ヘルスコネクトでアプリ同士を連携させても歩数がうまく表示されず、今日の頑張りが見えなくてモヤモヤしていませんか。
ここでは実際のスマホとウォッチで確かめた手順を用い、測定元の設定から同期の確認までを一つずつ丁寧に整理しています。つまずきやすい権限許可の場所や省電力の落とし穴も画像付きで示すため、読み終える頃には余計な操作に悩まずスムーズに記録を取れるようになります。
ヘルスコネクトを開きながら次の章を順番に進めて、歩数がリアルタイムに反映される気持ち良さを一緒に体感してみませんか。
ヘルスコネクトに歩数を送り込むやさしいステップ

ヘルスコネクトに歩数を送り込むには大きくわけて三つのステップがあります。全体像をざっくりつかんでおきましょう。
- Health Connect SDKを組み込む:アプリに必要なライブラリを追加して準備する
- ユーザーから許可をもらう:歩数データへのアクセス権限をリクエストする
- 歩数データを送信する:データポイントを作成してHealth Connectに書き込む
初期設定が終わったらAndroidエミュレータでテスト歩数を送ってみると安心です。実機でも動きを確認するとトラブルが減ります。
これらを理解したうえで、一つずつ順番に進めてみてください。
スマホだけで歩数を記録して見る

スマホだけで歩数を記録して見る方法は、アプリをインストールするだけで始められるお手軽さが魅力です。内蔵センサーが自動で歩数をカウントするので、手間なく毎日の活動を残せます。
- 手軽:追加のデバイスがいらないので忘れ物ゼロ
- 自動記録:アプリを開かなくてもセンサーが裏側で動く
- 連携スムーズ:ヘルスコネクトと最初から仲良し
プログラマー視点のちょっとしたコツとして、バッテリー最適化設定から歩数アプリを除外しておくと、バックグラウンドでも安定してデータを送れます。
①PlayストアでHealthConnectをインストールする
ホーム画面やアプリアイコン一覧からPlayストアを開きます。
画面上部の検索欄にHealthConnectと入力すると公式アプリが表示されます。
表示されたアプリがGoogle公式のものかデベロッパー名で確認してから「インストール」をタップしてください。
ダウンロードとインストールが完了したら「開く」をタップして初期設定に進みます。
検索結果には類似アプリが並ぶことがあるので、必ずデベロッパー名を確認してください。
②GoogleFitをインストールして最初の質問に答える
まずPlay Storeを開いて検索バーに「GoogleFit」と入力してインストールをタップします。
終わったらアプリを起動して位置情報とアクティビティの記録を許可してください。
続いて生年月日と身長体重を入力してプロフィール設定を進めます。
最後に歩数のカウントがオンになっていることを確認してチェックマークをタップすれば準備完了です。
③HealthConnectアプリでGoogleFitに歩数のアクセスを許可する
HealthConnectでGoogleFitから歩数データを取り込むには、まずアプリ側で読み取りを許可する必要があります。最新のAndroid14端末で実際に確認した手順を優しく紹介します。
ホーム画面やアプリ一覧からHealthConnectをタップして立ち上げます。
画面下のメニューから「データアクセス」を選んでタップします。
表示されたアプリ一覧からGoogleFitを探してタップします。
「歩数」のスイッチを右にスワイプしてオンにし、画面右上のチェックマークをタップして保存します。
HealthConnectやGoogleFitが最新バージョンでないと設定項目が表示されない場合があります。
④GoogleFitアプリで今日の歩数が増えるか歩いて確かめる
スマホをロック解除してホーム画面からGoogleFitを起動します。
アプリのメイン画面に「今日の歩数」が表示されるのを確認しましょう。
画面を見ながらそのまま1〜2分ほど歩き回ってみてください。歩くたびに数字が増えれば連携はバッチリです。
歩数が変わらないときはAndroidの「設定>アプリ>GoogleFit>権限>身体の動きとフィットネス」がオフになっていないか確認してください。
スマートウォッチといっしょに歩数をもっと正確に取る

