Android端末を友人に譲る直前、初期化できたか確認できず手が止まってしまう経験はありませんか。
ここでは設定画面の隠れた確認ポイントから、リカバリーモードを利用した徹底チェックまで、初心者でも迷わない具体的手順を順番に案内します。データ残りの不安を一掃し、安心して次の持ち主に渡せます。
手順どおりに数分進めるだけで、端末はほぼ新品同様のスタート画面に戻ります。連絡先や写真の取り残しがないかを目で確かめ、バックアップとの照合も済ませれば、後は箱に入れて送り出すだけです。この安心感を手に入れて、次のスマートライフを軽やかに始めましょう。
実体験に基づく具体的な手順でAndroid初期化後の状態をまるごとチェック

Androidを初期化したあと、本当に“まっさら”になったか不安になりますよね。端末を箱に戻す前に、ひとつずつチェックポイントを押さえていきましょう。
- 端末内データの空っぽ確認:連絡先や写真、ダウンロードフォルダを開いて何も残っていないか確かめます。
- 設定が初期状態かチェック:設定→システム→端末情報でAndroidバージョンやビルド番号がメーカー出荷時と一致しているかを見ます。
- Googleアカウントのサインアウト確認:設定→アカウントで以前のアカウントが残っていないかチェックします。もし残っていたら再度初期化が必要かもしれません。
- リカバリーモードでストレージ確認:音量ボタン+電源長押しでリカバリーモードへ入り、“wipe data/factory reset”の状態を再確認します。
- エンジニア流A DBチェック:PC接続して
adb shell
→ls /data
でディレクトリが空かどうか見ると、内部ストレージの残り具合が正確にわかります。
設定アプリから消去状況をたしかめる

設定アプリから消去状況をたしかめる方法は、Androidにプリインストールされている安心感のあるチェック手順です。再起動後に「設定」→「ストレージ」を開くと、写真やアプリなどの保存領域の使用量がひと目でわかります。初期化が正しく行われていれば、端末内のデータ容量が大幅に減っており、画面に残ったアプリやファイルがないことを確認できます。
この方法のメリットはパソコンを使わずに手軽に実行できる点です。タップだけで進められるので、はじめてAndroidを扱う人でも迷いません。ストレージ画面の数値変化を見ながら「消去できているな」と実感できるので、プログラマー目線での細かいファイルチェックは不要に感じるほどシンプルです。
①設定を開いてシステムをタップ

ホーム画面から歯車アイコンの設定アプリを探し、タップして起動してください。
設定画面が開いたら、画面を下にスクロールしシステムという項目を見つけ、タップします。
通知バーの歯車アイコンから直接設定を開くと探しやすくなります。
②リセットオプションで工場出荷状態を確認
ホーム画面かアプリ一覧を開き、右上の虫眼鏡アイコンをタップします。検索欄に「リセットオプション」と入力して、該当項目をすばやく表示しましょう。
表示された「リセットオプション」をタップします。Android14以降では「システム」内の「詳細設定」に収まっている場合があるので、見当たらないときは階層を辿ってみてください。
「すべてのデータを消去(工場出荷状態にリセット)」をタップします。次の画面で消去されるアカウントやアプリの一覧が出るので、本当に初期化したい内容かをしっかり確認しましょう。
消去対象が想定外の場合はキャンセルして、アカウントのバックアップ設定や外部ストレージの保存状況を再チェックしてください。
③ストレージを開いて使用量がゼロかチェック
ホーム画面から設定アプリを開いて、「ストレージ」をタップします。
使用量バーがゼロを示していれば、端末内のデータがきれいに消去されたことを確認できます。
④フォトや連絡先アプリでデータが空か見る
Androidのフォトアプリを開いて、アルバムやライブラリに写真や動画がまったく表示されていないか確かめます。
つづいて連絡先アプリを起動し、名前や電話番号のリストが空になっていることを確認しましょう。
リカバリーモードで工場出荷状態を確認する

電源を切った状態からボリュームアップキーと電源キーを同時に長押しすると、Androidが特別なリカバリーモードで起動します。そこには「wipe data/factory reset」など工場出荷状態に戻すためのメニューが並んでおり、初期化済みなら追加の項目や残データがないことを目で確認できます。設定画面だけでは心配なときや起動しない端末をチェックしたいときに役立つ方法です。
①電源を切って再起動時にキーを同時押し

