Androidスマホでテザリングを始めたのにMacがネットに出られず外のカフェで途方に暮れたことはありませんか?
このガイドでは安定性を高めるWiFi、USB、Bluetooth三通りの接続手順を順番に示し、パスワード設定の落とし穴、データ量を一日で使い切らない省エネ設定、そして再接続を一瞬で済ませるショートカットまで、実際に屋外開発で試して役立った方法を余さず紹介します。
読み終えた直後から自分のAndroidとMacをつなぎ直せるようになりますので、テーブルに機器を並べて一緒に設定を進めてみましょう。
AndroidテザリングでMacをネットにつなぐ具体ステップ

外出先でサクッとMacをネットに繋ぎたいときはAndroidスマホのテザリングが頼りになります。自宅のWi-Fiが届かないカフェや、出張先の会議室でも、スマホひとつで安定したネット回線を確保できます。
- Wi-Fiテザリング:無線でつなぐからケーブル不要。すぐ使えるけどバッテリー消費がやや大きい。
- USBテザリング:USBケーブルで直結するので安定感バツグン。プログラマーにはADBも使えて便利。
- Bluetoothテザリング:省電力で接続可能。速度は控えめなので軽い作業向き。
どれかひとつを選べばOKですが、速度重視&安定性を求めるならUSBテザリングがおすすめです。次のステップで具体的な設定方法を順番に説明しますので、安心して進めてください。
Wi-Fiでシェアする方法

Wi-Fiでネット共有を使えば、Androidを小さなルーターのようにしてMacとスムーズにつなげられます。面倒なケーブルを使わずに、MacのメニューバーからSSIDを選ぶだけですぐにインターネットにアクセスできます。
- 簡単セットアップ:Androidのテザリング設定をオンにするだけですぐ共有が始まります。
- 安定した接続:Wi-Fiの電波はケーブルよりも取り回しが良く、動画視聴やビデオ会議にもおすすめです。
- 帯域選択:混雑しにくい5GHz帯を選べるので、速度を優先したいときに便利です。
- セキュリティ:パスワードは自由に設定できるので、不正アクセス対策もバッチリです。
①Androidで設定を開く
Android端末の画面を点灯させてロックを解除します。画面上部から指を下にスワイプしてクイック設定パネルを出し、右上の歯車アイコンをタップしてください。
②ネットワークとインターネットをタップ
設定アプリを開いたら画面を少し下にスクロールしてネットワークとインターネットを探してください。見つかったらタップして次へ進みます。
ちなみにステータスバーを下にスワイプしてクイック設定パネルを表示し、Wi-Fiアイコンを長押ししてもこの画面にすぐアクセスできます。ちょっとしたプログラマー流の小技として覚えておくと便利です。
③ホットスポットとテザリングを選ぶ
ネットワークとインターネットの画面で、画面を下にスクロールしてホットスポットとテザリングを見つけてタップしてください。この画面にはWi-Fiアクセスポイント設定やUSBテザリングの切り替え項目がまとめられています。
機種やAndroidのバージョンによっては設定項目の名称や並び順が少し違う場合があります。
④Wi-Fiホットスポットをオンにする
画面上部から通知パネルを引き下げて「ホットスポット」アイコンを探し、タップして青く点灯するのを待ちます。これでAndroidがWi-Fiアクセスポイントになり、Macがネットにつながる準備が整います。
注意 ホットスポット起動中はバッテリーの減りが早くなります。接続が終わったら忘れずにオフにしましょう。
⑤MacのWi-FiメニューからAndroidのSSIDを選ぶ
画面右上にあるWi-Fiアイコンをクリックすると、接続できるネットワーク一覧が表示されます。
リストの中からAndroidで設定したSSID(例:AndroidHotspot)を探して選択してください。
パスワード入力欄が出たら、Android側で確認したテザリング用パスワードを正確に入力します。
SSIDが見つからない場合は、Androidのテザリングを一度オフにしてから再度オンにしてみてください。
⑥表示されたパスワードを入力して接続
Androidのテザリング画面にあるパスワードを、Macの接続ダイアログにそのまま入力します。数字や英字の大文字小文字は区別されるので、コピーボタンで貼り付けるとミスを防げます。
入力欄横の目アイコンをタップすると文字が見えるので、タイプミスを防ぎたいときに便利です。
USBケーブルでシェアする方法