スマートウォッチを使うと、ポケットやカバンにスマホを入れっぱなしにしても歩数をしっかり記録できます。手首の動きを専用センサーが感知するので揺れでの誤カウントが少なく、ランニングや階段の上り下りもスマホよりも精度よく捉えてくれます。
さらに、Wear OSやWatch OSのスマートウォッチはHealth Connectと直接連携できるものが増えています。初回連携時に必要なアクセス許可を与えておけば、ウォッチ側で集めた歩数データが自動でHealth Connectへ送られて、ほかの健康アプリと一元管理できるようになります。
- 装着し忘れを防ぐために就寝時もつけたままにする
- 初期設定で腕の利き手を正しく選ぶと誤検出が減る
- アプリで同期間隔を短めに設定してデータのズレを軽減
①WearOSウォッチでGoogleFitを開いてサインインする
ウォッチのホーム画面をスワイプしてGoogleFitアイコンを探してください。見つかったらタップしてアプリを開きます。
「サインイン」ボタンが出たらタップして連携するGoogleアカウントを選択します。候補にないときはスマホ側のアカウント設定を確認して再度試してください。
データアクセス許可の画面では心拍数や歩数へのアクセスをすべて「許可する」にして進みます。これでウォッチが歩数をちゃんと記録してくれる準備が整います。
もしサインインがうまくいかないときはウォッチを再起動してから再度トライしてみてください。
②スマホのHealthConnectでGoogleFitWatchのアクセスを許可する
HealthConnectアプリを開いてGoogleFitWatchからデータを受け取れるように設定します。
アプリアイコンをタップしてHealthConnectを開いてください。
下部の「設定」をタップし「データの管理」を選んでください。
「GoogleFitWatch」がリストにあるのでタップして必要な項目を「許可」に切り替えてください。
③数分歩いてウォッチの歩数が増えるか見る
まずはそのまま3〜5分ほど歩き回ってみてください。ウォッチの「歩数」タイルが自動で動かないときはホームボタンを押してからタイルを選びましょう。数字がじわじわ増えているか眺めてみると、ちゃんとデータが届いているか試せます。
歩数が増えないときはウォッチが省電力モードに切り替わっている可能性があります。手首を振って画面を点灯させてから再度確認しましょう。
④スマホのGoogleFitでウォッチの歩数が同期されたか確認する
スマホのGoogle Fitアプリをタップして起動します。底部の「ホーム」タブにある「アクティビティ」欄に、ウォッチで歩いた歩数が反映されているかを見てください。ログインしているGoogleアカウントがウォッチと同じものかもチェックしておくと安心です。
もし歩数が表示されていないときは、画面右上のプロフィールアイコン→「設定」→「データソース」に進み、接続済みデバイスにウォッチがあるか確認します。
ウォッチのBluetooth接続が切れていると同期されないので、確認前にペアリング状態を見直してください。
ヘルスコネクトの歩数で毎日をちょっと楽しくするアイデア

ヘルスコネクトに記録された歩数データは、ただ眺めるだけじゃもったいないです。ちょっとした工夫で毎日のウォーキングがワクワクに変わります。
応用アイデア | 活用イメージ |
---|---|
自分チャレンジを作成 | 週ごとの歩数目標をグラフ化して、自分への挑戦状にする |
SNSで進捗シェア | 友だちと歩数を共有して、お互いを応援し合う |
リマインド通知活用 | 目標達成が遠いときにリマインドして、歩く余裕をつくる |
これらのアイデアを取り入れると、ただ歩くだけだった日常がちょっと楽しくなります。続けるほどに習慣化しやすくなるので、ぜひ試してみてください。
ホーム画面に歩数ウィジェットを置いてサッと確認

ウィジェットをホーム画面に置くと、アプリを開かなくても歩数がひと目でわかるので、ちょっとした合間にもサッとチェックできます。
サイズや配置を自由に調整できるから、よく見る場所にぴったり合わせられます。またデータ更新間隔は端末設定から変更できるので、バッテリーと最新情報のバランスを自分好みに調整すると安心です。
ウィジェット一覧を開いてGoogleFitウィジェットを長押しする
ホーム画面の何もない部分を長押しして、画面下部に出てきた「ウィジェット」アイコンをタップします。
ウィジェット一覧から「GoogleFit」を見つけたら、指でゆっくり長押しして配置モードに入れます。
GoogleFitが見つからない場合はアプリが最新かを確認してください。
ホーム画面の好きな場所にドラッグして配置する
ホーム画面の空きスペースを長押ししてメニューを開き「ウィジェット」を選ぶ。
一覧から「Health Connect」または歩数を記録するアプリのウィジェットを見つけて長押しし、好きな場所までドラッグして指を離す。
配置後に表示された枠をドラッグして、ウィジェットのサイズを好みに合わせて微調整する。
サイズを調整して歩数が見やすいように広げる
Android Studioのプロジェクトビューで該当画面のres/layout/
配下にあるXMLファイルをダブルクリックして開きます。
歩数を表示しているlayout_width
をmatch_parent
にして、textSize
を24sp
に変更します。
<TextView
android:id="@+id/stepCountText"
android:layout_width="match_parent"
android:layout_height="wrap_content"
android:textSize="24sp"
android:textColor="@android:color/black"
/>
GoogleSheetsに自動送信して仲間と歩数バトル

