Androidの画面がふと静まりかえってほしいのに通知が届くたび音が鳴り、一瞬で消す方法がわからず戸惑っていませんか?
長年Androidアプリを作ってきた経験から、ワンタップで端末全体を静かにする操作やアプリごとの微調整など、実生活で役立ったコツをわかりやすく並べました。画面のどこを触るかも示しているので途中で迷いません。
スマホが鳴るたび周囲の視線が気になる状況を、この数分の設定で終わらせましょう。案内に沿ってボタンをたどるだけで、寝室でも職場でも自分だけの静けさを手に入れられます。さっそく最初の手順から一緒に始めてみませんか。
Androidで通知音を消す具体的な3つの手順

スマホに通知が来るたびに「またピロリン…」と鳴るのは仕事中も授業中も地味につらいですよね。Androidでは、通知音を消す方法が主に3つあります。それぞれシーンに合わせて選ぶといい感じに静かなスマホ生活が送れます。
- 設定アプリでサイレントモードに切り替え:端末全体をまとめてミュートにしたいときに便利です
- アプリごとの通知設定で音だけオフ:特定のアプリからの音だけ消したいときにぴったりです
- プログラマー視点のカスタムプロファイル活用:ADBコマンドやサードパーティ製ツールで細かく制御したいときにおすすめです
これらの方法を覚えておけば、その場に合わせて一瞬で通知音オフできますよ。
おやすみモードで一括ミュート

おやすみモードではスマホの通知音やバイブをまとめてオフにできます。画面が点灯しない設定にすると夜間や会議中にまわりを邪魔せずに使えて便利です。
さらに、時間指定で自動オン・オフを組めるので「毎晩22時から朝7時まで」「仕事中だけ」などシーンに合わせた切り替えがラクにできます。急な連絡を許可したい相手を選べるのも心強いポイントです。
①画面上からクイック設定を引き出す
画面のいちばん上から指を軽く下にスワイプします。通知バーが出てきたら、さらにもう一度下へスワイプするとクイック設定パネルが開きます。
ここで音量やサイレントモードのアイコンをすばやく確認できます。
狭い画面上端だと反応しづらいことがあります。画面中央寄りからスワイプするとスムーズです。
②おやすみモードのタイルを長押しする
画面上部からスワイプしてクイック設定パネルを開いてください。おやすみモードのアイコンを※ゆっくり長押しすると、そのまま設定画面が開きます。アイコンが反応しにくいときは少し押す強さを変えてみるとスムーズです。
③今すぐオンをタップして音を止める
通知が届いたらステータスバーを引き下げずにポップアップを確認しましょう。
ポップアップ右上の今すぐオンを軽くタップすると、該当チャネルの音がパッとミュートされます。
余計な画面に移動せずにサッと操作できるので、急いでいるときに便利です。
この操作は選んだ通知チャネルだけ音をオフにします。アプリ全体の通知を一括で消したいときは別の手順をご確認ください。
④許可するアラームや連絡先を選ぶ
まずは通知をオフにしながら残したいアラームや連絡先を選びましょう。同僚や家族からの大切な連絡を逃さないように設定します。
設定>サウンドと振動>集中モード(または通知の例外)へ進みます。
「例外を許可」をタップし、画面に並ぶ項目から「アラーム」をオンに切り替えてください。これで目覚ましなど重要なアラーム音は鳴り続けます。
次に「連絡先」を選び、「お気に入りのみ」または「すべての連絡先」を指定します。お気に入りリストを活用すると、本当に大事な人だけを例外にできます。
最後に画面下部の「保存」をタップして完了です。これで通知をミュートしても、選んだアラームや連絡先からの着信は届くようになります。
アプリごとに通知音をオフにする