USBケーブルを使うとネット共有がとっても安定します。ケーブル越しにスマホの回線をMacが直接利用するので電波干渉を気にせずサクサク使えます。
スマホ充電しながら使えるのもポイントですし、セキュリティ面でも安心です。Wi-Fi接続が不安定な場所や、公共の無線LANを避けたいときにぜひ選んでみてください。
①AndroidとMacをUSBでつなぐ
Androidを純正か高品質のケーブルでMacに接続します。USBポートに差し込むだけでOKです。
設定→ネットワークとインターネット→ホットスポットとテザリング→USBテザリングをオンにします。Macのメニューバーにネットワークアイコンが表示され、インターネット共有が始まります。
USBテザリングが反応しない場合は他のUSBポートやケーブルに替えて試してください。
②Androidで設定を開く
テザリングを設定する前に、まずはAndroidの設定アプリを開きましょう。ホーム画面に歯車アイコンが見つからない場合は、画面下から上にスワイプしてアプリ一覧から探してみてください。
画面下部を上方向にスワイプするとアプリ一覧が開きます。Android13以降ではジェスチャーナビゲーションでも同じ操作です。
歯車アイコンの「設定」アプリをタップしてください。すぐに設定画面が開きます。
③ホットスポットとテザリングを選ぶ
設定アプリから「ネットワークとインターネット」を選び、その中にある「ホットスポットとテザリング」をタップしてメニューを開きます。
④USBテザリングをオンにする
- Android端末を品質の良いUSBケーブルでMacに接続する。
- 設定画面を開き接続をタップする。
- テザリングからUSBテザリングをオンにする。
- MacのネットワークメニューにAndroid USBが表示されたら完了。
USBケーブルの断線やモバイルデータがオフになっていないかチェックしましょう。
⑤Macのネットワーク設定でUSB接続を確認
Macの画面左上にあるAppleメニューからシステム設定を選びます。設定画面が開いたら、サイドバーにある「ネットワーク」をクリックしてください。最新のmacOS Sonomaでも同じ操作です。
ネットワーク一覧の中に「USB Ethernet」や「Android USB」などの項目が表示されているか探します。接続中なら緑色の接続アイコンと「接続済み」の文字が見えます。
もし項目がなければ、Android端末の画面で「このコンピュータを許可しますか?」のダイアログを再確認して、ケーブルを抜き差ししてください。
Android端末のUSB脱着後は少し待つと自動で認識されることがあります。
Bluetoothでシェアする方法

Bluetoothテザリングは、ケーブルもWi-Fi設定もいらないお手軽さが魅力です。AndroidとMacをペアリングするだけでつながるので、机まわりをすっきりさせたいときや、線が絡まってイライラしたくないときにぴったりです。
速度はWi-Fiテザリングほど速くないものの、ちょっとしたリサーチやチャットならじゅうぶんこなせます。さらに、Wi-Fiよりバッテリーの減りが抑えめなので、長時間の外出先作業でも安心して使えます。
こんなシーンでおすすめです。バッグの中をスッキリまとめたいカフェ作業。電源が限られた環境で、少しでも長くネットを使いたいとき。混雑したWi-Fiでは速度低下が気になる場面でも、Bluetoothなら安定してつながります。
①Androidで設定を開く
ホーム画面を上から下にスワイプしてクイック設定パネルを表示し、右上の歯車アイコンをタップします。もしくはアプリ一覧を開いて「設定」を選んでも大丈夫です。
②Bluetoothをオンにする
画面上部から下にスワイプしてクイック設定パネルを開き、Bluetoothアイコンをタップして色が変わればオンです。
設定アプリ→接続済みデバイス→Bluetoothに進み、スイッチを右にスライドしてもオンにできます。
プログラマー視点の裏ワザとして、ADBが使える環境ならadb shell am start -a android.settings.BLUETOOTH_SETTINGS
で直接設定画面を開くと便利です。
③MacのBluetoothメニューでAndroidをペアリング
画面右上のBluetoothマークをクリックして、Bluetooth設定を開くを選びます。
表示された機器一覧からAndroidスマホの名称をクリックして、接続を開始します。
Macに表示された数字とAndroid側のポップアップが一致しているか確かめて、両方で承認を押します。
Bluetoothアイコンが見当たらない場合は、システム設定→メニューバーとコントロールセンターでBluetoothをメニューバーに表示してください。
④Androidのテザリング設定でBluetoothテザリングをオン
ホーム画面から設定アプリをタップして起動します。ネットワークとインターネットまたは接続と共有を選び、テザリングを開きます。
テザリング画面でBluetoothテザリングのスイッチをタップして有効にします。色が変わればオンの合図です。
接続前にMacとAndroidでBluetoothペア設定を済ませておきましょう。
⑤Macのネットワーク設定でPANを選んで接続
画面左上のアップルメニューからシステム設定(またはシステム環境設定)を開いてください。
「ネットワーク」を選んで、一覧からBluetooth PANを探します。
接続先としてAndroid側のデバイス名が表示されていたら選んで接続をクリックしてください。
もしBluetooth PANが一覧にないときは、左下のプラスアイコンからBluetooth PANを追加してから再度ご確認ください。
テザリングを覚えたあとに広がる便利ワザ

