Androidでchromeを使っていると、スクロールのたびにアドレスバーが消え、常に表示しておきたいのに目線がうろうろしてしまうことはありませんか?
このページでは、実際に何度も設定を試しながら得た手順を、図と工程でやさしくまとめました。余計なアプリは入れずに、標準機能と隠し設定を組み合わせて数分でアドレスバーを固定できるため、ページの安全性確認やタブ切り替えがぐっと楽になります。
今すぐスマホを手に取り、手順のとおりに設定を進めてみてください。バーが消えない安心感を体で覚えたら、毎日のネット巡回が一段と快適になります。
Chromeでアドレスバーを常に表示する準備をしよう

Chromeでアドレスバーを毎回表示させるには、まず環境を整えることが大事です。AndroidとChromeのバージョンを最新にしておくことで、新しい設定オプションや動作の安定性が手に入ります。
- 最新のChromeに更新:Google Playストアからアップデートを適用
- Android OSもアップデート:設定アプリの「システムアップデート」で確認
- フラグページを開く:Chromeのアドレスバーに
chrome://flags
を入力 - フラグ検索でオプション探し:アドレスバー表示に関わるフラグを見つける
- Chromeを再起動:変更を反映させるために必ずアプリを再起動
この準備が整えば、次は実際にアドレスバーを固定表示させる手順に進めます。安心して進めていきましょう。
Chromeの実験機能でアドレスバーを下側に固定

画面上部のアドレスバーをいちいち探す手間を省きたいなら、Chromeの実験機能で下側に表示位置を移動すると便利です。タブ切り替えやアドレス入力が親指の届く範囲で完結するので、大画面スマホでも片手操作がラクになります。試験運用中の機能なので予告なく変更される可能性はありますが、新機能をいち早く体験しつつ、常にアドレスバーを見失わずに済む安心感が得られます。
①Chromeを開いてアドレスバーにchrome://flagsを入力
ホーム画面やアプリ一覧からChromeアイコンをタップしましょう。起動したら画面上部のアドレスバーを押して入力モードにします。
キーボードが表示されたら「chrome://flags」と正確に入力してください。入力後はキーボード右下の「移動」または「Enter」をタップしてアクセスします。
フラグ画面は実験中の機能が並んでいます。設定を変えるとChromeが不安定になることがあるため、必要な設定だけにとどめてください。
②検索欄にomniboxと入力し関連項目をEnabledに切り替える
先ほど開いた内部設定画面の検索欄にomniboxと入力すると、該当するフラグが絞り込まれます。各項目の右端にあるドロップダウンをタップしてEnabledを選択してください。
③画面右下のRelaunchボタンをタップして再起動する
画面右下にあるRelaunchボタンをタップするとChromeが自動で再起動します。開いていたタブや履歴はそのまま残るので、安心して設定を反映させましょう。
④設定メニューでアドレスバーを下に置くスイッチをオンにする
Chromeを開き画面右上の︙(メニューアイコン)をタップします。
続いて設定をタップし、表示されたリストの中からデザインを選びます。
デザイン画面でアドレスバーの場所という項目を見つけ、その下にあるスイッチをオンに切り替えます。
分割画面モードでページスクロールを抑えてアドレスバーを守る

分割画面モードを使うと、画面が上下または左右に分かれ、Chromeが片方に固定されます。この状態なら、ページ全体をスクロールしてもアドレスバーは動かず、常に表示され続けます。
長いWeb記事やドキュメントを読むときに助かる方法で、開発現場でのリファレンス確認にもピッタリです。プログラマー視点では、Chromeでのコードブラウズ中にAPIドキュメントをもう片方で開いておけば、アドレスバーやタブ切り替えの手間を減らせます。
①最近使用したアプリ画面を開きChromeのアイコンを長押し
ナビゲーションバーの「■」ボタンをタップするか画面下端から上にスワイプして最近使用したアプリ画面を開いてください。表示された一覧からChromeのウィンドウを見つけ、アイコン部分を長押しします。
②分割画面を選んでChromeを上側に配置
画面下部からゆっくりスワイプして最近使ったアプリ一覧を表示します。
Chromeのプレビューを見つけたらアイコンを長押しして「分割画面表示」をタップします。
画面上側に配置されたChromeを軽くタップし、下側に表示したいアプリを選べば完了です。
③下側に別アプリを置きスクロール量を減らしてバーを見やすくする
画面下部を上にスワイプし、開いているアプリ一覧からChromeを長押しして分割画面モードを選択します。
分割画面の下に表示したいアプリ(たとえばメモ)をタップして配置します。下側の領域をやや広めにすると、Chromeのスクロール量が減ってアドレスバーが隠れにくくなります。
アドレスバー固定対応の別ブラウザを使う方法もある

