YouTubeの動画を見ながらメールを整理したりホーム画面のウィジェットを触ったりできたら便利なのにとAndroidを手にして感じたことはありませんか?
ここでは、設定の奥に隠れたピクチャインピクチャ機能や画面分割のちょっとしたコツを順序立ててまとめています。難しい専門語をかみ砕き、実際の操作画面をなぞるように進む構成なので、初めてでも手が止まらず好きな動画を流し続けたまま予定確認やSNSチェックがこなせるようになります。
まずは手元の端末でピクチャインピクチャを有効にし、小窓が自由に動く瞬間を体験してください。動画と日常作業が同居する快適さを味わえば、画面切り替えのわずらわしさから解放される喜びがすぐに実感できます。
YouTubeをホーム画面で流しっぱなしにするふたつの基本ワザ

YouTubeを再生したままホーム画面やほかのアプリを触りたくなる場面は意外と多いですよね。Androidには、動画を止めずに画面を動かせる便利な機能が標準で備わっています。
- ピクチャーインピクチャー(PiP)モード:動画を小窓で表示しながらホーム画面や別のアプリを操作できます
- マルチウィンドウ(分割画面):画面を上下や左右で分割し、片側にYouTube、もう片側に別アプリを同時に表示します
どちらの方法もAndroid標準の機能なので、まずは設定で「ピクチャーインピクチャーを許可」や「分割画面」の操作方法を確認しておくと安心です。次の手順を見ながら、自分に合った使い方を試してみてくださいね。
PictureinPictureで小窓再生する

Picture-in-Pictureは、YouTubeの動画を小さな窓で表示しつつほかのアプリを使える機能です。Android8以上ならほとんどの端末でサポートされていて、動画を再生中にホームボタンをタップするだけで自動的に小窓に切り替わります。
小窓は画面の好きな場所にドラッグできるので、チャットを確認しながら動画を流しっぱなしにしたいときに便利です。もし小窓に切り替わらない場合は、設定→アプリ→YouTube→詳細設定→Picture-in-Pictureをオンにしておくとスムーズに動作します。
①設定アプリを開いてアプリ一覧を出す
ホーム画面かアプリ一覧(ドロワー)を下から上にスワイプして、歯車アイコンの「設定」を探してタップしてください。
Android14以降なら画面上部に検索バーがあるので「アプリ」と入力すると一気にリストが絞り込めます。
②YouTubeを選んで詳細画面を開く
ホーム画面の動画ショートカットをタップすると小ウィンドウが出ます。そこに表示されるYouTubeアイコンをタップしてみてください。
③ピクチャインピクチャをオンにする
端末のホーム画面から設定アプリを開いてアプリ一覧へ進みます。
YouTubeを見つけたらタップしてアプリ情報画面を表示し、詳細設定内のピクチャインピクチャを選びます。
表示されたスイッチをタップして有効にすると小窓再生が使えるようになります。
④動画を再生してホームキーを押す
好きな動画を再生した状態でホームキーを押してみましょう。Androidが自動で小窓(ピクチャーインピクチャー)表示に切り替えてくれます。
Android14以降なら特別な設定なしでPIPが動作するので操作はスムーズです。
画面分割で半分に並べる