端末の電源が完全に切れたのを確認したら、電源ボタンと音量アップキーを同時に押し続けてください。
約10秒ほど押し続けるとメーカーのロゴが表示されるので、ロゴが出たらボタンを離します。
機種によっては音量ダウンキーを押す場合があるので、取扱説明書を確認してください。
②リカバリーモードでwipe dataの表示を探す
端末がリカバリーモードになったら、画面に表示されるメニューから「wipe data/factory reset」を探します。音量キーの上下でカーソルを移動させ、選択は電源ボタンを押して行います。
画面上に「Recovery Mode」「Apply update from ADB」などが並ぶ中で、factory resetにあたる「wipe data/factory reset」が見つかるはずです。
端末によって表示名が微妙に違うことがあるので、「wipe data」「factory reset」「data reset」などのキーワードに注目してください。
音量キーを連打すると目的の項目を飛ばす恐れがあるので、ゆっくり操作しましょう。
③エラーメッセージがないか画面を確認
エラーメッセージがないか、画面の上から下までゆっくり眺めてみてください。通知アイコンや赤字の「初期化に失敗しました」といった表示があれば、何かトラブルが起きているサインです。
通知バーに警告マークがあったらタップして、表示されるメッセージをよく確認しましょう。
④再起動して初期セットアップ画面が出るか見る
端末側面または上部の電源ボタンを数秒間しっかり長押しします。
電源メニューが表示されたら「再起動」をタップして処理を進めます。
Androidロゴが現れたら数十秒待ち、言語選択やGoogleアカウント設定の初期セットアップ画面が出れば完了です。
再起動中に画面が真っ暗のまま動かない場合は、バッテリー残量を確認してから再度試してください。
Googleアカウントと同期設定を確認する

初期化直後に試したいのが、設定アプリを開いてアカウントと同期をチェックする方法です。ここに以前使っていたGoogleアドレスが表示されていないか見るだけで、削除漏れがないか一発でわかります。新しい端末を安心して手渡す前に、手軽に確認できるこの方法は、Androidを長く触ってきた先輩としても文句なしにおすすめです。
①設定でアカウントを開く
ホーム画面から設定アプリ(歯車アイコン)をタップして開きます。
一覧を下にスクロールして「アカウントと同期」または「アカウント」を探し、タップします。
②Google欄が空白になっているか見る
ホーム画面から設定アイコンをタップします。
「アカウント」または「アカウントと同期」を見つけてタップします。
一覧にGoogleが表示されていなければ、初期化でアカウント情報がクリアされた証拠です。
③Playストアを開いてサインイン要求を確認
ホーム画面かアプリ一覧からPlayストアをタップして開きます。
ログイン画面が出てくれば端末内のGoogle情報が消えていて、初期化がうまくいったサインになります。
もしも自動で以前のアカウントにサインインされたままだと復元設定が残っているか、初期化手順をもう一度見直す必要があります。
応用編!初期化チェックを活かしてもっと安心設定へ

初期化チェックがすっきり終わったら、そのままスマホをもっと安全に使える応用設定を整えましょう。面倒に思えるかもしれませんが、ひとつずつ進めればあっという間です。
応用設定 | 期待できる安心感 |
---|---|
Googleドライブ自動バックアップ | 万が一のデータ消失にも写真や連絡先が守られる |
端末暗号化 | ロック解除できないと中身が読めない |
生体認証(指紋・顔認証) | パスコードだけよりぐっと侵入を防げる |
リモートロック&消去 | 紛失・盗難時に遠隔操作で安全対策 |
Find My Device有効化 | 位置情報から探してロックやサウンド再生が可能 |
どれも初期化チェックと合わせれば心強い味方になります。気になるものから順番に設定して、もっと安心できるスマホ環境をつくりましょう。
古い端末を譲渡するときに安全を確かめる