もしChromeでアドレスバーを固定できないときは、最初から固定表示に対応した別ブラウザを使うのもおすすめです。たとえば、Chrome拡張に対応するKiwi Browserなら「常に表示」系の拡張を導入できるので、スワイプで消えないアドレスバーを実現できます。あるいは、Firefoxモバイル版ではツールバー周りのカスタマイズが豊富なので、アドレスバーを手軽に固定できる設定が用意されています。
①PlayストアでKiwiBrowserを検索しインストール
端末でGooglePlayストアをタップして開きます。画面上部の検索バーを選んで「KiwiBrowser」と入力します。開発元が「KiwiBrowserTeam」になっていることを確かめてからインストールをタップしましょう。ダウンロードとインストールが完了するまで待機してください。
AndroidOSのバージョンが古いと対応しない場合があります。Android8.0以降でお試しください。
②設定からBottomAddressBarをオンにする
Chromeを開き、上部のアドレス欄をタップします。
chrome://flags
と入力して実験的機能の設定画面に移動します。
検索欄にBottomAddressBarと入力すると目的の項目が表示されます。
プルダウンをEnabledに変更します。
表示されるRELAUNCHをタップしてChromeを再起動し反映させます。
③ブックマークや同期設定を引き継いで使い始める
ホーム画面やアプリ一覧からChromeを開いてください。画面右上にある丸いアイコンを見つけたらタップします。
表示されたメニューからGoogleアカウントを選んでサインインを実行します。既にアカウントがあればリストから選ぶだけでOKです。
サインイン後に出る同期の確認画面で「同期をオンにする」をタップします。これでブックマークやパスワードが自動で端末に引き継がれます。
アドレスバーがずっと見えるとこんなに便利!応用アイデア集

アドレスバーがずっと見えると、ちょっとした操作もサクサク進みます。普段のネットサーフィンはもちろん、仕事や趣味でページを切り替えるときにも役立つ、実体験から生まれた応用アイデアを紹介します。
応用アイデア | 役立ちポイント |
---|---|
1.ページ内検索へダイレクト移動 | アドレスバーの右端をタップするとすぐ検索入力画面に。長いページからキーワード探しがスムーズです。 |
2.ワンクリックで戻る/進む | アドレスバー左右の戻る・進むアイコンが常時表示。画面を上下スクロールしてボタンを探す手間が減ります。 |
3.URLコピー&共有の効率化 | 共有ボタンをワンタップで呼び出せるから、チャットやSNSへのリンク送付がストレスフリーです。 |
4.ブックマーク整理の手間削減 | お気に入り登録アイコンも常に見えるので、フォルダ分けや編集がパッとできてサイト管理がラクになります。 |
5.セキュリティチェックの習慣化 | 鍵マークやURLのhttpsを常に確認しやすく、安全性を意識しながら安心してブラウジングできます。 |
URLをサッと確認して危険サイトを避ける

アドレスバーを隠したままページをスクロールすると「このサイト、本当に安全かな?」と不安になりますよね。URLを常に表示するとドメインや鍵マークが一目でわかるので、知らないサイトに誤って個人情報を入力するリスクを減らせます。オンラインバンキングやショッピング時など、特に重要な場面でサッとURLを確認できるのは心強いポイントです。
アドレスバーに表示されたドメインを指差し確認するだけでフィッシング対策
画面上部のアドレスバーを人差し指でやさしくタップして、隠れているドメイン全体を表示しましょう。
表示されたドメインを人差し指で指しながら、公式サイトのドメインと照らし合わせて、不審な文字列や余分なサブドメインがないか丁寧にチェックします。
公式サイトのドメインを日頃から頭に入れておくと、ほんの少しの違いにもすぐ気づけるようになります。
片手操作でタブを素早く切り替える

片手でも軽く画面下部をなぞるだけでタブがスイスイ切り替わります。画面上端まで指を伸ばさずに済むので、スマホを手のひらに収めたまま快適に操作できます。
- 下部のアドレスバーを左右にスワイプ:隣のタブへ素早く移動できます。
- ツールバーのアイコンを長押し:一覧表示から目的のタブを一発で呼び出せます。
- 指を離すタイミングで確定:動きに合わせて快適に切り替えが完了します。
バー横のタブ数アイコンをタップして左右フリックで瞬時に移動
アドレスバーの右にある四角い数字アイコンを軽くタップしてください。
アイコンを開いた状態で画面を左右にスワイプすると、タブをパッと移動できます。
フリックは優しい力加減でスムーズに動かすと誤動作しにくいです。
Webページを横断的に検索するスピードアップ

