Androidの設定を開いても位置情報が思ったように共有できず、家族や友人に居場所が伝わらないまま外出が不安になっていませんか?
この記事では、長年の開発経験で培った設定のコツと実地テストで確認したアプリの組み合わせを順を追って示し、操作に慣れていない方でも短時間で安全に位置を共有できるようになる具体策をまとめています。
読み進めていただくことで、外出中でもバッテリーを無駄に減らさずに家族へ現在地を伝えられ、待ち合わせや緊急時の安心感がぐっと高まります。迷いが消える手順をさっそく確かめてみませんか。
Androidで位置情報を共有するやり方をまるっとガイド

お出かけ先で家族の安心を守りたいときや、友達とスムーズに待ち合わせしたいとき、Androidの位置情報共有は心強い味方になります。最新のOSや端末機能を活かせば、設定もシンプルです。
- Googleマップのリアルタイム共有:地図上で相手の動きを追える
- LINEで現在地を送信:トーク画面から数タップでOK
- Life360などのファミリーアプリ:家族全員の位置をまとめてチェック
プログラマー視点のコツ:位置情報精度を上げたいときは「高精度モード」を選ぶと、Wi-FiやBluetoothも併用してくれるので電池と相談しつつ活用してみてください。
GoogleMapsを使って共有する

GoogleMapsを使うと、アプリを開くだけでリアルタイムの居場所がさくっと共有できます。位置情報は設定した時間だけ公開できるから、プライバシーもばっちり守りつつ安心感がほしくなる場面にぴったりです。
スマホとタブレットはもちろんパソコンからも確認できるから、家族や友人に教えるときも手軽です。共有リンクを送るだけで招待不要なのも魅力で、イベントや待ち合わせがもっとスムーズになります。
①ホーム画面からGoogleMapsを開く
まずホーム画面を開いてGoogleMapsアイコン(ピンのマーク)を探してください。
アイコンが見つかったら優しくタップすると、すぐに地図アプリが立ち上がります。
もしアイコンが見つかりにくい場合は、画面を下から上へスワイプしてアプリ一覧を表示し、上部の検索バーで「Maps」と入力すると素早くアクセスできます。
②右上のプロフィールアイコンをタップ
アプリを開いたら画面の右上にある丸いアイコンを探してください。自分のアバターやイニシャルが表示されている部分です。
初めて利用するときはサインイン画面が表示されることがあります。その場合は普段使っているGoogleアカウントでログインしましょう。
プロフィールアイコンが見当たらない場合はアプリを最新版にアップデートすると表示されやすくなります。
③位置共有を選んでスタートをタップ
右上にある共有アイコン(人型に+マーク)をタップするとメニューが開きます。
メニューから位置共有を選択すると、開始画面が表示されるので下部のスタートを押してください。
これで相手に自分の位置がリアルタイムで届きます。通信状況が安定しないときはWi-Fiやモバイルデータの接続を確認しましょう。
④共有時間を決めて連絡先を選ぶ
共有画面で時間設定アイコンをタップして、15分/1時間/無制限など必要な時間を選びます。続いて「連絡先を選択」を押し、リストから家族や友達の名前をタップするか、メールアドレスを入力して追加します。
カスタム時間を選ぶと、必要なだけピンポイントで共有できるので安全性が高まります。
⑤共有を開始をタップして招待を送る
確認ダイアログが出たら「共有を開始」をタップします。あとは自動で選んだ相手に招待リンクが送信されます。
相手がリンクをタップすると地図上にアイコンが現れ、リアルタイムの現在地を確認できるようになります。
招待を受け取った相手は承諾するまで名前の横に「待機中」と表示されます。
⑥相手が承認したら地図で動きをチェック
相手が位置共有を承認すると地図に相手のアイコンが表示されます。ここからリアルタイムで移動を確認できるので外出中の家族や友達の位置がわかって安心です。
アイコンをタップすると過去の移動経路(タイムライン)が見られます。通知をONにしておくと到着見込み時間もすぐ確認できます。
LINEで現在地を送る

