新しいAndroidを手にしたものの着信音が変えられず、味気ない音が鳴るたびに少し気持ちが沈んでしまうことはありませんか?
ここでは操作画面の名称を細かく追いながら、保存先フォルダの作成から連絡先ごとの鳴り分けまで、やさしい手順で案内します。さらに、アプリを使わずに好みの曲を短く編集する小技や、曜日によって自動で切り替える設定まで扱うため、初めてでも迷わずオリジナルの通知環境が整います。
まずはスマホを手に取り、最初のステップを一緒にたどってみましょう。ほんのわずかな操作で着信時の印象が大きく変わり、毎日の受電が少し楽しくなるはずです。
Android着信音を好きな曲に変える手順

Androidの設定やファイル操作で、お気に入りの曲を着信音にする方法はいくつかあります。自分の使い方や好みに合わせて選べるように、ここでは代表的な方法をまとめてみました。
- 標準機能で指定:設定アプリの「サウンドと振動」→「着信音」からプリインストール曲や追加した曲を選べます。
- ファイル管理で直接配置:PCやスマホのファイルアプリでMP3などを「Ringtones」フォルダに入れるだけで候補に表示されます。
- 音楽アプリで切り出し:好きな曲の一部分をアプリ内の編集機能でトリミングして、そのまま着信音に設定できます。
- サードパーティアプリ利用:豊富な音源管理やサウンドエフェクト機能を備えたアプリを使うと、曲の変換から設定までスムーズに行えます。
設定アプリから標準の着信音を選ぶ

設定アプリを開いて「サウンドとバイブレーション」→「着信音」をタップすると、あらかじめ用意された着信音が一覧で表示されます。各項目をタップすれば即座に試聴できるので、直感的にお気に入りを見つけられます。特別なファイル準備がいらず、すぐに変更できるのが標準の着信音を選ぶ魅力です。
①ホーム画面で設定を開く
ホーム画面の下部にあるドック(アイコンが並ぶエリア)を見て歯車アイコンをタップします。
もし歯車アイコンが見つからないときは、画面を下から上にスワイプしてアプリ一覧を表示し、一覧の中から設定を選んでください。
②サウンドとバイブレーションをタップする
設定アプリの一覧から歯車アイコンの「サウンドとバイブレーション」を見つけてタップしてください。リストが長い場合は画面上部の検索アイコンを使い「サウンド」と入力するとすぐに表示されます。
③着信音を選ぶをタップする
「着信音を選ぶ」をタップすると、端末に登録しているサウンド一覧が表示されます。好みの曲が見当たらない場合は、あらかじめ音楽ファイルをMusicまたはRingtonesフォルダに保存しておくとスムーズに選択できます。
④一覧から好みの音を選んで保存を押す
一覧画面には端末に保存された着信音がずらりと並んでいます。指で上下にスワイプして好みの曲を探し、再生アイコンをタップするとプレビュー再生ができます。気に入ったら曲名がハイライトされた状態で画面下の保存を押しましょう。
ファイルアプリで音楽ファイルを着信音に登録

スマホに保存したMP3やWAVをそのまま着信音にしたいときは、ファイルアプリを使うのがいちばん気軽です。特別なアプリを追加せず、ダウンロードフォルダや音楽フォルダからサクッと音楽ファイルを選べるので、「あの曲をすぐ呼び出し音にしたい!」というときにぴったりです。ファイルアプリなら手順もシンプルで、普段から使い慣れた操作感で迷わず設定できます。
①音楽ファイルをRingtonesフォルダにコピーする
ホーム画面からファイルマネージャーを開き、内部共有ストレージをタップします。
曲が保存されているフォルダまで進んだら、呼び出し音にしたい音楽ファイルを長押しします。
表示されたメニューでコピーを選び、上の階層に戻ってRingtonesフォルダを探します。存在しない場合は新規フォルダ作成アイコンから「Ringtones」と入力してください。
Ringtonesフォルダを開いたら貼り付けをタップします。これでAndroidが呼び出し音として認識できる状態になります。
②設定アプリの着信音一覧を開く
ホーム画面から設定アプリを開いてください。
上部の検索バーに「サウンドと振動」と入力して出てきた項目をタップします。
次に「着信音」を選ぶと、スマホに保存された音源やデフォルトのメロディが一覧表示されます。
③自分で追加した曲を選んで保存を押す
音楽一覧に戻ると、先ほど転送した曲が並んでいます。タイトル部分をゆっくり探してタップすると選択状態になり、曲名の横にチェックマークが表示されます。
選択が終わったら、画面右上の保存ボタンを押しましょう。これで好きな曲が着信音として登録されます。
PC経由でMP3を転送して設定