テザリングを覚えたあとには、こんな便利ワザでスマホ接続をもっと活用できます。ちょっとした工夫で作業効率や通信安定性がグッとアップしますよ。
応用ワザ | 役立つシーン |
---|---|
USBテザリング急速充電 | ノートPC接続中にスマホも同時に充電できてバッテリー切れの心配なし。 |
Bluetoothテザリング併用 | 駅やカフェなどWi-Fiが混雑している場所で電波干渉を防いで安定通信。 |
複数デバイス同時接続 | Macだけでなくタブレットやゲーム機もまとめてネット共有して旅行先でも安心。 |
VPN連携テザリング | 公衆Wi-Fiでの情報漏えいリスクを減らしながら安全にウェブサイトを利用。 |
テザリング高速化設定 | Androidの開発者向けオプションでバンド幅を固定し、安定した速度をキープ。 |
どのワザも実体験から生まれたテクニックなので、ぜひ試してみてください。きっと外出先でのネット利用がもっと快適になります。
外出先でMacをフル活用するコツ

外出先でAndroidテザリングを使ってMacを動かしていると、いつの間にか通信量が飛んでしまったりバッテリーが急に減ったりして焦ることがあります。
そこで大事なのは、テザリング接続ならではの通信節約設定やバッテリー長持ち設定、さらには作業効率を落とさずに快適に使うワークフロー調整です。
このあと詳しく紹介する設定を取り入れると、限られたモバイル回線でも安心して作業が進みますし、充電ポイントを探さずに済む時間も増えます。
Macの自動接続先にAndroidを追加
Androidでテザリングをオンにして、設定画面に表示されるSSIDと暗号化方式(通常はWPA2)をメモしておきます。
画面左上のAppleメニューから「システム設定」を選び、サイドバーで「ネットワーク」をクリックします。
「ネットワーク」画面で「Wi-Fi」を選び、下部にある「詳細設定」をクリックして既知ネットワークの一覧を表示します。
「+」ボタンを押してSSIDを入力し、暗号化方式を選んでメモしたパスワードを入れます。入力後「OK」をクリックしてリストに登録しましょう。
一覧内でAndroidのSSIDをドラッグして上位に移動すると、電源オン時に自動的につながりやすくなります。
Android側のテザリングSSIDを変更するときは、同じ名前が複数登録されないように再登録を忘れずに行いましょう。
複数台のMacに同時シェア

AndroidスマホのWi-Fiテザリングなら、最新のAndroid14で接続台数が最大10台まで広がっています。複数のMacを同時につなげば、カフェでチーム開発中にコードをレビューしながらみんなでネット共有できるのでチームワークがはかどります。
ただし接続デバイスが増えると速度が分散するので、5GHz帯の利用や、スマホとMacの距離を近づけるなどで電波干渉を抑えると安定しやすいです。またバッテリー消費が早まるため、モバイルバッテリーを用意しておくと安心ですよ。
Wi-Fiホットスポットで最大10台をつなぐ設定
Wi-Fiホットスポットを使って最大10台をつなげるには、接続台数の上限を変更するだけでOKです。以下の手順に沿って操作してみてください。
設定アプリを開き「ネットワークとインターネット」→「ホットスポットとテザリング」→「Wi-Fiホットスポット」と進んでください。
まずSSID(ネットワーク名)やパスワードを好みのものに変更しておくと、あとで接続先を探すときに迷いません。
「最大接続数」の項目をタップして、表示されるリストから「10台」を選びましょう。
Macやタブレットなど、つなぎたい端末でSSIDを選び、先ほどのパスワードを入力すれば完了です。
スマホ本体が発熱しやすくなるので、長時間使う場合は充電ケーブルをつないだままにしてください。
データ通信量をやさしく管理

