側のグラフに反映されなくなるので、履歴を確認するときは項目をオンに戻しましょう。
Android12以前のスマホでも使える?
Android12以前のスマホでもHealth ConnectとGoogle Fitの連携は可能です。ただしHealth ConnectはAndroid6以降が対象なので、古いOS(Android5以下)では利用できません。
手持ちの端末がAndroid6~11の場合は、まずGoogle PlayストアでHealth Connectをインストールして最新バージョンに更新してください。次に同じくPlayストアでGoogle Fitもアップデートしておくと安心です。
アップデート後、Health Connectを起動して権限設定を開き、歩数や睡眠データへのアクセスを許可します。その状態でGoogle Fitの設定画面を確認すると「Health Connectと連携」の項目が表示されるので有効にすれば、Android12以前でもしっかり同期してくれます。
まとめ

Androidで歩数や睡眠データを一元管理するならHealth ConnectとGoogle Fitを連携する方法が頼りになります。
初期設定は思ったよりシンプルで、Health Connectアプリでデータアクセスを有効化→Google Fitを選んで同期をオンするだけでOKです。実際にバックグラウンド制限を解除しておけば、アプリを開かなくても自動でデータが取り込まれました。
これで歩数や睡眠の推移をまとめてチェックできるようになります。気軽に試してヘルスケアライフをもっと楽しく続けてみてください。