PC経由でMP3を転送して着信音にする方法は、手元の曲をまるごとまとめて管理したいときにおすすめです。画面サイズにとらわれずフォルダ単位で整理できるので、うっかりファイルを逃す心配がありません。
USBケーブルでスマホをPCに接続し、MTP(メディア転送プロトコル)モードを選ぶだけで準備完了。エクスプローラー(Windows)やFinder(Mac)から「Ringtones」フォルダにMP3をドラッグ&ドロップすれば、端末の着信音一覧に即反映します。
①USBでスマホとPCをつなぎファイル転送を選ぶ
スマホとPCをUSBケーブルでつなぎます。
スマホの画面上部から通知パネルを下にスワイプし、「USBを充電中」と表示された通知をタップしてください。
開いたメニューからファイル転送(MTP)を選ぶと、PC側でスマホの内部ストレージが見えるようになります。
②PCからMP3をRingtonesフォルダへドラッグする
USBケーブルでAndroidをPCにつなぎ、「ファイル転送」モードを選びます。
エクスプローラー(Windows)またはFinder(Mac)で端末内の「Ringtones」フォルダを開きます。
用意したMP3ファイルをフォルダ画面にドラッグ&ドロップしてください。
転送が終わったらケーブルを外して、設定画面のサウンドから新しい着信音が追加されているか確かめましょう。
もし「Ringtones」フォルダが見つからなければ、フォルダを作成してからファイルを入れてください。
③USBを外して設定アプリで曲を選ぶ
USBケーブルを抜いたあと、スマホが外部ストレージの変化を認識するまで少し待ちましょう。
ホーム画面から設定アプリをタップして開きます。
設定の一覧からサウンドとバイブレーションをタップします。
「着信音」を押すとリストが開くので、いま転送した曲を探します。
リストの中から曲名をタップしてチェックマークがつけば設定完了です。
ストレージの読み込みが長引くことがあるので、選択前に少しだけ待つと曲が表示されやすいです。
着信音設定をもっと楽しむ応用アイデア

着信音の基本カスタマイズに慣れたら、ちょっとひと工夫して毎日の使い心地をアップしてみましょう。プログラマー視点で発見した、役立つ応用アイデアをまとめました。
応用アイデア | どんな場面で役立つか |
---|---|
時間帯で自動切り替え | 朝は元気なポップ、夜は静かなピアノにして生活リズムに合わせると気分が整いやすい |
連絡先グループ別の着信音 | 家族や同僚、趣味のメンバーごとに曲を分けると誰からかすぐ分かり、大切な連絡を逃しにくくなる |
位置情報連動で着信音変更 | 職場や自宅に近づくと着信音をオフにしたり、図書館では静かな曲に切り替えたりして場面にぴったり合う |
録音メッセージを着信音に設定 | 家族の声やペットの鳴き声を登録すれば、着信が来るたびにほっこりした気分になれる |
どのアイデアもOS標準の機能とちょっとした自動化を組み合わせるだけで実現できます。気軽に試して、自分だけの着信体験を楽しんでみてください。
連絡先ごとに着信音を変える

連絡先ごとに着信音を変えると、電話が鳴った瞬間に相手がひと目で分かるようになります。たとえば家族には優しいメロディ、大事な友達にはテンポのいいお気に入りの曲を割り当てると、呼び出し音だけでワクワク感がアップします。
最新のAndroid 13以降では、連絡先アプリから直接着信音を設定できる機能が用意されています。個別設定だからこそ、仕事用・プライベート用などシーンに合わせて曲を振り分けられるのが大きな魅力です。
- 電話を受ける前に相手が分かって安心できる
- お気に入りの曲で気分を盛り上げられる
- 家族・友達・仕事などジャンルごとに整理しやすい
連絡帳で相手を開いて着信音を変更するをタップ
まずホーム画面から連絡帳アプリを開き、着信音を変えたい相手を見つけて名前をタップします。
相手の詳細画面が表示されたら、下にスクロールして〈着信音を変更〉の項目を探してください。見つかったらタップしましょう。
一覧から専用の曲を選んで保存する
設定アプリの「サウンドとバイブレーション」から「着信音を選択」をタップすると、端末に登録された曲一覧が表示されます。
取り込んだ曲は「ユーザーの音源」や「マイファイル」などのセクションに並んでいるので、上下にスワイプして目的の曲を探しましょう。
気になる曲名をタップするとすぐに再生されるので、聞き比べながらベストなものを決められます。
もしリストが多くて探しにくいときは、右上の検索アイコンをタップして曲名を入力すると狙った曲をすばやく見つけられます。
選びたい曲の横に表示されるチェックマークをタップして選択完了。そのあとは画面下部の「保存」を押せば、専用着信音として登録されます。
曲一覧に表示されないときは、ファイルが「Ringtones」フォルダに正しくコピーされているか確認しましょう。
自分だけの着信音を録音して使う