画面分割を使うとYouTubeを端末の半分に並べて表示できます。動画を見ながらブラウザやチャットを同時に使うときに便利で、マルチタスク作業をスムーズに進められます。
- マルチタスク向き:動画を見ながらメモや調べ物ができる
- 簡単切り替え:スワイプ操作だけですぐに画面分割をオンオフ可能
- 安定表示:ピクチャーインピクチャーに比べて画質や動作が安定しやすい
①最近使ったアプリボタンをタップする
ホーム画面下部のナビゲーションバーにある四角形のアイコンをタップして、最近使ったアプリの一覧を開きます。ジェスチャーナビゲーションを有効にしている場合は、画面下から中央に向かって上にスワイプし、少し止めるだけで同じ一覧が表示されます。
②YouTubeカードのアイコンを長押しする
ホーム画面のYouTubeウィジェットやアプリアイコンをしっかり長く押してください。軽く触れるだけだと通常のショートカットメニューが出るので、「小窓で再生」などのオプションが表示されるまで指を離さないことが大切です。
長押ししてもメニューが出ないときは、指先の位置や押す強さを少しずつ変えてみてください。
③分割画面に固定を選ぶ
分割画面モードの上部にあるYouTubeアプリのアイコンをタップし、表示されたメニューから分割画面に固定を選んでください。
これでYouTubeが小窓のように固定されて、他のアプリを操作しても画面に残ります。
④下側にホーム画面を表示する
分割画面が有効になると、下側にアプリ候補がずらりと並びます。その中にあるホーム(ランチャー)アイコンをタップすると、下半分にいつものホーム画面が表示されます。
ホームアイコンが見つからない場合は、左右にスワイプしてアプリアイコンの列を探してみてください。
Chromeでブラウザ版YouTubeを小窓にする

Chromeのブラウザ版YouTubeには、動画を画面の隅に小窓表示する「ピクチャーインピクチャー」機能が搭載されています。アプリを追加しなくても、動画を再生中にメニューからサクッと切り替えられる手軽さが魅力です。
こんなときにぴったり:
- 拡張機能不要:標準のChromeだけでOKなのでシンプルに使えます。
- マルチタスク向き:資料を見ながら動画を追いたいときにも最適です。
- OS11以降対応:最新のAndroid端末でサクサク動きます。
①ChromeでYouTubeを開きデスクトップ版に切り替える
AndroidのChromeアプリを起動して、画面上部のアドレスバーに「youtube.com」と入力して移動してください。
右上のメニューアイコン(縦に並ぶ三つの点)をタップして、リストからデスクトップ版サイトを選んでください。
ページが再読み込みされると、PCと同じレイアウトのYouTube画面に切り替わります。
②動画を全画面にしてホームキーを押す
再生中の画面右下にある全画面アイコンをタップして動画を全画面モードにします。
端末のホームキーを押すと動画がピクチャーインピクチャー(小窓)になり、ほかの操作中も再生を続けられます。
ピクチャーインピクチャー機能がオフだと動画が停止するので、設定→アプリ→YouTube→ピクチャーインピクチャーをオンにしてください。
③小窓が出たら好きな場所へドラッグする
小窓が現れたら画面を長押ししたまま、好きな位置までゆっくり指を動かします。作業の邪魔にならない隅や、動画を見ながら操作しやすい場所を選ぶと気分よく使えます。
小窓再生がもっと軽やかになる便利アレンジ

小窓再生の基本機能にちょっと手を加えるだけで、動画を見ながらの作業がさらに快適になります。ここでは毎日の操作が軽やかになる、エンジニア目線の便利アレンジをまとめました。
アレンジ | 役立ちポイント |
---|---|
自動起動設定 | YouTube起動時に小窓モードを自動ONして、毎回操作を省略 |
ホーム画面ショートカット | 好みの動画URLを登録してワンタップで小窓再生に切替 |
ジェスチャー連携 | スワイプや戻るキーで動画を小窓へ一発遷移 |
画面分割連携 | 画面分割と組み合わせて、作業アプリと並べて同時利用 |
クイック設定タイルにPiPショートカットを置く