アドレスバーが常に表示されていると、いつでもタブ検索アイコンにアクセスできます。ページ数が増えてもタイトルやURLをキーワード検索して、目的のタブをすばやく見つけられます。
さらに、よく使うサイト内検索はカスタム検索エンジンとして登録しておくと便利です。キーワードを設定すれば「s Git」などの短いコマンドだけで特定ドメインを横断検索して結果を得られます。
バーを長押ししてコピーしそのままGoogleレンズ検索に渡す
Chromeの画面上部にあるアドレスバーをそっと長押しすると、文字が反転して選択できる状態になります。
選択メニューにあるコピーアイコンをタップすると、URLがクリップボードに保存されます。
Googleレンズアプリを開き、検索バーを長押しして「貼り付け」を選ぶとURLが読み込まれ、そのまま解析が始まります。
よくある質問

- Chromeのアドレスバーを常に表示させる機能はありますか?
-
公式にはスクロールで隠れる仕様なのでオンオフ切り替えのスイッチはありません。ただ、プログラマー視点で試したところ「chrome://flags/#top-chrome-touch-ui」を有効にすると隠れ動作をゆるやかにできます。Android13の最新版で確認できましたが、安定性に影響が出る場合もあるので慎重に使ってください。
- chrome://flagsで設定が見つかりません。どうすればいいですか?
-
フラグは開発者向けなのでバージョンアップで項目が増減します。もし表示されなければ、最新版のChromeにアップデートして再起動し、それでも出ないときは項目が廃止された可能性があります。その場合は隠れにくい別のフラグを探すか、サードパーティ製ブラウザで対応する方法を検討してください。
- ほかのChromium系ブラウザでも同じようにできますか?
-
BraveやEdgeなどもChromiumベースなので、同様のフラグ設定がある場合があります。実際に試してみると、ブラウザごとにフラグの名称や動作が微妙に違うので自分の端末で検証しながら設定を探すといいですよ。
実験機能をオンにしたら動作が不安定になったら?
実験機能をオンにしてからページの動作がカクついたり、タップが反応しづらくなったりしたときは、まずオンにしたフラグをリセットしてみましょう。これだけで安定したブラウジングに戻せます。
- 全リセット:chrome://flagsで「Reset all to default」をタップして全ての実験機能をデフォルトに戻す
- 個別リセット:気になる機能だけ選んで「Disabled」に切り替える
- 再起動:設定変更後にChromeを再起動して動作をチェック
フラグを頻繁に切り替えると設定が追いきれなくなるので、動作確認は1つずつ行うと失敗が減ります。
Relaunch後に設定項目が見つからないのはなぜ?
Relaunchを押すとChromeは再起動して通常画面に戻るため、chrome://flagsのリストは自動で再表示されません。そのため設定項目を探しても見つからなくなります。再度アドレスバーから「chrome://flags」と入力して実験機能の一覧を開くと、先ほど変更した項目が残っているのでそこから確認できます。
分割画面がうまく起動しないときは?
いざ分割画面を起動しようとしてもChromeが反応しないことがありますね。そんなときはまず、最近のアプリ一覧からChromeのアイコンを長押しして「分割画面」を選ぶ方法を試してみてください。タスクボタン経由よりスムーズに呼び出せます。
それでもうまく起動しない場合は、ChromeやAndroidが最新バージョンであるか確認しましょう。特にAndroid12以降では分割画面の挙動が改善されているので、アップデート後に安定することが多いです。あわせて再起動すると、システムのもたつきが解消されやすくなります。
それでも動かないときは、閲覧中のサイト側でマルチウィンドウを制限している場合があります。その場合は別タブや別ブラウザで試すと起動するケースがあるので、いくつか組み合わせて操作すると解決しやすいですよ。
別ブラウザにするとブックマークはどう引き継ぐの?
Chromium系ブラウザなら、Chromeと同じGoogleアカウントでログインするだけでクラウド上のブックマークがそのまま表示されます。
Google同期対応のブラウザなら手間いらずで引き継げる
一方でFirefoxやOperaなど独自の同期システムを持つブラウザでは、PC版ChromeでブックマークをHTML形式にエクスポートし、対象ブラウザのインポート機能で読み込む必要があります。
まとめ

まずはAndroid OSとChromeを最新バージョンへ更新しました。
つぎにchrome://flagsから実験機能を開き、アドレスバーを常に表示に設定して再起動しました。
さらにChrome設定のデザインオプションで常時表示を選ぶだけで準備完了です。
これでスクロールしてもアドレスバーが隠れず、URL確認もかんたんなので安心してブラウジングできます。
ぜひ試して、快適で安全なネット閲覧を楽しんでください。