自分で好きな音を録音して着信音にすると、世界にひとつだけのオリジナルサウンドが毎回の着信で楽しめます。スマホに標準搭載のボイスレコーダーアプリや手軽なサードパーティアプリでペットの鳴き声やお気に入りのメッセージなど好きな音をキャプチャすると、とっておきの着信音が手に入ります。
とくにプログラマーなら、録音後に無音部分をカットしたりサンプルレートを統一したりすることで端末への取り込みがスムーズになります。ほんの少しの編集を加えるだけで、周りと差がつくカスタム着信音に仕上がります。
ボイスレコーダーで音を録音し保存する
ホーム画面またはアプリ一覧から「ボイスレコーダー」アプリをタップして開きます。
画面下の丸い赤いボタンをぽちっとタップすると録音が始まります。スマホのマイクを遮らないように注意しましょう。
録音が終わったら同じ場所にある停止ボタンをタップします。画面の指示に従い、自動で保存されるのを待ちます。
一覧に戻り、録音ファイルをタップしてメニューから「名前を変更」を選びます。着信音用に適切な名前を付けましょう。
録音環境はできるだけ静かな場所を選ぶと雑音が入りにくくクリアな音になります。
録音ファイルをRingtonesフォルダに移す
ホーム画面から「ファイル」や「マイファイル」をタップし、「内部ストレージ」を選んだあと「Recorder」や「Voice」などの録音フォルダを探してください。
該当ファイルを長押ししてメニューを開き、「移動」または「切り取り」をタップします。
「内部ストレージ」→「Ringtones」を開いて「ここに貼り付け」をタップするとファイルが移動します。
Ringtonesフォルダが見当たらないときは自分でフォルダを作成してください。
設定アプリで録音した音を選ぶ
ホーム画面から設定アプリを開いてください。
「サウンドとバイブレーション」をタップします。
「着信音」を選択し、項目の中にあるマイサウンドを見つけてください。
録音したファイル名がリストに並んでいるので、設定したい音源をタップして再生し、問題なければ右上の「保存」を押して完了です。
曜日や時間で自動切り替えする

曜日や時間で着信音を自動で切り替えれば、平日はビジネス向け、週末はお気に入りのノリノリ曲にサッと変えて気分をコントロールできます。
標準機能だけだと手動変更が面倒ですが、MacroDroidやTaskerのような自動化アプリを使うと「平日朝はシンプルな音」「夜22時以降はサイレント着信」といったルールを設定できます。
この方法のいいところは、スマホの設定画面をいちいち開かずに済み、うっかり大切な着信を逃したり、逆に夜中に鳴り響いて焦ったりする心配がなくなる点です。
プログラマーらしい豆知識として、Android13以降では自動化アプリをバッテリー最適化の例外に登録しておくと、時間切り替えのトリガーが安定して動くのでオススメです。
自動化アプリで条件を設定して着信音を登録
自動化アプリを使うと、通話の相手や時間帯など好きな条件で着信音を切り替えられます。ここではMacroDroidを例に、条件指定から曲ファイルの登録までをていねいにご説明します。
Google PlayからMacroDroidを入手し、通話やストレージのアクセスを許可してください。これで通話トリガーと曲ファイルの読み込みが可能になります。
プロファイル作成画面で「イベント」→「通話/着信」→「着信発生」をタップして、着信動作をトリガーにします。
「制約」から連絡先や時間帯など好きな条件を指定します。特定の相手だけに別の曲を鳴らせるので気分に合わせて分けられます。
「アクション」→「メディア」→「サウンド再生」を選び、端末内に保存した好きな曲ファイルを指定します。音量もこの画面で調整できます。
わかりやすい名前を付けてプロファイルを保存し、テスト着信で登録した曲が鳴るか確認しましょう。
MacroDroidはバッテリー最適化に巻き込まれやすいので、アプリの常駐許可や省電力の例外設定を忘れずに行いましょう。
夜間のみ静かな音に変えるルールを作る
夜間の時間帯だけ着信音を静かにして、朝までしっかり休みましょう。Googleアシスタントのルーティンを使うと、自動で音量を下げられて便利です。
ホームボタン長押しまたは「OK Google」でアシスタントを起動し、画面右上のメニューから「ルーティン」を選びます。
画面下の+アイコンをタップし、ルーティン名に「夜間静音」と入力します。
「ルーチンの開始条件を追加」→「時間」を選んで22:00から翌朝7:00までを設定します。
「ルーチンの動作を追加」→「デバイスの音量を調整」を選び、着信音の音量を最小に設定します。
右上の「保存」をタップすれば設定完了です。設定時間になると自動で音量が下がります。
ルーティン実行中は他の音量設定が優先されることがあります。うまく動かないときは「設定」→「アプリと通知」→「アシスタント」→「権限」でマイクと音量制御が許可されているか確認してください。
よくある質問