動画を小窓で再生する「ピクチャーインピクチャー(PiP)」を一瞬で呼び出せるように、クイック設定タイルにPiPショートカットを配置しておきます。
通常は動画を再生中にホーム画面へ戻ると自動で小窓に変わりますが、アプリによっては反応しないこともあります。タイルをタップするだけで確実にPiPへ切り替わるので、その場で別の操作にサクッと移れます。
もし編集メニューにPiPが見当たらないときは、設定→アプリと通知→特別なアプリアクセス→「ピクチャーインピクチャー」を開き、YouTubeなど対象アプリの許可をオンにしてください。そのあと通知シェードを下へスワイプ→ペンアイコン→PiPタイルをドラッグで完了です。
設定のタイル編集画面でPiPをドラッグして追加する
画面上部から2回スワイプするとクイック設定が全画面で表示されます。右下の鉛筆アイコンをタップしてください。
画面下部にある「利用できるタイル」の中からPicture-in-Pictureまたは「PiP」と表記されたアイコンを見つけます。
PiPアイコンを長押ししたまま、上部の表示領域にドラッグして好きな位置にドロップします。これでクイック設定にPiPが追加されます。
小窓表示中にタイルをタップして瞬時に閉じる
画面の隅に表示された小窓(PIPタイル)の部分を軽くタップすると、動画プレーヤーがすぐに閉じられます。別の作業にすぐ戻りたいときは、この操作が手早くて便利です。
Bluetoothイヤホンのボタンで小窓を操作する

Bluetoothイヤホンのボタンを使えばスマホに触らずに小窓の動画を再生・一時停止できるので、手元でサクサク操作できるのが嬉しいポイントです。
実際にいくつかのイヤホンで試したところ、再生・停止だけでなく前後スキップや音量調整もボタンひとつで動かせたので、ホーム画面に戻らずに操作できる快適さがたまりません。
料理しながらレシピ動画を流すときや、通勤中にニュースを小窓でチェックしつつメールを打つような場面にピッタリのテクニックです。
イヤホンの再生停止ボタンで動画を一時停止する
有線イヤホンはジャックに刺し込んで、Bluetoothイヤホンはスマホとペアリングしてください。
イヤホンの真ん中にある再生停止ボタンを短く1回押すと動画が一時停止します。
機種やイヤホンによっては長押しで音量調整や曲送りになる場合がありますのでボタン操作時は短押しを意識してください。
音量ボタン長押しで次の動画へスキップする
ホーム画面や他のアプリを操作しながら動画を流すために、YouTubeアプリで動画を再生後に戻るボタンをタップして小窓再生を開始します。
Google Playストアから「Button Mapper」を検索してインストールします。無料版でも長押し操作の割り当てが可能です。
インストール後にButton Mapperを開いて「アクセシビリティ」権限を有効にします。これで音量キーの入力を検知できるようになります。
Button Mapperの設定画面で音量上げ/下げいずれかを選び、長押しアクションに「メディア 次へ」を指定します。
YouTubeを小窓再生してホーム画面に戻り、音量ボタンを長押しすると次の動画にスキップできるか試してみます。
一部の端末ではメーカー独自のボタン制御が優先され、Button Mapperが動かない場合があります。
画面オフでも音声だけで聞く省エネワザ

スマホの画面をオフにしてもYouTubeの音声だけを流し続ける方法だよ。YouTubeアプリを使わずにChromeなどのブラウザから動画を開いて、メニューでデスクトップ版をリクエストするとバックグラウンド再生が可能になるんだ。
このワザのいちばんのいいところは、画面を消すぶんだけバッテリーの持ちがぐっとよくなること。音楽や英会話学習、ポッドキャスト感覚で動画の音声を楽しみたいときにぴったりだよ。
通勤中や寝る前、ランニングのおともに使えば余計な画面操作がいらないから操作も楽々。スマホライトを切って静かに音だけ楽しみたいシーンで大活躍するワザだよ。
小窓をドラッグして下部の隠すエリアに放り込む
再生中の小窓を画面上に表示したまま、枠の部分を軽く長押しします。しっかり押し込む感触をつかんでください。
押したまま小窓を画面の下端に向かって移動します。隠すエリアが色づいたらいい感じです。
色づいた隠すエリアの上で指をそっと離すと、小窓がすっと消えます。
隠すエリアの範囲が狭いと感じたら、小窓をドラッグする前に少しだけ位置を調整しておくとスムーズです。
通知パネルから再生コントロールだけを残す
画面上部からスワイプして通知パネルを開き、YouTubeの再生中通知を長押しします。
ポップアップで表示される〈通知設定〉アイコンをタップし、カテゴリ一覧から「再生コントロール」以外をオフにします。
機種やAndroidバージョンによっては、通知カテゴリ名が微妙に異なることがあります。
よくある質問