テザリング中のデータ量が思った以上に増えて慌てたことはありませんか。Androidには標準でデータ使用量をグラフや数値で教えてくれる画面があり、設定ひとつで警告や上限を決められます。
プログラマー的には、バックグラウンドで動く同期処理や自動アップデートのトラフィックまで丸見えになるのがうれしいところです。設定→ネットワークとインターネット→データ使用量をのぞけば、どのアプリがどれだけ通信しているかひと目でわかります。
さらにMac側でもiStat MenusやActivity Monitorのネットワークタブで通信量をチェックすると、テザリング全体のクセやピークタイムが把握しやすく、外出先でも安心して作業に集中できます。
Androidのデータセーバーをオン
Android14を前提にまず画面上部からクイック設定パネルを下に引き下げ、右上の歯車アイコンをタップして設定画面を開きます。
「ネットワークとインターネット」を選び、その中にある「データ使用量」をタップしてください。
「データセーバー」のスイッチをオンにするとバックグラウンド通信が制限され、テザリング中の無駄なデータ消費をしっかり抑えられます。
機種によっては「データ使用量」が「接続管理」など別名で表示されることがあります。
Macの帯域監視アプリを入れる
テザリング中に通信量を手軽にチェックしたいときはMacに帯域監視アプリを入れておくと安心です。ここでは無料で使えるBandwidth+を例に手順を紹介します。
DockにあるAppStoreアイコンをクリックして起動します。
画面右上の検索欄にBandwidth+と入力し検索結果からアプリを選びます。
「入手」ボタンをクリックしAppleID認証を済ませてインストールを完了させます。
インストール後すぐにメニューバーへアイコンが現れるのでクリックして動作を確認します。
メニューバーアイコンを右クリックしモニタリング対象をインターネット共有に切り替えます。
ネットワーク名が表示されないときはシステム環境設定>ネットワークでWi-Fiを一度オフにして再度オンにすると選択肢が現れます。
VPNでセキュリティを強化

テザリング中に大事なやりとりが丸見えになると不安になりますよね。そんな心配をパッと吹き飛ばしてくれるのがVPNです。通信内容をぐるっと暗号化してくれるので、第三者にスルッと読み取られる心配がなくなります。
特にカフェや公共Wi-Fiを経由するときも、スマホと通信先のあいだをカバーしてくれるから心強い味方になります。アプリをサクッと入れるだけで始められる手軽さも嬉しいポイントです。
無料でも使えるサービスが多いですが、接続台数や速度の制限がある場合も。プラン内容をチラッと比べて、自分の使い方にピッタリ合うものを選ぶと、ストレスなく安心してテザリングできます。
AndroidでVPNをセットしてホットスポット共有
Android端末でVPNを起動してからホットスポットを有効にすると、つながるPCやタブレットの通信もしっかり暗号化されて安心です。
Google Playで評判のいいVPNクライアント(例:WireGuardやOpenVPN)をインストールし、配布元サイトから取得した設定ファイルを読み込みます。プログラマー経験から、設定ファイルは端末ストレージの「Download」フォルダに置くと読み込みがスムーズです。
VPNアプリを起動し、先ほどの設定をタップして接続します。接続完了後、設定>ネットワークとインターネット>ホットスポットとテザリング>Wi-Fiホットスポットをオンにします。Android10以降ならVPN通信がそのまま共有されます。
Macなどクライアント側でWi-Fi接続したあと、「whatismyip.com」などでIPアドレスがVPN側に変わっているかチェックします。うまく変わっていれば完了です。
Android9以前ではテザリングの通信がVPNを通らないことがあるので、システム自体をルート化するかサードパーティ製アプリが必要になる場合があります。
よくある質問