普段から使い慣れているLINEトークでワンタップだけで現在地を共有できるのが嬉しいポイントです。地図で相手が位置をひと目で確認できるので、家族や友達との待ち合わせでサクッと使いたいときにぴったりです。
①送りたい相手のトークルームを開く
Androidのアプリ一覧からLINEを探してタップします。
画面下部の「友だち」アイコンを押して、一覧から位置を送りたい相手の名前をタップするとトークルームが開きます。
相手が多くて見つけにくいときは、画面上部の検索バーに名前を入力するとスムーズです。
②プラスアイコンをタップして位置情報を選ぶ
マップ画面の下部にある+アイコンを軽くタップすると、位置情報を共有するためのメニューがにゅっと現れます。
「現在地を共有」を選ぶと今いるスポットがサクッと送れますし、「地図から選ぶ」で指先を滑らせればピンを自由に動かせます。好きな場所に合わせたら送信ボタンをポンと押すだけです。
位置情報の利用を初めて許可する場合は、最初に表示されるポップアップで「許可」を選んでおくとスムーズに進みます。
③現在地を送信をタップ
画面下部の「現在地を送信」をタップすると位置情報の共有リンクが自動で作成されます。位置サービスがオンになっているかを先に確かめておくと安心です。
生成されたリンクはLINEやメールなど好きなアプリで相手に送信できます。プログラマー視点としてはリンクの有効期限やアクセス権限を確認しておくとトラブル防止に役立ちます。
④Liveで共有を選ぶとリアルタイムになる
共有方法を選ぶ画面でLiveで共有をタップすると現在地がリアルタイムで更新されるようになります。
Live共有中はバッテリー消費が増えるので長時間の場合は充電に注意してください。
⑤共有を終えたいときは画面上部の停止をタップ
位置共有中の画面上部にある停止ボタンをタップすると確認画面が表示されます。再度停止を選ぶだけで、すぐに共有が終了します。
位置情報共有をもっと楽しく便利に使うアイデア

ただ位置を共有するだけじゃもったいないですよね。写真やメッセージを添えてみたり、グループでわいわい楽しんだりすると毎日のお出かけがもっとワクワクしますよ。
応用アイデア | こんな場面で便利 |
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思い出フォトマップ | 旅先で撮った写真を位置情報と一緒に共有してアルバム感覚で楽しむとき |
グループチャット連携 | 仲良しグループで待ち合わせ進捗をリアルタイムに知らせあいたいとき |
子ども見守りタイムライン | お子さんの帰宅タイミングや学校行事参加中の様子をさりげなくチェックしたいとき |
ランニングバディ機能 | ランニング仲間のペースやコースを見ながら一緒にトレーニングを盛り上げたいとき |
おでかけグループでリアルタイムに居場所を見守る

おでかけ中はみんなの動きをまとめてチェックできると安心ですよね。そこでおすすめなのがGoogle Mapsの「位置情報を共有」機能を使って、家族や友達とおでかけグループを作る方法です。リアルタイムで居場所が表示されるので、山道や混雑するテーマパークなどでもはぐれる心配が軽減します。バッテリー節約のために「バックグラウンドで常に位置情報を許可」しておくのをお忘れなく。
さらに、あらかじめ目的地やルートを共有しておくと、合流ポイントの相談がスムーズになります。経験上、集合場所を決めるときはマーカー名をわかりやすく変更しておくと、現地でも迷いません。
GoogleMapsでリンクを作って全員にシェアする
GoogleMapsアプリを開き、地図上で共有したい場所を長押しします。
画面下に出てきた場所の詳細カードを上にスワイプし、共有アイコンを探してタップします。
共有メニューが開いたら「リンクをコピー」を選び、地図のURLをクリップボードに保存します。
LINEやメールなど、使い慣れたアプリを開いてコピーしたリンクを貼り付け、家族や友達に送ります。
リンクを受け取った人は誰でも位置を見られるので、配慮して共有先を選んでください。
集合場所をピン留めして迷子ゼロにする
Android標準のGoogleMapsをタップして起動します。
画面上部の検索バーに集合場所を入力し、検索結果から地図を長押ししてピンを配置します。
画面下部に出たピン情報カードをタップし、共有アイコンを選んでLINEやメールでリンクを送ります。
複数人へ同時に送ると通知が飛びやすいので、グループチャットでまとめて共有するとスッキリ管理できます。
バッテリー長もち設定で外出先も安心