- 小窓再生を有効にするにはどうしたらいいですか?
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Android11以降ではピクチャーインピクチャー(小窓再生)を有効にしないと動きません。設定アプリ→アプリと通知→YouTube→詳細設定→ピクチャーインピクチャーをオンにしてください。設定画面にたどり着きにくいときは、設定内検索で「ピクチャー」と入力するとすぐ見つかります。
- 再生中に動画が止まってしまうのはなぜですか?
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バッテリー節約やメモリ管理でYouTubeアプリがバックグラウンドで停止することがあります。設定アプリ→バッテリー→アプリのバッテリー使用量→YouTubeを「無制限」に変更すると安定して流れ続けます。これで急に止まるトラブルが減りますよ。
- 小窓再生中のバッテリー消費を抑えるコツはありますか?
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画面が小さくなるほど消費は減るので、小窓再生に切り替えたら自動調整の明るさを下げておくと効果的です。さらにWi-Fi接続を使うとモバイル通信よりも電力を節約できます。実際に試したら、視聴時間がいつもより長くなりました。
PiPをオンにしたのに小窓が出ないのはなぜ?
AndroidでPiPを有効にしたのに小窓が表示されないとき、とてももどかしく感じますよね。
実際に経験した中で原因は主に次の3つでした。
- オーバーレイ許可がオフ:アプリに画面重ね合わせの権限がないと小窓を描画できない
- バッテリー最適化の制限:省電力設定でバックグラウンド動作が停止されている
- 再生方法の違い:ブラウザ版や一部アプリではPiPがサポートされていない
設定>アプリと通知>特別なアプリアクセス>画面の上に重ねて表示 を開いて、YouTubeや使用中ブラウザの権限をオンにしてください。
設定>バッテリー>バッテリー最適化>すべてのアプリを表示 でYouTubeやブラウザを選び、最適化しないに切り替えてください。
YouTube公式アプリ(Premium契約が必要な場合あり)やChromeで動画を再生し、ホームボタンをタップして小窓化を確認してください。
Androidの画面録画アプリや他社の画面キャプチャ機能が働いているとPiPがブロックされることがあります。
無料ユーザーでもPiPを使えるの?
公式のYouTubeアプリでは無料アカウントだとPiP表示に対応していません。ただAndroid 8以降の端末であれば、ChromeやFirefoxなどのブラウザでYouTubeを開き、メニューから「デスクトップサイト」を選ぶだけで、ブラウザ側のPiP機能が使えるようになります。
小窓が邪魔なときサッと消す方法はある?
小窓がジャマに感じたら、まずは小窓部分を軽くタップしてください。
すると再生/停止ボタンといっしょに×アイコンが出てくるので、そのままポンと押せばホーム画面に戻したままサッと消えます。
さらに慣れたら、表示中の小窓を画面端へフリックしても瞬時に消せます。Android12以降ならフリック操作だけでマジックのように消え去るので、つねにスッキリ使えます。
バッテリーを減らさずに小窓を使うコツは?
小窓で動画を流したまま電池を長持ちさせたいときは、画面の明るさを抑えて再生画質を少し落とすのがコツです。具体的には、明るさを50%前後にして、画質は720p程度にするとバッテリーへの負荷がかなり軽くなります。さらに不要なアプリをバックグラウンドで止めて、Wi-Fi接続に切り替えておくと、通信の消費電力も抑えられます。
まとめ

AndroidでYouTubeを小さな窓でながら見する方法は、設定アプリでPiP(ピクチャーインピクチャー)を有効にする手順と、分割画面機能を使う2つが基本でした。それぞれのステップを押さえれば、動画再生中にホームへ戻るだけで自動的に小窓表示になります。
どちらの方法も最新OSで標準対応しているので、追加アプリは不要です。ウィンドウサイズの調整や画面端への移動も直感的なので、慣れるとサクサク操作できます。ぜひ試して、動画を楽しみながらSNSやメールも同時にこなすマルチタスクを満喫してください。