Androidテザリングの接続がすぐ切れて困っています
- Androidテザリングの接続がすぐ切れて困っています
-
スマホの省電力設定が原因かもしれません。設定→バッテリー→バックグラウンド制御をオフにすると安定しやすいです。さらにMac側でもWi-Fiの省電力を切っておくと安心して使えます。
テザリング中のデータ通信量が心配です
- テザリング中のデータ通信量が心配です
-
設定→接続済みのデバイス→テザリング→データ使用状況でリアルタイム確認ができます。さらに「データ使用量警告」をオンにすると、あらかじめ決めた上限に達する前に通知が来るので安心です。
MacでUSBテザリングを使うにはどうすればいいですか
- MacでUSBテザリングを使うにはどうすればいいですか
-
USBケーブルでスマホとMacをつなぎ、スマホ側で「USBテザリング」をオンにします。Macのネットワーク設定に新しい「Android USB」が現れるので選ぶだけです。もし表示されない場合はケーブルを変えてみると改善することが多いです。
テザリングするとバッテリーはどれくらい減る?
テザリングを始めるとスマホは通信と電波の維持に電力を使うため、バッテリー残量がぐんぐん減ります。接続方式によって差がありますが、実際に使っていると「あれ、思ったより減ってる…」と感じることが多いはずです。
接続方式 | 消費目安(1時間) |
---|---|
USBテザリング | 約10%減 |
Bluetoothテザリング | 約5%減 |
Wi-Fiホットスポット | 約15%減 |
Wi-Fiホットスポットは通信速度が速いぶん消費電力も大きめです。長時間使うならUSB接続がおすすめです。
Mac側がWi-Fiに表示されないときは?
Androidでテザリングを有効にしたのにMacのWi-Fi一覧に表示されないときは、原因がいくつか考えられます。
- SSIDが隠れていないか確認:Androidのテザリング設定でネットワーク名を公開しているかチェックしてください。
- 周波数帯を変えてみる:5GHzのみだと古いMacで見えないことがあるので2.4GHzに切り替えてみましょう。
- テザリングの再起動:Android側でテザリングをOFF→ONするとMac側に再検出されやすくなります。
- MacのWi-Fiをリセット:メニューバーのWi-Fiをオフにしてから再度オンにすると接続先が更新されます。
USBテザリングがグレーアウトして押せないのはなぜ?
USBテザリングのスイッチがグレーアウトして押せないときは、Androidが接続を「充電専用」と判断してデータ通信を拒否していることが原因になる場合があります。充電専用のケーブルやポートを使うとデータ通信が有効にならず設定をいじれないので、まずはデータ通信対応のUSBケーブルとMac上で認識されるUSBポートに差し替えてみましょう。また、Android11以降ではUSBモードを「ファイル転送」に変更したうえで設定画面を開くとタブが有効になるケースがあります。プログラマー的な視点だと、ケーブル品質と接続モードの組み合わせがポイントなので、最初にそちらを確認するとスムーズです。
通信制限を避ける設定はある?
テザリング中に知らぬ間にアップデートや同期が走って、あっという間に通信量を食いつぶされることがありますね。でも安心してください。Android側にもMac側にも、ちょっとした設定で無駄なパケットを減らす方法がいくつかあります。
- Androidのデータセーバーをオンにして背景通信をセーブ
- テザリングのバンドを2.4GHzにして接続を安定化
- MacのApp StoreやiCloudの自動アップデートをオフ
Androidのデータセーバーは、設定>接続>データ使用量>データセーバーから簡単にオンにできます。プログラマー目線だと、不要なバックグラウンド通信をまとめてシャットアウトできるので、サーバーとの同期や大きな更新ファイルが飛んでくるのを防ぎつつ、テザリングへ注力できるのが嬉しいポイントです。
データセーバーをオンにすると、地図アプリやクラウド同期が遅れる場合があるので、その点は注意してください。
まとめ

これまで、AndroidスマホのテザリングをOS最新バージョン前提に、スマホ側の設定からMacのWi-Fi接続、接続の快適ポイント、トラブル対処まで紹介してきました。テザリングは、スマホの「ネットワークとインターネット」からモバイルホットスポットをONにしてMac側で表示されるSSIDを選ぶだけで手軽に使えます。接続後はデータ通信量やバッテリー残量に気をつけつつ、アプリごとの通信制限も活用するとより安心して外出先でもネットを楽しめます。
これで外出先でもさくっとインターネットが使えるようになりましたね。カフェや出張先、友だちとのお泊まりでも、快適なネット環境を手に入れて次の仕事や趣味を思いっ切り楽しんでください。