大事なデータをしっかり消して安心して渡せるよう、譲渡前に端末の状態をひとつずつ確認しましょう。
- 再起動でロック画面チェック:初期化後に再起動して、古いアカウントやパスワード入力画面が出ないことを確かめる。
- 写真・ファイルの確認:ギャラリーやファイル管理アプリを開き、フォルダが空っぽになっていることを確認する。
- 設定画面でアカウント不在を確認:設定>アカウントに以前のGoogleやSNSアカウントが残っていないかチェックする。
- リカバリーモードで消去状態を見る:電源+音量キーでリカバリーモードに入り、データ消去済みのメッセージを確認する。
- SDカード・SIMの取り外し:物理カード類が残っていないか目視で確認してから譲渡する。
①初期化直後にAndroidデバイスを登録解除
パソコンや別のスマホでブラウザを開き、リセット前に使っていたGoogleアカウントにサインインします。
「セキュリティ」タブをタップし、「デバイスの一覧を管理」を選びます。
リストから今初期化した端末名を見つけて、右端のメニューアイコンを押し「ログアウト」を選びます。
確認メッセージで再度「ログアウト」をタップすると、端末の登録が外れます。
②譲渡前にFRPロックが無効かテスト
設定アプリを開き、Google→セキュリティ→端末を探す(Find My Device)の順に進み、トグルをオフにします。端末紛失時の保護機能が切れるため、リセット後の持ち主変更でログイン画面が出なくなります。
電源ボタン+音量下キー長押しでリカバリーモードへ入り、「データの初期化(工場出荷状態)」を選びます。完了後に起動して、Googleアカウントの入力を求められなければ無効化成功です。
一部の機種では設定→システム→リセットオプション配下に「再起動後にGoogleサインインを要求」のチェックがあることがあります。見落としに注意してください。
③SIMを抜いて通信設定をオフ
付属のSIM取り出しピンを用意して、端末側面のSIMトレイを優しく開けます。
SIMカードをトレイから取り外したら、設定アプリを開いてモバイルデータをオフにします。
最後に機内モードに切り替えて、すべての通信を確実に停止させましょう。
SIMトレイの取り出しは無理に力を入れず、丁寧に扱ってください。
再セットアップ前にバックアップを素早く復元する

初期化前にバックアップデータをすばやく戻したいなら、Google Oneバックアップが頼れる相棒です。端末をリセットする前にWi-Fiにつなげば自動でクラウドから連絡先やアプリ設定、写真など必要なデータをまとめて取り込み。手動でSDカードに保存しておけば、リモート接続が不安定なときにもサクッと復元できるメリットもあります。こうしておくと新しい環境へスムーズに移行でき、使い慣れた状態をすぐに取り戻せます。
①Googleドライブのバックアップを最新状態にする
初期化後に大事な写真や連絡先が復元できるように、まずはGoogleドライブで最新のバックアップを取っておきましょう。慌てずに進めれば大丈夫です。
ホーム画面から「設定」を開いて「Google」をタップします。次に「バックアップ」を選ぶとGoogleドライブのバックアップ画面に移動します。
「今すぐバックアップを作成」をタップして、完了まで待ちます。Wi-Fiにつながっていると高速なので、なるべくWi-Fi環境で実行しましょう。
バックアップ中に画面を閉じると中断されることがあるので、完了するまで操作を控えてください。
②初期化後の初回起動で同じアカウントでログイン
端末を起動すると言語やWi-Fi設定のあとに前回使っていたGoogleアカウントでのサインイン画面が出ます。同じアカウントでログインできれば初期化が正しく終わった合図になります。
前に使っていたGoogleアカウントのメールアドレスとパスワードを正確に入力します。手入力ミス防止にコピー&ペーストかパスワード管理アプリが便利です。
2段階認証を設定している場合はスマホに届いたコードを入力して先へ進みます。届かないときは「再送信」をタップしてください。
同じGoogleアカウントでのログインを怠ると端末が先に進まない仕組みなので、初期化前に使っていたアカウント情報は前もってメモやパスワード管理アプリに登録しておくと安心です。
③自動復元オプションをオンにしてアプリを戻す
ホーム画面から設定アプリを開いて、下のほうにあるGoogleを探します。
「バックアップ」を選んで「アプリのデータを自動復元」のスイッチをオンにします。
設定が終わったら端末を再起動しておくと、電源オン後に自動でアプリの復元がはじまります。
まれにGoogle以外の認証が必要なアプリは復元されないことがあるので、復元リストを確認して足りないアプリは手動でインストールしてください。
よくある質問