屋外でナビや友達と位置共有を楽しんでいると、バッテリー残量が気になることがあります。
バッテリー長もち設定を使うと、位置情報機能を賢くコントロールしながら、電池切れの心配をぐっと減らせます。
- 背景のアプリ活動を制限:使っていないアプリの電力消費を抑えて長もち。
- 位置情報の精度を調整:高精度モードからバッテリー優先モードに切り替えて省エネ。
- 画面の明るさを自動調整:周囲の明るさに合わせて節電しながら見やすさも確保。
プログラマー経験から言うと、位置共有アプリだけを対象に省エネしたいときは、アプリごとの電池最適化設定が便利です。
省電力モードでもGPSを優先させる設定に切り替える
設定アプリを開き「位置情報」をタップし「位置情報精度」を選びます。マップや位置共有アプリがGPSとモバイルネットワークの両方を使えるよう、高精度モードに切り替えてください。
「アプリと通知」から対象アプリ(例:Googleマップ、共有アプリ)を開き「バッテリー」→「バッテリー最適化」→「除外」に設定します。省電力中もGPS位置取得を優先できます。
機種によっては別途「バックグラウンド動作の許可」をオンにする必要があります
画面オフでもバックグラウンド位置更新を許可する
ホーム画面から設定アプリを開きアプリ一覧へ進みます。
対象アプリをタップして権限を開き、位置情報を選びます。
位置情報の設定で常に許可を選びます。
続いて設定に戻りバッテリーメニューからバッテリー最適化を開き、対象アプリを「最適化しない」に切り替えます。
Taskerで自動オンオフを仕込む

Taskerを使うと、指定した時間や場所に応じてAndroidの位置情報共有を自動でオンオフできます。たとえば「自宅に着いたら共有をオフ」「出勤時間に入ったらオン」という流れを一度設定すれば、手動で操作する手間がなくなります。
この方法の魅力は完全自動で動くことです。ワイファイ接続やジオフェンスをトリガーにできるので、移動やスケジュールに合わせて柔軟に切り替えられます。また、不要なときはオフにしておくことでバッテリー消費も抑えられます。
初めてTaskerを触るときは画面がたくさんあってドキドキしますが、テンプレートをインポートすれば、あとは条件とアクションをチョイスするだけです。プログラマー視点のコツとしては、まずはログを出して動作確認をしてから細かいトリガーを追加すると、お試しがスムーズになります。
自宅WiFiに接続したら共有をオフにするプロファイルを作る
Taskerを起動して「+」をタップし、プロファイル名にわかりやすく「自宅WiFi接続時」と入力します。
「状態」から「ネットワーク」→「WiFi接続」を選び、SSID欄に自宅のWiFi名を入力して完了をタップします。
表示されたタスク編集中に「+」→「タスク」→「位置情報」→「位置モード」をタップし、「オフ」を選んで保存します。
Android 10以降はシステム設定変更権限が必要なので、ADBでTaskerにWRITE_SECURE_SETTINGS権限を付与してください。
注意点 タスク起動時に位置情報設定画面が表示されることがあるので、権限付与とTaskerの設定を事前に確認してください。
特定エリアを離れたら共有をオンにするトリガーを追加する
MacroDroidやTaskerのいずれかを準備します。筆者は無料でジオフェンス対応のMacroDroidをおすすめしています。
アプリを開き「マクロを追加」→「トリガー」→「位置情報」→「ジオフェンスを離れる」を選びます。地図画面が出たら「ピンを長押し」して自宅や職場エリアを登録しましょう。
「アクション」→「アプリケーション」→「アプリ起動」を選びます。パッケージ名にcom.google.android.apps.maps
、Activity名にcom.google.android.apps.maps.share.ShareLocationActivity
を指定して保存してください。
注意:Googleマップの内部Activity名はアップデートで変わることがあります。動かない場合は最新のActivity名を調べ直してください。
よくある質問