仲間と歩数を競い合いたいときは、ヘルスコネクトからGoogleSheetsへ自動で歩数データを送信する方法がおすすめです。データを共有のスプレッドシートに集めれば、リアルタイムでランキングが更新されてわいわい盛り上がれます。GoogleAppsScriptを使えば、毎日決まった時間にデータを引っ張ってくる自動処理が組めるので、手間いらずでバトルを楽しめるのが大きな魅力です。
HealthConnectSyncアプリでGoogleSheets連携をオンにする
ホーム画面からHealthConnectSyncアプリのアイコンをタップして起動してください。
画面下部のメニューから設定を選び、連携オプションが並ぶ画面を表示します。
設定一覧の中からGoogleSheets連携をタップして連携設定画面に進みます。
トグルをタップしてオンにしたあと、出てくるGoogleアカウント選択画面で使用するアカウントを選び、必要な権限を許可してください。
Googleアカウントの認証に失敗すると連携が有効にならないので、インターネット接続とPlayサービスのアップデート状況を確認してください。
初回だけGoogleアカウントを選んでシートを作成する
Health Connectの連携画面で「Google Sheetsを使う」をタップするとアカウント選択が現れます。歩数記録を送りたいGoogleアカウントをタップして選んでください。
選択後に「新規シートを作成」を選んで、好きな名前(例: 歩数記録_日付)を入力してください。画面の「作成」を押すと自動でシートが生成されます。
初回は認証ダイアログが複数出る場合がありますが、すべて「許可」を押さないとシート作成が完了しないので順番に承認してください。
毎晩自動更新が走るか翌朝シートを開いて確認する
毎晩設定した時間にスクリプトが動いて歩数データを送信できているか、翌朝スプレッドシートを開いてサクッと確認しましょう。
Googleアカウントにログインして、対象のシートを開きます。
シートの最終行に、その日の歩数と日付が追加されているか確認します。
更新がないときや異常値があるときは、Apps Scriptの実行ログでエラー内容をチェックしましょう。
トリガー時間を変更したときは、すぐにテスト実行して更新を確認するのがコツです。
Taskerで目標達成時にスマホが拍手するようにする

目標歩数に届いたとき、自分だけの応援席がスマホの中に広がったみたいにパァッと拍手が響く体験はいかがでしょうか。Taskerをつかえば、ヘルスコネクトのデータをもとに歩数のしきい値を設定し、歩数達成の瞬間にお気に入りの拍手音声を再生できます。
Taskerならスマホ本体だけで動くので、余計なアプリをそろえる必要がありません。歩数が目標に達したことをトリガーとして、即座にサウンドを鳴らせるから、「あと100歩!」とハラハラしながら歩くモチベーションもグッと上がります。
さらに、音声ファイルはローカル保存しておけばオフラインでも使えるので、散歩やランニング中に通信状況を気にせずに拍手が鳴り響きます。設定を少し工夫すれば、今日の歩数ランキングを一緒に読み上げたり、複数のゴールごとに違うファンファーレを仕込むこともできますよ。
Taskerで新しいプロファイルを作る
ホーム画面からTaskerをタップして開いたあと、画面上部の「プロファイル」タブを選びます。
画面下部の「+」アイコンをタップして新しいプロファイルを作成します。
好きな名前を入力して、画面をタップし「状態」「時間」「アプリ起動」などの条件を選んで指定します。
Android13以降ではTaskerに通知アクセスや位置情報の権限を手動で有効にしてください。
HealthConnectEventプラグインで歩数が目標に届いたときを選ぶ
モジュールのbuild.gradleにHealthConnectEventの依存を追加して組み込みます。
implementation "androidx.health.connect:health-connect-event:1.0.0-beta07"
まず目標歩数を変数に保存し、Builderでデータタイプと閾値を指定します。
val goalSteps = 10000
val eventRequest = HealthConnectEvent.Builder(context)
.setDataType(HealthDataTypes.STEP_COUNT)
.setThreshold(goalSteps.toFloat())
.setTriggerOnConditionMet(true)
.build()
これをHealthConnectClientに登録しておくと、歩数がgoalStepsに到達した瞬間に通知が届きます。
アクションでサウンド再生を指定して拍手を選ぶ
MacroDroidのアクション追加画面でサウンド再生をタップします。
システムサウンド一覧から「拍手」を探して選択してください。
再生ボリュームは好みに合わせて微調整すると、歩数がカウントされるたびに元気な拍手が鳴ります。
よくある質問