- 写真アプリに初期化前の画像が残っているように見えますが問題ありませんか?
ギャラリーに表示されるのはクラウド同期された画像かもしれません。端末本体のストレージをファイルマネージャーで確認すると、実際に消えているか確かめられます。
- リカバリーモードで初期化状態をどうチェックすればいいですか?
電源を切ってから電源+音量アップ(機種により音量ダウン)で起動し、「wipe data/factory reset」の画面が表示されていればデータ消去が完了しています。
- 初期設定で以前使っていたGoogleアカウントの入力画面が表示されないのはなぜですか?
アカウント情報が端末に残っていないときは画面がスキップできる仕様です。戻るか完了まで進め、設定>アカウントで改めて登録すれば大丈夫です。
初期化したのに写真が残っているのはなぜ?
初期化したのに写真が残っていると驚くことがありますね。実はAndroidの初期化は内部ストレージの設定やアプリをリセットするだけなので、SDカードに保存されている写真やマイクロSDを使った外部ストレージのデータは消えません。それからGoogleフォトなどのクラウド同期をオンにしていると、再ログイン後に自動で写真がダウンロードされる性質があります。
それにAndroid12以降ではセキュリティ強化で一部のキャッシュやサムネイルが暗号化ストレージに残ることもあります。写真を完全に残さず初期化したいときは、SDカードを別途フォーマットしてから本体を初期化したり、クラウド同期をオフにしてから進めるとスッキリきれいになりますよ。
リカバリーモードに入れないときはどうする?
リカバリーモードに入れないときは、押すタイミングや端末の状態が影響していることが多いです。少しずつ試せる方法をまとめたので、落ち着いてチャレンジしてみてください。
- 電源ボタンと音量下ボタンを同時にゆっくり長押ししてみる
- バッテリー残量を20%以上にしてから再度チャレンジする
- 設定→システム→端末情報→ビルド番号を連続タップして開発者モードを有効化し、USBデバッグをオンにして〈code〉adb reboot recovery〈/code〉を実行する
- メーカー純正のパソコン用ツール(スマホ管理ソフトなど)で強制的にリカバリーモードを起動する
どの方法も慌てずに順番に試せるので、うまくいくまでゆっくり取り組んでみましょう。
Googleアカウントが消えてもFRPロックは大丈夫?
FRPロック(Factory Reset Protection)は、端末を勝手に初期化されても安心な機能です。端末に紐づくGoogleアカウント情報が工場出荷時の設定に戻ったあともロックをかけ続けるため、第三者が不正に再設定できないよう守ってくれます。
ただし、本体設定から事前にGoogleアカウントを削除してから初期化すると、FRPがかからない状態になります。逆に、アカウントを残したままリカバリーモードで初期化するとリセット後に以前のアカウント入力が必須になるため、意図した状態になっているか、電源を入れたあとセットアップ画面でアカウント要求があるか確認してみてください。
中古ショップに売る前に追加でやるべきことは?
スマホを安心してお店に渡すためには、初期化だけではなくいくつかのひと手間を加えるといいです。
- データの完全消去:初期化後に端末内をチェックして、写真や連絡先が消えているか確かめてください。
- SIM/SDカードの取り外し:忘れずに抜き取ってから渡すことで、個人情報の流出を防げます。
- アカウント連携の解除:Googleアカウントやキャリアアプリがサインアウトされているか確認しましょう。
- 画面やケースのクリーニング:柔らかい布で優しく汚れを落として、好印象をアップさせます。
- 付属品の整理:箱や充電ケーブルなど元のセットがそろっていると査定額が高くなりやすいです。
これらを済ませると、お店のスタッフにも「しっかり準備されているな」と好印象を与えられますし、トラブルなくスムーズに取引できます。
SDカードやSIMカードのデータも消える?
Android本体の初期化では、内部ストレージに保存された連絡先や写真、アプリデータなどだけが消えます。
外部SDカードは「フォーマット」の項目で別に消去しない限り中身が残ります。SDカードも空っぽにしたいときは、設定→ストレージ→SDカード→フォーマットを選んでください。
SIMカード内に保存された電話帳情報は本体の初期化対象外です。もし不要なSIMデータを消したい場合は、連絡先アプリでSIMの連絡先を表示し、一括削除を実行すると安心です。
まとめ

初期化後はまず端末内の個人データがすべて消えているかをチェックしてください。連絡先や写真、アプリが残っていないことを確認できたら、設定アプリのシステム情報でソフトウェアのバージョンが工場出荷時に戻っているかを確かめましょう。
そのあとGoogleアカウントの自動ログイン有無をチェックし、最後にリカバリーモードでデータ消去状態を目視するとより安心です。これで初期化の確認はばっちりですから、スッキリした気持ちで次の準備に進んでください。