- 着信音に使える音楽ファイルの形式は?
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MP3やWAV、OGGなど主要な形式は使えます。プログラマー視点でおすすめなのは、互換性が高いMP3です。AndroidのバージョンによってはFLACもOKですが、念のためMP3に変換しておくと安心ですよ。
- 曲が設定画面に表示されないときは?
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曲を内部ストレージの「Ringtones」フォルダに保存してみてください。それでも出てこない場合は、ファイル名に日本語や特殊文字が入っていることがあります。英数字だけの名前に変えるとすぐに反映することが多いです。
- 着信音の音量を個別に調整できますか?
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標準の音設定では通知や音楽とまとめて調整されますが、アプリを使うと着信音だけ音量を変更できます。プログラマー仲間に人気なのは「Volume Butler」という無料アプリです。ウィジェットからワンタップで切り替えられて便利ですよ。
ダウンロードした曲が一覧に表示されないのはなぜ?
- ダウンロードした曲が一覧に表示されないのはなぜ?
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音楽アプリは端末内の特定フォルダを監視して一覧を作成しています。そのため、以下のようなケースで表示されないことがあります。
- 曲ファイルをMusicフォルダ以外に保存した
- ファイル名に日本語や特殊文字を使っている
- MP3やAAC以外の非対応コーデック
- メディアスキャンがまだ実行されていない
対策としては、まずファイルをInternal Storage/Musicフォルダに移動してみてください。その後、端末を再起動するか、設定→アプリ→メディアストレージ→ストレージ消去でメディアスキャンを促すとアプリに反映されやすくなります。プログラマー視点の裏技として、PCで接続した状態で
adb shell cmd media scan
を実行すると即座にライブラリが更新されます。
着信音が途中で途切れる場合は?
着信音が途中で切れてしまうとドキドキ感が中断されてがっかりしますよね。Androidでは長い音源をそのまま設定すると初めの数十秒だけ流れることがあります。
スマホやPCで曲を再生し、最初の30秒程度で聴きたい部分を決めます。無料の音声編集アプリ「Ringdroid」などを使うと簡単に切り出せます。
編集後はMP3かOGG形式で保存してください。Androidの着信音はこの形式が安定して再生されやすいです。
ファイルマネージャーで内部ストレージのRingtonesフォルダに移動し、古い着信音を上書きします。その後サウンド設定で曲を再選択してください。
機種によっては40秒以上で再生が止まる場合もあるので、30秒以内にまとめると確実です。
無音にしたいときの簡単な方法は?
急に着信音を無音にしたいときは、端末の音設定から「着信音なし」に切り替えるのが手軽です。余計なアプリを入れる必要もなく、一瞬で無音にできるから、会議中や図書館でのマナー違反を気にせずに安心できます。
設定後に音が鳴らないときはどうする?
着信音を設定したのに鳴らないと焦るかもしれませんが、大丈夫です。それぞれチェックポイントを確認すれば、ほとんどの場合はすぐに鳴るようになります。
- 音量ボタンで着信音の音量がゼロになっていないか
- 「サウンドと振動」の着信音に設定した曲が選ばれているか
- MP3など対応フォーマットのファイルを
Ringtones
フォルダに置いているか - マナーモードやおやすみモードがオンになっていないか
注意点:端末再起動後に新しい着信音が反映される場合があります。設定後は一度再起動してみましょう。
まとめ

今回のおさらいです。好きな曲のファイルをスマホに用意してRingtonesフォルダにコピーし、設定画面からその曲を選ぶだけで着信音をカスタマイズできました。
この方法なら季節や気分に合わせて気軽に着信音を変えられます。お気に入りのメロディーで毎日の着信をもっと楽しくしてみてください。