- ヘルスコネクトに歩数が反映されない時はどうしたらいいですか?
アプリの権限を見直すと改善することが多いです。設定→アプリ→ヘルスコネクト→権限→「身体データ」の許可をオンにしてください。これで歩数センサーからの情報を受け取れるようになります。
- 他のアプリと歩数データを共有するにはどうすればいいですか?
連携したいアプリの設定画面から「ヘルスコネクト連携」を選んでください。連携先を選んで許可を与えるだけでデータのやりとりが始まります。初めての場合はアプリ起動後に案内が出ることもありますよ。
- バッテリーの消費を抑えながら歩数記録するコツはありますか?
バックグラウンド同期の頻度を調整すると良いです。デフォルトは頻繁ですが、1時間ごとなどにするとバッテリー負荷が減ります。加えて省電力モードで「歩数のみ」を許可すると、位置情報取得をオフにして電池が長持ちします。
歩数がカウントされないときは?
歩数がカウントされないときは、焦らずにいくつかのポイントを順番にチェックしてみましょう。実際にいくつも確認して解決した経験があるので、スマホの設定やアプリ周りをひとつずつ見ていくと安心です。
- Health Connectの権限を開いて「歩数データへのアクセス」が許可されているか確認する。
- 電池最適化やバッテリーセーバーが有効だとセンサーが止まることがあるので、対象アプリを最適化除外に設定する。
- スマホ本体のセンサー設定(動きセンサーや歩数計)がオフになっていないかシステム設定からチェックする。
- もしスマートウォッチや別のフィットネスアプリと連携しているなら、同期状況をアプリ側で再確認してみる。
- OSやアプリを最新バージョンにアップデートして、再起動してから再度歩いてみる。
バッテリーをあまり減らさずに使える?
Health ConnectはAndroidのハードウェア歩数センサーをそのまま利用するため、余計な通信や頻繁なセンサーポーリングが不要です。端末に組み込まれた低消費電力モードのうえでデータをまとめて取得するので、バッテリーの減りを気にせずに歩数を記録できます。
さらにAndroid 13以降ではセンサーバッチング機能が強化され、歩数データをまとめて渡すタイミングをOS側で調整してくれます。そのおかげでアプリがバックグラウンドでこまめに動く必要がなく、バッテリーへの負担をグッと抑えられます。
データは外に漏れたりしない?
Health Connectは端末内にデータを安全にため込む仕組みなので、外部に勝手に流れたりしません。
ユーザーがアプリごとに「読み取り」「書き込み」の権限をポップアップで承認しないとデータに触れられないので、どのアプリにどのデータを渡すかはしっかりコントロールできます。
さらにAndroid 14以降ではHealth Connectのデータベースが暗号化されていて、ContentProviderはandroid:exported="false"
にしておけば他アプリから見えない状態になります。
他社アプリとも同時に使える?
Health Connectは歩数データを一括で管理する箱みたいな存在です。対応アプリに許可を出しておけば、あなたが使っているウォーキングアプリやフィットネスアプリ、それから睡眠トラッカーまでまとめてデータをやり取りできます。
他社アプリも同時に使いたいときは、Health Connectアプリを開いて「接続済みアプリ」から必要な権限をオンにするだけで準備完了です。それぞれのアプリが書き込む/読み取る設定を切り替えられるので、自分に合ったデータ共有の組み合わせを気軽に試せます。
複数のアプリから同じ歩数データを書き込むと二重カウントになることがあるので、権限設定を見直して必要最低限のアプリに絞ると安心です。
まとめ

この記事を参考にすると、健康アプリや自作アプリからヘルスコネクトに歩数をサクッと送る仕組みが作れます。面倒な同期処理も自動化できるので、カウント生活がずっと楽しくなるはずです。
- Health Connectの準備:最新版をインストールして、初期設定画面で歩数データを許可できるようにする。
- アクセス権を承認:アプリ側でHealth Connect APIの読み書き権限をリクエストしてもらう。
- サンプルコードを組み込む:記事内のコードをコピーしてプロジェクトにペーストし、必要な依存関係をGradleに追加する。
- 定期更新の仕組みを整える:WorkManagerを使って決まったタイミングで歩数をヘルスコネクトに自動送信する。
この流れで設定すれば、毎日の歩数を自動でヘルスコネクトにまとめられます。ぜひ次は自分の歩数データを見ながら、もっと楽しい使い方に挑戦してみてください。