位置情報をオフにしたら相手にはどう映りますか?
- 位置情報をオフにしたら相手にはどう映りますか?
オフにすると共有が一時停止され、相手の表示は「最後に確認した場所」で止まります。リアルタイム更新が止まるだけなので、慌てずに再びオンにすれば続きから共有が再開します。
バッテリーの消耗が気になるのですが?
- バッテリーの消耗が気になるのですが?
実際に使ってみると常時位置取得でも1日に数パーセント程度です。位置精度を落として省エネモードに切り替えたり、移動中のみ共有する設定にすると、さらに節約できます。
プライバシー面は大丈夫でしょうか?
- プライバシー面は大丈夫でしょうか?
共有相手を限定できるので、知り合い以外には見えません。Googleアカウント間で暗号化されて送られるため第三者もアクセスできない仕組みです。
特定の人だけに位置を伝えるにはどうすればいいですか?
- 特定の人だけに位置を伝えるにはどうすればいいですか?
Google連絡先から共有したい人を選ぶだけでOKです。グループ分けしておくと、連続して同じ相手と共有するときに手間が減ります。
共有した位置がズレるのはなぜ?
建物の陰や地下などではGPS電波が届きにくく、スマホが周辺のWi-Fiや携帯基地局の位置情報を補助的に使うことがあります。そのため、電波状況が良くないと実際の場所より少しずれた位置が表示されることがあります。
またバッテリーを長持ちさせるために位置情報の更新間隔を長めに設定すると、数秒前の座標が表示されることがあり、移動中にズレを感じやすくなります。特に高速で移動している時は更新タイミングとの差が大きくなるので注意してください。
さらにスマホ内部のセンサーやOSの省電力モード設定によって精度が調整される場合もあります。プログラマー視点の裏話としては、自作アプリを開発する際に「高精度モード(GPS+ネットワーク)」を明示的に指定すると位置ズレが抑えられることが多いです。
相手がiPhoneでも位置を見られる?
AndroidのGoogleマップで位置共有を行うと、共有リンクを受け取った相手がiPhoneからでもリアルタイムに居場所を確認できます。リンクをタップするとiOS版のSafari上でWeb版Googleマップが開き、ログインなしでも位置を見ることが可能なケースが多いです。Googleマップアプリを入れておけば、もっとスムーズに開けます。
また、LINEの位置共有機能を使えばトーク画面からワンタップでシェアでき、iPhoneユーザーにとっても見やすいインターフェースです。OSを問わず同じ手順で共有できるので、家族や友達とのおでかけ中でも安心して居場所をシェアできます。
バッテリー消費を減らすコツは?
位置情報をずっと共有しているとバッテリーの減りが早く感じることがあります。そんなときは高精度モードから省電力モードへの切り替えが効果的です。省電力モードならGPSとWi-Fiやモバイルネットワークをバランス良く使うため、精度を大きく落とさずに電力消費を抑えられます。
もうひとつのコツは、アプリのバックグラウンド動作を見直すことです。位置情報を共有するアプリはバックグラウンドでも動き続けると電池を大きく消費します。設定画面から「バックグラウンドのアクティビティ」を制限すると、必要なときだけ位置情報を取得できるようになります。
最後に、更新間隔を少し長めにしてみるのもアリです。短い間隔で位置を取得し続けると処理が増えて電力消費もアップします。10分や15分ごとの更新にすると、移動のトラッキング精度は十分キープしつつ、電池の持ちがグッと良くなります。
共有をすぐにやめる方法は?
ちょっと共有をやめたいなというときは、パッとオフにするだけで位置情報の送信をストップできます。外出先で立ち話が長引いたり、用事が終わったあとはサクッと切っておくと、プライバシーもバッテリーも安心です。
- 位置共有画面で停止ボタンをタップ
- 本当にやめるか確認画面で「停止」を選ぶ
- オフ状態を通知しておくと誤操作防止
まとめ

Androidでの位置情報共有は、まずシステム設定から位置情報をオンにし、Googleマップの共有機能で家族や友達を追加するだけで完了です。
相手ごとに通知や共有期間を調整すればバッテリーも節約できます。これで大切な人との安心感がぐっと高まり、外出中も心地よく過ごせます。