Androidの設定からアプリ別に通知音だけオフにすると、特定のアプリからの「ピロン!」が気にならなくなります。他のアプリはいつもどおり音でお知らせしてくれるので、大事な着信やSNS通知は逃しません。チャットアプリやゲームの過剰な通知が邪魔に感じるときにピッタリな方法です。
①設定アプリを開いて通知を選ぶ
ホーム画面または通知パネルから歯車アイコンを探してタップします。端末によっては「設定」というラベルがついていることもあります。
一覧から「通知」を探してタップします。見つけにくいときは画面上部の検索バーに「通知」と入力してみてください。
②対象アプリをタップする
アプリ一覧画面には端末にインストールされているアプリがずらりと並んでいます。
通知音を消したいアプリのアイコンと名前をじっくり確認して、該当のアプリをそっとタップしてください。
アプリが多くて探しにくいときは、画面上部の🔍アイコンをタップしてアプリ名を入力すると、サクッと見つかりますよ。
③サウンドをオフに切り替える
画面上部からステータスバーを2回下にスワイプしてクイック設定を表示します。
ベル型のサウンドアイコンをタップして、通知音オフ(斜線入りスピーカー)の状態に切り替えます。
バイブのみ残したいときは、サウンドモードがバイブレーション表示になっているか確認してください。
④カテゴリ別に細かく調整する
通知をまとめて消すだけでなく、連絡の重要度に応じて音を残したり消したりできるとスマホがもっと使いやすくなります。
ホーム画面やアプリ一覧から「設定」をタップして開きます。
「通知」→「アプリと通知」を選び、一覧から調整したいアプリをタップします。
「通知カテゴリ」をタップすると、メール受信・グループチャット・プロモーションなどに分かれた項目が並びます。
各カテゴリを開き「音」をオフにしたり、振動だけ有効にしたり好みに合わせて切り替えます。
注意点:機種やAndroidのバージョンでメニュー名や並び順が少し変わる場合があります。
音量ボタンで瞬時に消音する

手元にある音量ボタンをパパッと押すだけで、通知音をすぐに消せます。画面をスワイプや設定画面を開く手間なしに、静かな状態を作りたいときにぴったりです。
短く音量ダウンボタンを連続で押すと、通知音だけでなくメディア音や着信音も含めて切り替わります。画面オフのままでも操作できるので、ポケットから出す余計な動作を減らせます。
プログラマー目線のちょっとしたコツですが、Android12以降なら音量パネルの右上にあるベルアイコンをタップすると、ボタン操作と同じくすばやくマナーモードに切り替わります。音量ボタンだけでなくアイコン活用も覚えておくと便利です。
①音量ボタンを押してスライダーを表示
端末の側面にある音量ボタン(上下どちらでもOK)を軽く押すと、画面上部にボリュームスライダーが出てきます。音量調整だけでなく、サイレントモード切り替えもこのスライダーから操作できます。
画面がオフのままだとスライダーが出ないことがあるので、電源ボタンで画面を点灯させてから音量ボタンを押すと確実です。
②ベルアイコンをタップしてミュートに切り替え
通知パネルや個別アプリの設定画面でベルのマークを探しましょう。ベルアイコンをタップすると、通知音がミュートになります。
③設定アイコンから通知音バーをゼロにする
この方法ならボリュームキーより細かく通知音だけを調整できます。
画面上部を2回スワイプして通知パネルを完全に表示します。
右上の歯車アイコンをタップして設定画面を呼び出します。
「サウンドとバイブレーション」メニューを見つけてタップします。
「通知音量」のスライダーを左端までドラッグして音を完全に消します。
スライダーの反応が鈍い場合は画面を軽く拭いてから操作するとスムーズに動きます。
通知音を消した後に広がる便利な応用アイデア

通知音をオフにしたら、ただ静かになるだけでなくいろんな使い方が広がります。大事な連絡は逃したくないけど会議や勉強中は音を出したくないときのアイデアをまとめました。
応用アイデア | 役立つシーン |
---|---|
バイブレーションだけで通知 | 会議中や図書館で音を出さずに着信を知らせたいとき |
時間帯ごとにサイレント自動化 | 就寝前や仕事中だけ自動で通知OFFにしてくつろぎ時間を確保 |
アプリ別サウンド設定 | チャットアプリはバイブに、メールだけ音ありなど優先度でカスタム |
音を消すだけで暮らしのストレスが減るだけでなく、シチュエーションに合わせた細かな調整が楽しめます。
アラームと音楽だけ鳴らす静音モードを作る

映画を楽しみながら友だちからの通知音に邪魔されたくないときや、夜にゆったり音楽を聴きつつ翌朝のアラームは確実に鳴らしたいときにぴったりな使い方です。
この静音モードを作っておくと、通知や着信の音だけがスッと消えて、音楽プレーヤーやアラームはいつもどおり鳴ります。急なポイント通知にビクッとしないからリラックスタイムや作業中に集中をキープできるのがうれしいポイントです。
おやすみモードの優先設定を開く
おやすみモードを開いたら画面下部にある詳細設定または歯車アイコンをタップします。その中から優先設定を選んで進んでください。
音楽とアラームのみ許可をオンにする
画面上部からステータスバーを2回下にスワイプしてクイック設定パネルを表示します。ドーナツ状のベルアイコン(集中モード)を長押ししてください。
集中モード画面で「例外の許可」を選びます。ここからどの通知を通すか細かく決められます。
例外リストから「音楽とアラームのみ許可」のスイッチをタップしてオンにしてください。これで音楽アプリの再生音とアラームだけが鳴るようになります。
就寝時間に自動で通知音をオフにする

勉強や仕事で疲れて、つい深夜までスマホをいじってから寝落ちしてしまうことってありますよね。でも朝、大事なメールやチャットが届いても通知がうるさくなくて安心です。「就寝時間モード」は、予め決めた時間になると自動で音やバイブをオフにしてくれる機能です。
このモードをオンにしておくと、就寝時間中の通知は画面に表示されるだけで音やバイブを鳴らしません。寝返りでスマホを触ってしまっても音が鳴らないので、ぐっすり眠れます。朝起きた瞬間にまとめて通知をチェックできるのも便利です。
毎晩同じ時間に眠りたい人や、就寝中の無駄な音を一切カットしたい人にぴったりです。アラームだけは鳴らせるようカスタム設定もできるので、自分好みの静かな夜を手に入れられます。
設定アプリのデジタルウェルビーイングを開く
ホーム画面の歯車アイコンをタップして「設定」アプリを起動します。リストが表示されたら画面を下にスクロールし、デジタルウェルビーイングという項目を探してタップします。
おやすみスケジュールを設定する
ホーム画面かアプリ一覧から設定
をタップして開きます。
通知の項目を選び、さらにおやすみモード
(またはDo Not Disturb
)をタップします。
スケジュールを追加
をタップし、開始時刻と終了時刻を入力してから保存
します。
スケジュールの開始時刻と終了時刻が逆転しないように注意してください。
Taskerで場所に合わせて通知音を切り替える

Taskerを活用すると自宅や職場など場所に合わせて通知音を自動切り替えできます。Android13以降に対応しGPSだけでなくWi-FiSSIDやBluetooth接続もトリガーとして使えるため、バッテリー消費を抑えながら正確にエリア判定できます。
たとえばオフィスで自動的に通知をミュートして離れたら元の音量や好みの通知音に戻すといった運用が可能です。プログラマー視点のコツとして、複数プロファイルをフォルダにまとめておくと設定変更やデバッグがスムーズになります。
Taskerで新しいプロファイルを作成
アプリ一覧からTaskerアイコンをタップして立ち上げてください。起動時に権限確認が出たらすべて許可しておくとスムーズです。
画面上部の「プロファイル」タブをタップして、現在のプロファイル一覧を表示します。
画面右下の「+」を押して「プロファイルを追加」を選び、通知音をオフにしたい条件を設定します。条件は「時間」「アプリ起動」「接続状況」などから選べます。
場所トリガーに自宅を登録
MacroDroidをインストール後、アプリを開き画面下の+ボタンをタップしてマクロ作成を始めます。
「トリガを追加」をタップし、一覧から「位置情報(ジオフェンス)」を選びます。
検索バーに自宅の住所を入力して候補から選びます。地図上にピンが表示されたら、これを「ホーム」として登録します。
半径は100~200m程度が目安です。地図下のスライダーで調整後、「OK」または「保存」をタップしてトリガ登録を完了します。
エントリータスクでDoNotDisturbを有効化
Taskerを開き、プロファイル画面で設定済みの条件行を長押しします。表示されるメニューから「エントリータスクを追加」を選び、分かりやすい名前を付けておきましょう。
タスク編集画面で「+」をタップし、「オーディオ」→「Do Not Disturb」を選びます。モードは「優先のみ」か「アラームのみ」を選択すると通知音がオフになります。
Taskerに通知制御の権限がないとDo Not Disturbを切り替えられません。
よくある質問

通知音を完全にオフにする方法は?
- 通知音を完全にオフにする方法は?
-
音量ボタンやクイック設定パネルからサイレントモードへ切り替えるだけです。ただ、アプリごとに設定したいときは、設定→アプリ→該当アプリ→通知→通知チャンネルを選んで音をオフにするといいです。プログラマー目線だと、複数の通知チャンネルを把握しておくと細かくコントロールできるので便利ですよ。
設定が反映されないときは?
- 設定が反映されないときは?
-
変更後に端末を再起動するとスムーズに反映されやすいです。あとはシステム設定のキャッシュクリアやセーフモード起動で余計なアプリ干渉を切り分ける方法もおすすめです。OSアップデート直後は挙動が変わることもあるので、アップデート情報もチェックしてみてください。
深夜だけ通知音をオフにするには?
- 深夜だけ通知音をオフにするには?
-
設定→サウンド→集中モード(Do Not Disturb)で時間指定のスケジュールを組むと、夜間に通知音を自動で消せます。プログラマーなら、Taskerなどの自動化アプリでさらに細かく条件を設定するのもアリです。たとえば、就寝時刻には画面が暗転して通知だけサイレントにする、といった芸当も可能になります。
おやすみモードをオンにしても通知が鳴るのはなぜ?
おやすみモードをオンにしたのに、メッセージや着信がポンポン届くと「えっ?」ってなりますよね。
実はAndroidのおやすみモードには、アラームや一定時間以内の連続着信、お気に入りに登録した連絡先や個別に許可したアプリからの通知を優先する仕組みがあります。
この仕組みは大切な通知を見逃さないためには便利ですが、「本当に全部の音をシャットアウトしたい」ときには逆に困ってしまいます。
完全に音を消したいときは、例外ルールの設定を見直して、優先通知の許可リストをクリアしてみてください。
例外をオフにするだけで、期待どおりおやすみモード中に通知が鳴らなくなりますよ。
アプリの通知カテゴリが見つからない場合は?
Androidや端末のバージョン、メーカーによっては通知カテゴリの項目が表示されないことがあります。そのままだとアプリごとのサウンド調整ができず困りますよね。
- アプリの通知をまるごとOFF:カテゴリがなくても音を消せる確実な方法
- システムの通知サウンド設定を無音に変更:すべてのアプリを一括で静かにできる
- アプリ内のサウンド設定を探す:独自に通知音を制御する機能がある場合がある
- サードパーティ製ツールを活用:通知を細かく管理できる便利アプリを導入
LINEだけ音を鳴らして他は消せる?
LINEだけ通知音を鳴らしてそれ以外を消すにはAndroidの「おやすみモード」でLINEを例外に設定します。これで他のアプリは音を発さずLINEだけ知らせてくれるようになります。
画面上部を下にスワイプしてクイック設定パネルを表示し、「おやすみモード」アイコンを長押しします。
「例外」→「アプリ」→「LINE」を選んで通知を許可します。これでおやすみモード中でもLINEだけ音が鳴ります。
同じく通知設定から「アプリの通知」へ進み、大音量が気になるアプリを選んでサウンドをオフにします。
消音中でもバイブが振動してしまう?
Androidでは通知の音量と振動が別々に管理されているため、音量をゼロにしてもバイブレーションはそのまま動作します。
完全に静かなスマホ生活を目指すなら、バイブ設定を個別にオフにする必要があります。
古いAndroidバージョンでも同じ手順?
- 古いAndroidバージョンでも同じ手順?
-
古いAndroidでも通知設定の大まかな流れは同じですが、細かい画面の見た目や項目名が変わることがあります。Android6~8あたりでは「サウンドと通知」→「通知の音」が少し下にあるので、探すときは画面をスクロールしてみてください。
メーカーごとの独自UIでは「通知音」ではなく「アラーム音」や「メディア音」の中に含まれている場合があります。似た名前の設定を見つけたら試してみると、迷わずサッと消音できますよ。
まとめ

Androidの通知音をサッと消すにはクイック設定でのミュート、アプリごとの通知オフ、そしておやすみモードの三つだけを覚えておけば大丈夫です。
クイック設定は画面上部をスワイプダウンしてベルアイコンをタップするだけ。アプリごとの通知は設定→アプリ→通知で好みに合わせてオフにできます。おやすみモードなら指定した時間帯の音を完璧にカットしてくれるので本当に頼もしいですよ。
これで電車や会議中に急な通知音にドキドキすることがなくなります。静かなスマホ生活を楽しみながらときどき設定を見直して、自分だけの心地いい環境を作ってみてくださいね。